かんむり座の星座物語
 天に召された美しい冠
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エーゲ海に浮かぶクレタ島には、かつて強大な王国が栄えて
いました。ギリシャ本土のアテナイ(アテネ)は島の王ミノスの
侵略を受け、その支配に苦しんでいました。その中で
特に酷であったのは、毎年7人の少女と7人の少年を怪物
ミノタウロスの犠牲として差し出すよう命じられていたことです。
ミノタウロスとは牛の頭と人間の体をもち、
王宮の奥深く隠れすんでいる怪物です。
苦しむ民を救うべくアテナイの王子テーセウスは自ら志願し、
クレタ島に送られる少年少女たちに加わったのです。
彼らはまずミノス王の下に連れて行かれました。
そしてその場に居合わせた王の娘アリアドネは、
テーセウスの雄雄しい姿を一目見て恋に落ちました。
ミノタウロスを退治したいというテーセウスの決心を聞いた
王女は、彼を助けることにしました。
アリアドネはテーセウスを迷路の入り口に案内し、
赤い毛糸の玉を渡して毛糸の端を持った。
王子は毛糸の玉をほどきながら奥へ奥へと進んでいき、
そして首尾よく怪物を倒し、毛糸を伝って王宮を
抜け出すことが出来ました。
テーセウスは少年少女を助け出しアリアドネを連れて
クレタ島を密かに船出した。
途中、船はナクソス島に立ち寄り、一向は島でキャンプを
してました。眠りについたテーセウスは夢の中で、
アテナイの女神のお告げを聞いた。
アリアドネを置いて、すぐに出発せよというのである。
テーセウスは仕方なくふねを出ことにしました。
夜が明けて目を覚ましたアリアドネは悲しみにくれた。
そこへやってきた酒の神デュオニソス(バッカス)は
彼女を慰め、妻に迎えた。結婚の贈り物として、
デュオニソスは美しい冠をアリアドネの頭に置いた。
こうして彼女は幸福な日々を送りました。
やがてアリアドネが亡くなると、デュオニソスは
この冠を星空の中に飾った。これがかんむり座で
あるといわれる。神話の上では「アリアドネの冠」だが、
天文学上はいて座の南にある、南の冠座と区別する為、
ラテン語「北の冠」を意味する「コロナ・ボレアリス」と呼ばれる。

  かんむり座探索

かんむり座では6〜7個の星が小さな半円を描いています。
中ほどには宝石のような2等星が輝き、その名のように
美しい冠を想像させてくれる。
かんむり座のガイド役は、北斗七星の柄のカーブを
南に延長した「春の大曲線」です。
春の大曲線上には、うしかい座の1等星アルクトゥルスと、
おとめ座の1等星スピカが明るく輝いている。
この二つの1等星を結ぶ線は「春の大三角形」の底辺である。
その線を東の方向に少し(約10度)ほどのところに
この星座のガンマ星(3等)が見つかる。
次にエプシロン星とガンマ星をつないだ線を軸にして、
アルクトゥルスと対象の位置に来る星を探す。
ここに輝く2等星がかんむり座のアルファ星である。
これらの四つの星はアルクトゥルスを下端とした
大きな「y」の字を描いている。
アルファ星を見つければ、かんむり座の半円はすぐに
分かるだろう。その大きさは、腕をいっぱいに伸ばして
人さし指と親指で作った輪と同じぐらいである。
5月の宵の空では、東の空の高度45度ぐらいに見えている。
アルファ星はラテン語の宝石を意味する「ゲンマ」と
呼ばれています。また星座の形から「アルフェッカ(欠けた皿)」
とも言っています。また、かんむり座の中国名は「貫索」です。
貫索は罪人を閉じ込めた獄舎だそうで、星の囲みに繋がれた
罪人はどんな犯罪を犯したのでしょうか。

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清里エストレリータ(小さな星)
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