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たまごの質問 QアンドA

標準卵の成分表・細菌検査表

季節と産卵の関係

 

季節によって卵の質や産卵数は変わるのでしょうか?
 
答え:

放し飼いの場合やはり変わります。ケージ飼いの場合は密閉型のた め鶏は外気と遮断されておりますので四季には関係ありませんが、 放し飼いの場合は天気や気温等は大きく影響します。

 もちろん餌も春から秋には青草もたくさん有るので食欲旺盛!冬は寒いので余り動かず餌の食べる量も減ります。当然産卵量も減ってしまうのです。しかし何故かご注文は増えるのです!  

 嬉しい悲鳴ですが、この時期に産卵のピークを持ってくるように春にヒヨコを入れるのでその鶏さんが元気に良い卵を産んでくれていますが、ご注文は発送の余裕を持ってお願いいたします。     

失敗(⌒0⌒)♪:夏バテ防止の餌について
答え:

此処2.3年鶏が夏の暑さのお陰で8月末くらいから夏バテをして卵の質が悪くなったり、産卵数が減ったりするのを防止するために「乾燥ニンニク」をやっていました。(3日置きに0.5%配合)

鶏は汗腺が無いので体温を下げるために水を多く取り食欲が落ちます。今年は例年になく猛暑になり鶏たちもかなり夏バテしておりました。しかし「ニンニク」は高価であるばかりか、その独特の臭いが卵に残ってしまう事があります。生で召し上がる方は特にお感じになるようでした。

そこで色々調査をいたしましたところ、唐辛子の成分が食欲増進や体温調節にも良いことが解り、また、無農薬栽培で遺伝子組み替えなどにも問題がないので本年使用してみました。

当初配合割合が解らないのでとりあえず0.5%〜1%を餌に配合しました。

すると、7日後くらいから卵の黄身の色が黄色が濃くなり(赤みがかってきました)慌てて配合率を0.05%まで下げました。それでも気のせいかまだ色が濃いような気がします。

市販の卵は「パプリカ」や「着色剤」等で色を濃くしていることは知っておりましたが、こんなに顕著に出るとは思ってもいませんでした。

その後も唐辛子の粉は給餌しておりますが、その臭いは唐辛子そのもので餌を造っているとお腹がすいてきます。

 

 

Q1:卵黄の左右にある白いひも状の物は何でしょう?
答え:
たまごの黄身を回転させないようにスプリングの役目をしているしている” カラザ ”です。
濃厚卵白で出来ており、もちろん食べられます。繊維質と思われている方もいらっしゃいますが繊維質ではありません。 
 
Q2:たまごの中に時々ある血の固まりは?
答え:
これは、血斑(ブラッド・スポット)や肉斑(ミート・スポット)と言い卵黄に時々付着しています。
この血斑は食べても良いか?
発生率は2%前後で食べられますが、生食の場合気分的に取り除いた方が良いかもしれません。また、鶏が原種に近いほどその発生率が高いというデーターもあります。
     
Q3:黄身の色の濃いのは栄養価が高いのですか?
答え:
卵黄の色は、赤味を帯びた濃い色と薄い色があります。これらの色はカロチノイド色素で、エサから移行します。カロチンは卵黄の色調にはほとんど関係していないので、卵黄の色はあまり栄養には関係ないと考えて良いと思います。卵黄の色を濃くするには、一般の場合パプリカや天然色素や人工色素をエサに混ぜますが、色が濃いから良いたまごと言うのは迷信のようです。
      
Q4:卵黄の色をたとえば緑色につくれますか?
答え:
脂溶性の色素を鶏に与えると、卵黄に移行して着色されます。したがってどんな色にも作れます。(実際には10日位かかります。)黄色を濃くするには、緑餌や(ルテインと言う色素)やトウモロコシを(ゼアキサンチンとクリプトキサンチンという色素)与えます。
にんじんのβカロチンには殆ど着色効果はありません。
赤色を濃くするには、エビやカニの殻(アスタキサンチン)やパプリカ(カプサンチン)で、きのこに含まれている色素の(カンタキサンチン)の合成製品が実際の完配飼料には混合されているようです。
”トマト”や”すいか”の赤い色は(リコピン)という色素ですが、卵黄の着色には殆ど効果はありません。
  
 
Q5:青色のたまごを生むニワトリがいるそうですが?
答え:
南米のチリ原産のニワトリで「アロウカナ」という鶏が青色もしくは褐色がかった青色のたまごを生むことで知られています。
    
Q6:たまごを割ったときに卵白が白く濁っている事がある。
答え:
濃厚卵白が白濁して不透明なことがありますが、これは異常卵どころか逆にたまごが新鮮すぎる場合に見られるものです。生まれたばかりのたまごには、かなり炭酸ガスが溶け込んでいて卵白が白濁していますが、時間の経過とともに放散され、卵白は透明になっていきます。3日位経つと殆ど見られません。 
     
 
Q7:完全食品と言われているたまごには不足している栄養成分はないのですか?
答え:
ビタミンCはありません。孵化の過程で自ら合成するのでたまごそのものには含まれていないのです。炭水化物も殆ど含んでいません。しかし蛋白質、脂質の消化率は食品中最高で、ビタミンC以外のビタミン類を多く含み、乳幼児や病人には大切な栄養源である事は間違いありません。
 
   
Q8:黄身と白身の固まる温度が違うのはなぜ?
答え:
熱凝固性に原因があります。
卵白は56度位から粘度が上がり、58度で白濁状態になり、62度でゼリー化し、80度で完全熱凝固します。熱変性が始まってから完全凝固まで20度前後の幅があります。それに対し、卵黄は64度位から粘度が増加し、完全凝固は70度です。その幅は6度しかなく、熱変性開始は卵白より高い温度で、完全熱凝固は卵白より低いのです。
      
お料理情報
温泉たまごの作り方:たまごを75度のお湯の中に30分ほど置いておけばで出来ます。
半熟たまごの作り方:たまごを85度のお湯の中に20分足らずで出来ます。
完熟たまごの作り方:たまごを85度以上のお湯で30分もゆでれば出来ます。
   
 
 
Q9:新鮮なたまごはゆでたときに殻がむけにくい?
答え:
新鮮なたまごには炭酸ガスが多く含まれており日が経つと次第に抜けていきます。新鮮なたまごをゆでると、卵白中の炭酸ガスが急に気化して内圧が高まり、卵白と卵殻膜が卵殻に強く押しつけられ、殻をむくと卵白がくっついてきます。また卵白も炭酸ガスを含んだまま凝固するので艶のない食べてもパサパサした状態になってしまいます。ゆでたまごに最適になるには、だいたい気温15度で3日、気温5度だと9日ぐらいかかります。
むきやすいゆでたまごを喜んでいられませんね。
  
ちなみに十分加熱したほど物むきやすく、流水で冷却するのはあまり関係ないようです。
(ゆでたまごで卵白が白くなるのは、卵白の蛋白質やアミノ酸と、卵白中に含まれているグルコースが反応しておこるものと考えられています。また、鉄分を多く含んだ水に卵白を浸けておくとピンク色になることがあります。)
 
     Q10:「新鮮なたまご」でゆで卵を作る方法(^!^)
    答え:
    新しい卵はゆで卵にするときれいにむけません。
   そこで、卵をゆでる前にとがっていない方(丸い方)に針で小さな穴を開けると殻がきれいにむけます。
   殻が固いので、針を硬いものの上にとがった方を上にして立て、そこに卵をトンと突き刺すと上手に穴が空きます。
   深さは2〜3ミリでよいと思います。お試し下さい。
   ゆでる時間は、お好みで・・・。
   ただし穴を深くしないようにすることと、手に穴をあけないように注意して下さい。
   
参考文献 井戸貴司 タマゴ屋さんが書いた タマゴの本(三水社)
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  • ケージ養鶏と 
  • エッグファーム高木農場との違い 
どちらが先?   

  
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