おとめ座の星座物語
 四季の始まり、恵みの春を招いた女神
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おとめ座はいかにも春の星座にふさわしい名を持っています。
ギリシャ神話では大地に豊かな恵みをもたらす農業の女神
デメテールが、左手に麦の穂をたずさえた姿だと言われています。
デメテールは穀物や野菜、果物、花など、大地から伸びるものは
全て、湧き出る泉までも支配していた。
女神には大神ゼウスとの間に美しい娘ペルセポネーがあり、
2人は地中海のシチリア島で幸せにくらしていました。
ある時、ペルセポネーは友達と花を摘んでいて、水仙の花に目を
奪われた。その水仙は1本の根から出て100もの花をつけた
華やかな物であった。彼女が早速手を伸ばし水仙を取ろうとすると
突然大地が裂け、地下から黒い馬車が表れた。馬車には死者の
国の王プルトーンが乗っていました。
彼は驚くペルセポネーをとらえ、地下へ連れ去りました。
ペルセポネーは大声で叫んだけれども神々は助けようとしません
でした。プルトーンは兼々ペルセポネーを妻にと望んでいたのだが
母のデメテールが許してくれそうに無かったのです。
そこで強引な手段に出たのでした。
そんなこととはしらないデメテールは、娘の行方を必死に
探しました。しかし1人としてペルセポネーのことを教えては
くれなかった。9日間の間、女神は地上をさまよい歩きました。
そしてついに娘のベルトを見つけだし、プルトーンのしわざと
知った。 事実を隠したシチリアの人々と神々を激しく憎んだ
デメテールは、大地に撒かれた種が芽生えないように
してしまった。人々が飢え、神々への貢物も失うと恐れた
大神ゼウスは、ペルセポネーを母の下に半年だけ返すよう、
プルトーンに命じました。ペルセポネーが地上に帰ると
植物は一斉に芽を吹いたのです。
残りの半年間を彼女は地下で暮らします。
その間、植物は成長を止め地上は冬になる。
四季の変化はこの時からおきたと伝えられている。
娘を探して放浪する途中、デメテールはアテネの北西にある
エレウシスの領主の世話になっていました。
そこで女神は領主の息子のトリプトレモスに麦の穂を与え、
諸国に広めさせたと言う。
エレウシスには、デメテールの壮麗な神殿の跡が残っている。

おとめ座探索

黄道上にあるおとめ座は古くから知られていた。
春の季節の宵には、南東の地平線から少し昇った所に見えます。
主星の1等星以外には明るい星がありません。
主星はラテン語の「穂」を意味する「スピカ」と名づけられ、
清らかな光が印象的です。このスピカをまず探して見ましょう。
北の空を見上げると、おおぐま座の北斗七星が高く上っており、
その柄のカーブを弓なりに伸ばしていくと、ちょうど東の方向に
ややオレンジ色がかった明るい星が輝く。うしかい座の1等星
アルクトゥルスです。このカーブをさらに延長していくと、
今度は白色の1等星に至る。これがスピカで、北斗七星から
スピカまで伸ばした長さ約60度のカーブを「春の大曲線」と
呼んでいます。次にアルクトゥルスとスピカを底辺とした
正三角形を描いてみしょう。頂点にはしし座の2等星デネボラ。
右斜め下12度ほどの所にあります。明るさは4等なので
街中では見付けにくいかもしれません。
このベータ星から左斜め下に延びる星の列がおとめ座で、
春の大三角形の中を横切っている形になります。
ベータ星からスピカの方向にゆっくりたどっていくと、
三つほどの星が見つかります。その中間のガンマ星は
ベータ星よりも明るい3等星です。この星の並びをアルファベット
の「y」の字の右側の斜めの線と見立てます。
左側の短い線はガンマ星から左横に伸びており、
2個の4等星からなります。このyがおとめ座の中心です。
yの右側の線は女神デメテールの左手にあたり、
麦の穂(スピカ)を持っている。
yの短い線は女神の胸から左手に掛けてである。
ベータ星の左の星が女神の顔にあたりますが、
その形をたどるのは難しいでしょう。yの左に続く
星の列が女神の下半身を形づくっています。
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清里エストレリータ(小さな星)
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