私が入社した当時の通信回線は、まだアナログの回線が主流でした。基幹回線のアンプを設計する場合「ピークファクター」と言う考えを元に設計しました。単純に考えると、一人の音声を増幅するのに1V(ボルト)のダイナミックレンジが必要な場合、1000人の音声を増幅するためには1000Vのダイナミックレンジを必要とします。しかし1000Vのダイナミックレンジを持つアンプなど現実的では有りません、そこで1000人が話をする場合でも、実際に音が出ている時間は全体の数%で、かつ音と音のピークが重なる確率は小さいので、それを無視しようと考えました。この無視する割合をどの位にするのか、またどの位にすればアンプのダイナミックレンジをいくつまで下げられるかを理論的に示したのが「ピークファクター」です。