今から1270年ほど昔の養老年間に、僧・行基によって創設されたと云われる真言密教の寺院で、盛んな時期には僧坊千坊といわれたほど数多くの修行僧がいた。本尊は十一面観世音菩薩で、脇土は不動明王と毘沙門天。毎月第一の日曜日、午前11時にご本尊十一面観世音菩薩の御寳前にて大護摩修行が行われている。(2000年4月現在)
春日居町教育委員会作成の案内板によると「長谷寺は甲斐における山嶽仏教の殿堂、真言密教の霊場として知られ特に平安時代には隆昌を極めた。当時の境域はすこぶる広大で、周囲の山中から平地は今の国道140号線のあたりまで広がり「千坊」の寺々があったと伝えられている。
この寺が甲斐の人々の厚い信仰を集めたのは、紀伊の高野山と同じく亡くなった人々のお骨を埋葬して供養する場所「三昧場(ざんまいば)」であったこと、本尊の十一面観世音菩薩が女人信仰の厚い仏様で、女人高野と呼ばれていたことなどによるものである。
毎年7月13日の精霊迎えには、国内各地から善男善女が雲集したがこの祭典は昭和12年頃まで続いていた。また甲斐国第十四番目の札所ともなっている。」とある。