立川不動尊


 春日居町熊野堂小字狐塚に小さな御堂がある、すぐ隣をJR中央本線が通っている、これが立川不動像を祀る御堂である。桃畑に囲まれた境内には大きな桜の木があり、春には桃の花と桜の花が咲き乱れ人々の目を楽しませている。

 

 立川不動は座像であるが、高さが250センチメートルを越える(須彌壇を含めると318センチメートル)大きな物で、胸を張った堂々たる胴体、分厚い両膝、左手に剣索を持ち右手に150センチメートルほどもあるバットのような剣を持っている。頭部は直系160センチメートルの巨材から彫り、両目をいからし上の歯で下唇を噛み締めた憤怒の形相を見せ、牙が下方に出ている。御堂は小さいが、不動尊の威厳は相当な物で、その大きさと合わせ見る者を圧倒する。
 「いわゆる弘法大師様の丈六不動明王座像である。作者は不明だが平安時代後期、十一世紀頃の作品と推定される。」と、春日居町教育委員会の案内板にある。

 

 一説によると「北巨摩から逆さ水で流れて来て今の地に居座った」との言い伝えがあるが、いつ頃からこの地に祀られたのかは不明である。鳥居跡の石柱には文政十一(1828)年の日付がある。

 お不動さんには、地域の村人はもちろん近隣の村からも信仰する人たちが絶えることが無かったと言いう。現在でも毎年2月28日に春日居町熊野堂区の人達により盛大な祭りが行われている。


熊野神社 ・ もどり