
ところで長い長いあいだやりたいと思っていた、粘土いじりをこのたび始めました。新聞の折り込みに陶芸教室の案内をみつけて、行ってみたのです。自転車で10分くらい、大山崎の聖天さんのそばに、そのアトリエがあります。週末の半日を、そこで粘土をいじりながら過ごしています。そうやっていると頭の中(ろくでもないことばかりがつまっている)がからっぽになって気持がいいんです。で、うわぐすりの本というわけ。
さて、こうして書いてみると、いかにも楽しそうな毎日を送っているように見えるかもしれません。が、私にもいろいろ悩みはある。げんに仕事(予備校)のストレスから、いっとききつくなりかけていたズボンがまたゆるくなっちゃった。
非常勤でやっていくって、結構大変なんだ。去年なんかいくつ履歴書出したかな。面接用に黒のパンツスーツも買ったし。新聞の求人広告も欠かさずチェック。でもね、経験が多いってのは、雇う側からすれば高くつくから非経済的なわけ。もちろん「40才以上に限る」なんてあるわけない。やれやれ。
「やれやれ」とくれば、村上春樹ですね。最近またもや売れているらしい『やがて哀しき外国語』読みましたか?その中に学生結婚した奥さんとの話が出ていた。ジャズ喫茶をふたりで7年間経営し、その後の12年間は彼の原稿料で暮らしてきた、という。『初めの頃はときどき、うちの奥さんはそのことについて文句を言った。こんな風にあなたの収入だけで食べているというのは間違っているのではないかと。そう言われてみればたしかにそうかもしれないと僕も思う。でもこんな風にも思う、「そういうのは結局のところ人生の巡り合わせなのであって、もし何かの加減でまったく逆のことが起こったとしても、とくに不思議はなかったんじゃないか。そういう風に考えていけば、それは男とか女とかの性差以前の問題ではないのか」と』なるほど、そういう風に考えればいいのか。ところで村上春樹を読んでてふと、これ私のパートナーと似てる、って思うことがある。たとえば『僕は終始一貫して「自分は自分、他人は他人」という考え方で生きている....』っていうところ。そういう風には、私はなかなか考えられないのです。
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