図のように、双胎の胎盤には4種類あって、左から

イ.2羊膜2絨毛膜性融合双胎胎盤--1卵性(受精後48時間以内の分離)または2卵性 

ロ.2羊膜2絨毛膜性分離双胎胎盤--1卵性(受精後48時間以内の分離)または2卵性

ハ.2羊膜1絨毛膜性双胎胎盤------1卵性(受精後3−8日の分離)のみ

ニ.1羊膜1絨毛膜性双胎胎盤------1卵性(受精後9日以降の分離)のみ

である。(吉田啓治著「多胎妊娠の基礎知識」ビネバル出版 より改変)

したがって、2卵性のときは2絨毛膜であるが、逆は成立しない。 2絨毛膜の場合は

1卵性と2卵性がある。

また、1絨毛膜の場合は1卵性であるが、1卵性のときは1絨毛膜と2絨毛膜がある。

 

このように、羊膜、絨毛膜、胎盤の数からは、正確な卵性診断はできない。

胎盤、卵膜の付着の仕方と1卵性(MZ)、2卵性(DZ)の頻度はこちらに示す。

 

卵性診断には通常、遺伝マーカーを用いる。