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ビールについて
麦などの穀物は栄養分をでんぷんという形で貯蔵します
発芽の際に酵素を分泌して、このでんぷんを糖に分解しエネルギーとして利用します
しかし成長を続けると糖は失われるが、
これを乾燥させたり、ローストしたりすると、麦の成長が止まり、糖と酵素の甘い麦芽(Malt)となります。
この甘い穀類をつぶして粥状にしたものを放置しておくと
天然酵母の作用によりアルコール炭酸ガスに分解される。

麦芽(Malt)は麦を40〜60時間水に漬ける
次に発芽床に広げ4〜7日かけて発芽させる
その後温風で乾燥

乾燥させたモルト(Malt)を
低温培燥(85〜100度)すると淡色モルト
高温培燥(160〜220度)だと濃色モルトまたは黒色モルト
このモルトの色がビールの色に比例する
ペールモルト 低温で時間をかけて乾燥したモルト
ペールエールやラガービールに
ウィンナーモルト ペールモルトより高温で乾燥
ビールは赤みがかってナッツのような香ばしさが
カラメルモルト クリスタルモルトの一つ、麦芽に水を含ませてから
乾燥させる。ビールに甘みを付ける
チョコレートモルト チョコレートのような色。香ばしくナッツのような香り
ブラックモルト 高温で焦がしながらつくられる。スモーク臭
ウィートモルト 小麦モルトタンパク質の含有量が多いため
ビールを白濁させる ビールの泡もちが長い
ローストバーレイ モルト化してない大麦を直接焦がしたもの
焦げのような苦みが出る

ビールの原料
Malt(麦芽)
ビールの主原料、麦芽は主に「二条大麦」からつくられる。この「二条大麦」がビール醸造用に適しているのは、

・ 穀粒の大きさ、形状が均一で大粒なので扱いやすい。
・ 穀皮が薄く、発芽しやすい
でんぷん含量が多く、たんぱく質含量が適正で、味がよい。
発芽力が均一で、しかも旺盛なので、よい麦芽が多く得られる。
・ 発芽した際、酵素力が強く、酵素が活発に麦芽の中のでんぷん質を 糖分にする。
・ 麦芽を糖化した麦汁が発酵しやすい。
などの理由によります。

二条大麦は、まずごみなどの異物を取り除き、「浸麦槽」と呼ばれる大型容器の中で水に漬け、水を含ませる。
ここで大麦の穀皮に含まれるタンニンなどのビールの味を落とす成分が溶け出す。40〜60時間水に漬けられ、水をたっぷり含み、膨潤した大麦は発芽装置(発芽床)に移される。温度と湿度が調整された発芽装置で大麦は発芽し、しだいに麦芽になっていく。大麦のまま使わずに発芽させて麦芽にするのは、麦芽中にいろいろな酵素を生成させ活性化させることによって、以後の工程で蛋白質、でんぷんの分解を容易にするためである。発芽を止めるために約80℃の熱風で乾燥させ、根を取り除き「サイロ」と呼ばれる貯蔵庫へうつされ2ヶ月間貯蔵される。


ホップ

 ビール特有の苦味の元はホップというクワ科多年生のつる草
(10m近く成長する)。雄株雌株があり雌株は松かさのような花を付けるこの花を毬花と呼ぶ。その花の付け根あたりに花粉のような黄色い粉がたくさん付着している。これは「ルプリン」と呼ばれる樹脂の粒で、ビールの苦味と芳香の素だ。ホップがビールに果たす役割は

・ ビール独特の芳香と爽快な苦味を与える。
・ 過剰なたんぱく質を沈殿・分離させ、ビールを清く清んだものにする
細菌の繁殖を抑え、ビールの腐敗を防ぐ
・ ビールの泡もちをよくする。

ドライホッピング

通常ホップは麦汁を煮沸するときに2〜3回にわけて投入するのだが
ドライホッピングの場合は煮沸釜でホップを投入後、冷却
そして発酵タンクに移したときに再度ホップを添加
華やかな香りが生まれる
ただし
ホップの汚染リスクや
濁りや渋みを与えてしまう場合がある
難しい製法

アンカーリバティーエールではこの製法が用いられている

 ビールをつくるには大量の水を必要とする。ビール1リットルをつくるのには約10倍の10リットルの水が必要なのだ。ビールは他のアルコール飲料に比べ度数が少ないことから、ビールの品質や味に与える水の影響は日本酒やウイスキー以上といえる。ビール原料用水の必須条件は異味、異臭がなく、無色透明で微生物的にも清浄であることだが、水に含まれる微量のミネラル分の質と量がビールの種類と味に大きく影響し、ビールにあった水を選ぶことがよいビールづくりに要求される。また酵素や酵母の活動を抑えるような成分が入っていては、よい水とはいえない。


副原料

 ビールには、麦芽100%のものと、麦芽以外に副原料を使うものがある。副原料は、大麦を節約するために使われるわけではなく、大麦だけでは出せない味をつくりだすビールの「個性」を生むのである。日本で使われる副原料には、コーンスターチ(でんぷん)などがあり、日本人の嗜好にあったすっきりした飲み口のビールを生み出している。欧米のビールでもさまざまな副原料を使って、いろいろなタイプのビールが生まれている。
ビール純粋令
バイエルン公ウイルヘルム4世は、「ビールは大麦、ホップ、水のみを使用すべし」(その後イーストも追加される)という法令を出しています。当時は酵母について知識がなかったので、大麦(麦芽)とホップで麦汁をつくれば、自然に発酵してビールになると考えていたのでしょう。
この法令の元をたどると
パン焼き用小麦を確保するためだったと言われています

ビールのスタイル

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