道祖神


 道祖神は、日本の民間信仰の一つで集落のはずれや道の辻に立つ石神で、祠形や丸石、男性器(陽石)、女性器(陰石)、男女和合などの形態がある。一般に、さいの神・せいの神等と呼ばれ、塞の神・幸神・妻神・斉神・才神・性神などの字が当てられている。

 伊弉冉尊(いざなみのみこと)が火の神を産み、それが元で死んで黄泉の国へ逝かれたのを、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が会たさに後を追い醜い死体に驚き逃げ帰る。この時に追いかけてきた伊弉冉尊を防ぐため、黄泉比良坂(よもつひらさか)に大きな石を置いて道を塞いだ。この大石を塞坐黄泉戸大神(さやりますよみどのおおかみ)と言って、塞の神(道祖神)の事である。一般に村境や峠、辻や橋のたもと等で、外部から村に悪疫・悪神が侵入するのを防いでいる。

 また一方、天孫降臨の際に出会った天宇受売命(あめのうずめのみこと)と猿田彦命(さるたひこのみこと)はこれが縁となって結婚し、そして二人は一緒に道祖神になったと言われる。

 別田地区の道祖神は、天宇受売命と猿田彦命である。

 

 
丸石と男性器(陽石)            肩を抱いた男女神(別田地区)

 

 道祖神の祭りは、小正月と呼ばれる一月十四日の夜行われるのが一般的である。別田地区でも毎年十四日に行われ、「どんど焼き」として子供達の楽しみの行事である。(どんど焼きの本来は、郷に侵入してくる悪疫・悪神を一年間一手に引き受けてくれた道祖神の汚れを焼き払うための火祭りで、道祖神を中心に松などを小屋状に積み上げ火を放ったものである。)

 どんど焼きは、青竹を十時字に結び縄を張り、それに御幣、五色の紙テープ、各戸で作ったお小袋(おこんぶくろ)を吊しこれを「おどんど」と言って祭場(現在では、ちびっ子広場)に立てる。道祖神の周囲には注連縄を張り、色紙で飾る。


どんど焼きの飾り付け

 
おどんど(「おやま」ともいう)               お小袋(おこんぶくろ)

 

 夜になると、大太鼓が打ち鳴らされ、どんど焼きが始まる。

 
どんど焼き

 

 各戸では、俵だんご・繭だんご(米の粉で作ります)を作り、木に刺して家に飾って置き、どんど焼きが始まるとその火で焼いて食べる。どんど焼きで焼いただんごを食べると風邪も引かない、腹痛にも鳴らない、と云われている。


だんご

 

 また、どんど焼きが始まると地区の子供達が「キッカンジョ、キカンジョ」と掛け声を合唱しながら、獅子舞を行い各戸をめぐり歩く。


キッカンジョ

 

 「キッカンジョ」とは「木勧進」のことで、どんど焼きに使う木を子供達が勧進(寄付集め)して歩いた、これが御祝儀を集める囃子詞となったものであろう。


八幡宮 ・ もどり

道祖神