次世代携帯電話の話題がメディアを賑わせています。次世代携帯電話に使われる基幹技術にCDMAがあります。CDMAとはCode
Division Multiple Accessの略でスペクトラム拡散方式を利用した物です。スペクトラム拡散方式は、軍事用の秘話通信に利用することを前提に研究開発されてきた物で、情報信号のスペクトラム(周波数)を広い帯域に拡散させる物です。広い帯域に信号を拡散させるので、一部の帯域にノイズや妨害電波が有っても、残りの信号が問題なく到達するので、大きな影響を受けることがありません。ただし、広い帯域に信号を分散するため、帯域の使用効率が悪くなります。
これに比較してFDM(SSB:シングルサイドバンド)方式は、信号を必要最小限の帯域幅で伝送する方式で、スペクトラム密度が非常に高いのと、使用帯域が狭いのでノイズを受けにくいと言う特性があります。何より、帯域の使用効率が非常に高いことが特徴です。ただし、ノイズや妨害電波が、使用帯域内にあると全く通信することが出来なくなってしまいます。
生物は、無性生殖から有性生殖へと進化してきました。有性生殖による多様性が種の生き残りのために必要だったからです。クーロンのように同じ体質を持った個体ばかりだと、ある一種類の病原体で全滅してしまう事になります。生物が多様性を持っているので、どんなに恐ろしい病原体が発生しても全滅することなく、何割かは生き残る事が出来ます。
アメリカはベトナムで、ゲリラ戦に破れました。ゲリラ戦とは少人数で神出鬼没、まさに戦力を分散させて戦う戦法です。分散している個々の部隊が撃破されても、全体には大きな影響を受けません。北ベトナムが、全兵力を集中してアメリカに対抗したなら、アメリカは数ヶ月で戦争に勝っていたでしょう。
今、世の中では大競争時代と言うことで、各企業とも生き残りをかけて事業の選択と集中を進めています。最小の投資で最大の効果を上げるには、孫子の兵法を持ち出すも無く、選択と集中が良いのに決まっているからです。でも、本当に選択と集中が良い方法なのでしょうか?
よくTV番組等で、ヒット商品の開発ストーリーが紹介されます。ヒット商品のほとんどは、企業の選択と集中による結果ではありません。企業の意向に反して、こっそりと創られた物。他の研究をしていて、たまたまできあがった物。他の企業が何処もやらなかった見放された物、等々がヒット商品になっているのはどうしてでしょうか?
選択と集中、分散と多様性、さて正解は・・・・?