携帯電話の進化 (2000年5月著)


 「IMT-2000」次世代携帯電話方式の呼び名です。これはスペクトラム拡散方式を利用した通信方式で、従来のTDMA(time division multiple access)にたいし、CDMA(code division multiple access)方式と呼ばれているのは周知です。しかし、この「IMT-2000」準拠の携帯電話に、ICカードを実装することが義務づけられる事になっているのは、あまり知られていません。ICカードが実装できようが、CDMA方式になろうが、使う側には関係のないことです。しかし、その結果とんでもない使い方が出来るようになる事は、使う側に大いに関係します。

 何が出来る様になるのでしょうか?

 結論から先に言うと、1)財布がいらなくなる、2)クレジットカードがいらなくなる、3)切符・チケットがいらなくなる、などが考えられます。例えば友達を誘って隣町の市民ホールでコンサートを見る場合、携帯電話で友達と待ち合わせの約束をし、駅に向かいながら携帯電話で電車の切符とコンサートのチケットを購入します。切符とチケットは携帯電話の中に電子的に取り込まれ、駅の改札口をそのまま通過する(自動改札機と携帯電話がデータのやり取
りをする)。友達の分のチケット(データ)を自分の携帯電話から友達の携帯電話に転送し、二人揃ってホールに入場する(勿論チケットは携帯電話とホールの入場装置がデータのやり取りを行う)。切符代、チケット代は、銀行口座から自動的に引き落とされる、等々です。
 この傾向はすでに見ることが出来ます、この前発売されたソニーのゲーム機プレイステーション2(PS2)です。この発売日には、携帯電話からインターネットを経由した注文が殺到しました。ただ、今はまだ決済を従来通りの方法で行っています。これが携帯電話に電子マネーと言う形で、データとして持ち歩くことが出来るようになるのです。

 近い将来、「銀行口座から電子マネーとして何十万円も携帯電話に入れておいたら、携帯電話を落として壊してしまい、何十万円分のデータが消えてしまった。」等という悲劇が起こるのでしょうか。


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