賀茂春日神社


 春日居町賀茂にある賀茂春日神社は、「延喜式神名帳」で甲斐国官社20社の内に数えられ、賀茂春日両神の合社で、昔は京都・奈良にならって賀茂・春日の二社の雄大な建物が並び立っていた。永正十四年(1517年)の笛吹川の氾濫によって押し流され、その後現在の場所に再建された。賀茂社は欽明天皇の御代(1400年ほど前)、春日社は文武天皇の御代(1200年ほど前)に祭神された。

 

 祭神は「玉依姫命(たまよりひめのみこと:賀茂系)、神倭伊波礼否毘古命(かみやまといわれひこのみこと=神武天皇:賀茂系)、賀茂別雷命(かもわけいかつちのみこと:賀茂系)、天児屋根命(あめのこやねのみこと:春日系)、経津主命(ふつぬしのみこと:春日系)、武甕槌命(たけみかつちのみこと:春日系)」の六神である。

 例大祭は10月15日。

 

 参道から鳥居を潜ると「みたらし池」に石橋が架かり、正面に立派な拝殿が見える。みたらし池には、西側の築山から何時でも清水が流れ落ちている。本殿は元禄十四年(1701年)に三枝摂津守によって建立された物で、三間社流造の代表的本格建築である。

 三間社流造は通称賀茂造りとよばれ、京都・賀茂社に倣っている。また鳥居は通称春日鳥居と呼ばれる形式になっており、こちらは奈良・春日大社に倣っている。

 拝殿にはちょっとした仕掛けがあり、参拝のために厳かな気持で朱垣の前に立つと、どこからともなく雅楽の妙なる調べが聞こえてくる、始めての人は驚くだろう。(何でこんな神聖な場所に三流アミューズメントパークみたいな仕掛けがしてあるんだよ〜!)


ちょっと失礼して中を撮影しました。(ありがとう御座いました)

 「春日居」の町名はこの春日神社が元で、「春日の神います地」が語源であるという。(参考:「ふるさと地名考」テレビ山梨刊−編集・山梨新報社、監修・志摩阿木夫

 本殿横になぜか貴船大明神が併設されている。一般的には貴船神社の祭神は、「闇*神(くらおかみのかみ)」で祈雨・祈晴・夫婦和合の守護神である。
 京都の貴船神社は上賀茂神社の境外摂社で有った時代があるとの事なので、春日居町でも昔は賀茂神社の境外摂社として祀られていた物が、洪水後再建されたときに一緒になったものと思われる。

 「闇*神」は山梨岡神社の祭神「高*神(たかおかみのかみ)」と一対で高が山の峰、闇が谷をあらわすと言う。*は雨かんむりに龍

 


兜山 ・ もどり

賀茂春日神社