今ネット上で「アルバムサイト」と言うのが静かなブームになっています。これはネット上に画像用として数十Mから数Gバイトという大容量のエリアを無料で提供してくれ、かつ写真のアルバムのように公開表示してくれるサービスです。また、注文をすると有料で写真として現像・送付してくれます。(ディジカメで写した写真の保管場所に困っている人には有り難いサービスです)このサービスの利用法として、何人かでこのエリアを共有して、画像データのやり取りを行うことが考えられます。電子メールでのやり取りが困難な大きな画像データの交換も出来ます。(共有サーバとして利用できます。)
似たような方式を商売にしたのが、今話題になっている「ナプスタ(Napster)」です。個人の持っている音楽データを登録することによって、不特定多数の個人同士で音楽データの検索とダウンロードを自由に行うことが出来ます。音楽データ(CDレコードの内容)が事実上無料で自由にネット上を流通しています。これでは既存の音楽産業は早晩瓦解してしまいます。事実、レコード協会がナプスタを訴え現在係争中です。(試しにアクセスしてみてください、MP3形式で、最新のヒット曲をダウンロードできます。 → 現状では違法行為に無りません。)
「ナプスタ」を話題にした場合さけて通れない物に「グヌーテラ(GNUtella)」があります。「アルバムサイト」の場合は、「アルバムサイト」にあるコンピュータの(ハードディスクの)中に画像データを登録(入れておく)必要があります。従って法律に反するような危ない写真を登録すると、すぐに手が後ろにまわってしまいます。「ナプスタ」の場合には、音楽データを登録するわけではなく、題名と何処のPCに在るのかを登録するだけです。つまり「ナプスタ」には、何の曲が何処にあるかと言う情報だけが蓄えられていることになります。ある曲がほしいという人は、その曲が何処にあるか検索し、曲の在る場所からダウンロードします。この検索からダウンロードまでを自動的に実行してくれ、かつ現在ネットに接続しているPCを自動で検索してくれます。全てが自動で行われますので某名性が保たれます。これらに対し「グヌーテラ」はホストサーバを必要としません、何処にも何も登録すること無く個人のPCどうしを接続する形で検索・ダウンロードが出来るソフトウエアーです。またこのソフトはフリーウエア(無料)となっていて、誰でも使うことが出来ます。
「アルバムサイト」でも「ナプスタ」でも、ホストコンピュータに情報を登録する必要があり、そのコントロールはホストコンピュータを持っている企業あるいは個人が行える事になります。「ナプスタ」の場合のように、利害の反する者が訴える事も出来ます(現在、著作権法違反で訴えられていますが、「ナプスタ」がコピーをしているわけではないので、判決がどうなるか微妙なところです。)ところが、「グヌーテラ」の場合は、ホストコンピュータが不要なためコントロールをするところが無く、何処の誰とも分からない者どうしで、データのやり取りが出来ます。あたかもネットに接続している全世界のPCが自分のPCのハードディスクの様に扱えるわけです。
ホストコンピュータに情報を集中して処理をするという既存のネット企業の存在を脅かすソフトと言えます。(ヤフー等は非常に困るでしょう)またネット上の情報をコントロールしたいと考えている組織(各国政府等)にとっては、非常に厄介な存在と言えるでしょう。しかし、コンピュータシステムの歴史を見た場合、超大型汎用コンピュータによる集中処理から、小型コンピュータ(各種サーバ・PC等)をネットワークで結んだ分散処理システムにと言うのが流れです、インターネット自体が世界規模の分散処理システムと言えます。これからどういう事になっていくのか楽しみです。
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