株式投資日記2004年3・4月号
 
 日記の中に出てくる投資情報等にもとづく投資の結果については責任を負いかねますの
で自己責任でお願い致します。

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 祝い!日経平均株価が終値として12000円を回復
 4月6日は、日本の株式市場の歴史において記念すべき日となりました。2年8ヶ月ぶ
りに終値として12000円を回復しました。私は2002年5月に12000円だった
と思っていましたが、それは取り引き時間中に一瞬つけただけでした。終値として120
00円だったのは2001年8月でした。2001年4月に小泉内閣が誕生して、その時
の株価は14000円と高かったのです。その後下落して9月11日の同時多発テロで1
万円を割るまで下落してしまいました。したがって今回の12000円回復は行き過ぎた
悲観からようやく脱出したのでした。そして今後の株価の予想ですが、まだまだこの上昇
は続きそうです。押し目待ちに押し目なしの雰囲気だからです。今日の株式市場は朝12
000円に乗せてすぐに利益確定売りに押されて下落しましたが、午後切り替えして再び
12000円を回復して終わりました。そして出来高が21億株で売買代金が2兆円を超
える大商いでした。大量の売りをこなしながら上昇を続けているのです。
 この日記を始めたとき、12000円を回復したら終わりにしようと思っていましたが、
とうとうその日がやってきました。今後、何年後が何十年後かにこの日記を読み返して苦
しかった、竹中ショックの日本株暴落劇を思い出して今後の取り引きの参考にしたいと思
います。竹中ショックの暴落で最も苦しかったのは2002年11月8日〜19日の低位
株の暴落です。日立造船の減資発表に始まった暴落は、UFJ銀行の信用不安による暴落
(最安値86000円)、ミサワホームの暴落67円、トーメン28円等限りなくゼロに
近づきました。それが今、全て8倍前後まで上昇しました。そしてその暴落の8日間で、
私の体重も2kg減少しました。ストレスで食事ものどを通らなかったのです。
 そして今回最後の日記としてちょうど50年前に亡くなった祖父の事を紹介します。私
は、母から戦争の事をよく聞かされました。祖父は七夕で有名な仙台の繁華街で印刷工場
を経営していました。母もそこで生まれ育ちました。仙台の大空襲でその工場は全て焼け
てしまいました。その後同じ場所で工場を復興し戦後の復興特需で会社も急成長しました。
株式投資をしていた祖父は、その後のスターリンショックの翌年の株価暴落のストレスが
原因で亡くなったそうです。脳卒中でした。スターリンショックについて説明します。
 昭和25年6月に始まった朝鮮戦争は、日本に特需をもたらしました。太平洋戦争で荒
廃した産業は、完全に復興し、輸出も増加します。株価も昭和28年の2月まで絶好調で
した。何と5倍以上になりました。そんな状況下で、昭和28年3月4日、ソ連が、「スタ
ーリン首相の重体」を発表します。(翌日脳内出血で死亡73歳)スターリンは、反対する
者を全員収容所に入れて粛清した、好戦的な史上最強の独裁者。一方、次の首相のマレン
コフにしても、葬儀委員長を務めたフルシチョフにしても、彼と比べれば遥かに平和的で
す。世界は緊張緩和に向かうことが、簡単に予測できました。株価は、平和を好感して値
上がりしてもよさそうですが、現実はまったく違っていたのです。まず、ニューヨークで
平和になると儲からない、軍需株が暴落します。そして、3月5日 東京市場の平均株価
は全面安で、378円から340円に暴落します。たった1日で何と10%も下げたので
す。(スターリン・ショック)この記録は、1987年10月20日のブラック・マンデ
ーまで破られませんでした。昭和27年末の株価の暴騰がバブルの状態で、その反落の引
き金になったのでした。
 祖父が亡くなった時大学生だった叔父は、卒業後家業を引き継ぎました。そしてその時
暴落して二束三文になっていた株券を引きついで、現在も株式投資をしています。叔父も
3年前に脳卒中で倒れ緊急手術で一命をとりとめました。先日私の両親が仙台へ行って叔
父と食事をしたそうです。叔父その時ずっとのべたら株の話をしていたそうです。その時
父にNTTの株についてこんな事を話していたそうです。「やはりNTTは親方日の丸だ
から強い、まだ売ることは無いですよ。」父が塩づけにして持っているNTT株について
です。今NTTは、政府からの放出が目先延期され急騰しています。これがまだまた上が
るというのでしょうか?何か理由がありそうです。叔父は、祖父から引き継いだ会社とは
別にNTTと共同出資の電話帳印刷会社を経営していました。東北中の電話帳を印刷して
いました。その会社の社長はNTTからの天下りです。叔父は実質的な現場責任者として
経営していましたが、数年前にNTTの方針によりこの会社が完全子会社化され、叔父は
持ち株を全てNTTに売却して退職しました。この先は、書かなくても想像がつくと思い
ますが、他の古い企業と同じように団塊の世代のリストラが進めば収益構造が好転するこ
とは明らかです。NTTにもまだまだリストラ余力があるのでしょうか?いずれにしても
NTTに限らず今、日本の古い企業の株を買って長期で保有すれば、まだまだ値上がりが
見込めそうです。今回の12000円はまだスタートラインに過ぎないのかも知れません。
 この日記を締めくくるに当たって一つの疑問を投げかけたいと思います。それは投資に
インターネットは必要か?と言う疑問です。投資家=企業経営者と言う概念を当てはめれ
ば、企業経営にインターネットは必要か?と言う疑問に置き換えることも出来ます。イン
ターネットを理解出来ない企業経営者にとってそれは、ドラえもんの魔法のポケットのよ
うな存在なのかも知れませんが、現実に世界とつながっていて情報を取り出せるのです。
しかしあくまでも情報伝達の手段に過ぎません。最後に判断を下すのは経営者や投資家自
身の知恵や経験です。例えば企業が自社のホームページで情報を開示するにしても、経営
者が自ら入力する必要はありません。出来るだけ速やかに情報が開示されるように部下に
適切な指示をするだけで良いのです。私は2002年の秋に株価が下落した局面において
空売りによる過剰な売りが株価の下落の原因だと思っていましたが、そうではありません
でした。銀行による持合解消売りなどの実需の売りがあったから下落したのでした。20
03年の上昇局面においては、外国人投資家の実需の買いがあったから上昇しました。イ
ンターネットによる短期売買は、その大きな動きについているだけの存在だったのでした。
月単位や年単位の株価の動きには無意味な存在でした。ただし個人一人一人には、大きく
儲けるチャンスと損するリスクが公平に与えられたわけです。今までは証券会社のディー
ラー等の特定の人だけが得ていた機会を個人一人一人が手にした訳です。でも個人にチャ
ンスをもたらすインターネットが個人投資家の数を増やしているとしたら、それは市場に
とって必要な存在なのかも知れません。しかし株価を決めるのは最後は企業業績です。そ
して企業業績を上げられる有能な経営者です。日本の多くの企業から1日も早く無能な経
営者が去り企業業績が改善される事を願って日記を終わりたいと思います。いったいいつ
その日が訪れるのでしょうか?
 
 さよならの3歳児検診
 3月23日は、今年度最後の3歳児検診に行きました。母子保健法に基づき市町村単位
で行われますが、毎回終了後にスタッフ全員でカンファランスが行われます。それが今回
はちょっとしたさよなら会になりました。検診を担当されていた、小児科の先生が転勤で
東京の病院に行くことになったからです。何と18年間も単身赴任で山梨の病院に来てい
たのでした。毎週週末には東京に帰っていたそうです。高根町と周辺の4町村が共同出資
して設立した甲陽病院です。もう何十年も前に出来た病院なので、その当時は山梨医大が
まだ無かったのか、東京の医大から医師を派遣してもらっていたようです。今回病院の方
針で山梨医大から今後医師を派遣してもらうことになり、全員が一度に転勤することにな
りました。診療の継続性から考えると一度に全員入れ替わるのは、患者さんにとって心配
な面もありますが、今後地元の医大から医師が来ることは何かと好都合だと思います。
 転勤と言えば、歯科医と言う職業ほど転勤と無縁のものはありません。独身時代に女性
から「転勤はあるんですか?」と聞かれて嫌悪感をいだいたものでした。基本的に自由で
すが自己責任です。今では歯科医の卒後研修が義務化されていますが、私が卒業した当時
はありませんでした。ですから、自主的に大学に残ったり、田舎に帰って親と一緒に仕事
をしたり、各自が自由に進路を決めました。多くの卒業生が最終的に開業と言う道を選択
しました。開業までの間、多くの人が勤務医(アルバイト)をしました。給料は基本的に
歩合制でした。売り上げの25〜30%をもらうのが普通でした。最近多くの公立病院が
赤字で問題になっていますが、一生勤務医で通す事の多い医師の給与こそ年功序列では無
く能力主義を取り入れるべきだと思います。
 私は美しい星空を求めて田舎に移り住んだのですが、こんな田舎で開業して経営が成り
立つのか?趣味と仕事の両立は無理だと批判される方もいました。しかしその後のバブル
経済とリゾートブームで良い意味で最初の2〜3年は仕事と趣味の両立は無理な状態でし
た。仕事が忙しくて夜星を観測する余裕はありませんでした。その後近所に歯科医院が出
来て、時間的な余裕が出来てきました。それでも田舎は都会に比べて収入(売り上げ)は
非常に少ない事は確かですが、メリットもありました。それは土地の値段が安い事です。
昨日、全国の公示地価が発表されました。何と山梨県が下落率全国一位となってしまいま
した。土地を担保にして借金をしている企業にとっては、不良債権が増えると言うデメリ
ットもありますが、どちらかと言うとメリットの方が多いと思います。私がそのメリット
を享受している理由を説明します。私が大学を卒業してこの清里で開業したのは4年後の
事でした。それまでの間は、勤務歯科医をしながら何処で開業しようか調査や検討を重ね
ていました。趣味の天体観測は週末に八ヶ岳に通って行い仕事は都会でと考えていました。
ところが具体的に東京やその郊外で開業の計画を進めていくにつれて、それが自分には困
難だということが解ったのでした。例えばビルの一室を借りて開業する場合には、約15
00万円の入居保証金が土地を買うにしても最低3000万円の自己資金が必要だったか
らです。バブル前とはいえ既に東京近郊の地価は医院を開業するには不可能な水準まで高
くなってしまっていました。もし仮にテナントを借りる入居保証金を用意できたとしても。
毎月の家賃や人件費やその他の経費を引いた残りの利益は少ししかありませんでした。こ
んな少ない収入なら、一生歩合給で勤務医を続けた方が得だと思いました。一方で田舎の
清里で開業するには、土地代約500万円で済みました。農地を宅地に転用したからです。
医院などの業種は優先的に農業委員会の許可が下りました。美しい星空を求めてというよ
りも、星空の下でしか開業することができなかったのでした。安い地価のメリットは他に
もありました。それは税金です。税金の申告で土地代は経費には参入できません。だから
高い土地を個人が借金をして買うとその返済は税金を引いた残りの純利益から返済しなけ
ればなりません。そしてその返済のために収入を増やそうとすると累進税率で税金が増え
るという悪循環に陥ります。単純な計算をすると、地価が2倍になると、税金を合わせた
必要収入が4倍になります。それは企業経営にも当てはまります。
 昨日ミサワホームが勝どきのマンション建設用地を住友商事に売却し、全ての不良債権
の処理が終了しました。今期約1200億円の赤字を計上してV字回復を目指しています。
地価が下落して損失が出た場合の個人と企業の違いは、企業は5年間損失を繰り延べ出来
る事です。いわゆる繰り延べ税金資産です。法人税率を約40%とすれば、損失の計上に
よりミサワホームは、480億の税金資産を手にしました。そして住宅着工件数の増加に
より今後5年間で損失を上回る利益を上げる可能性が出てきました。今回の200円を越
える株価の急上昇はその5年間の利益予想を先取りしたものでした。
 新聞記事によれば地価下落率一位の甲府ではマンションの建設ラッシュが始まっている
そうです。安い価格で販売できることから人気が出ると期待されています。今後地価の下
落が止まるかどうか疑問ですが、実需の買いが増えることは良いことだと思われます。
 前置きが長くなってしまいましたがここからが本題ですので良く聞いてください。先日
紹介した団塊の世代による業績下方修正銘柄、古河電工の今後です。市場の評価はあまり
良くないようです。今後の業績回復予想に出来もしない売り上げの増加を上げているから
です。子会社の経営者自身が頑張って売り上げを増加させようとしています。一方で今ま
で経営者を補佐して頑張って来た幹部社員は今仕事が非常にしにくい状態だと思います。
たぶん経営者自身が頑張って業績を回復させると言って幹部社員の人たちに重要な仕事を
させてくれないのではないですか?その幹部社員の方たちにお願いがあります。あなた方
はたぶん経営者と同年代か少し年下の40代の方が多いと思います。今の悲惨な状態にあ
いそをつかして会社を辞めたりしないで下さい。今まで希望退職にも応募せずに、この会
社が好きで頑張って来たのだと思います。だからここで辞めてしまったらおしまいです。
会社の将来を期待している周りの人たちや株主を失望させることになります。今回古河電
工の業績下方修正でもあまり株価が下げなかったのはあなた方への期待があるからです。
団塊の世代の経営者が去った後、すばらしいV字回復を達成すると期待しているからです。
株主としてはここが最後の頑張りどころです。経営者がいつあきらめて会社を去るか予想
がつきませんが、どんなに時間がかかっても耐えて待つつもりです。そして将来もたらさ
れる大きな利益をあなた方と分かち合い幸せになりたいと思います。それとまたまたくど
いようですが、20代のフリーターの方々に助言します。いくら頑張って働いても、正社
員になれるどころか状況は悪化の一途をたどっています。いっそのこと仕事を辞めてデイ
トレーダーとして生計を立てよう等と考えているのではありませんか?株式市場の良い状
況はそう長くは続きません。せいぜい6月までです。ただし企業の業績が回復すれば再び
上昇しますので持ち株は現物にして、老後まで長期で保有して忘れてください。正社員起
用のチャンスは突然にやってきますので、それまでは仕事に打ち込んで下さい。経営者が
辞めた後には、多くの人が正社員になれるでしょう。
 今回の3歳児検診はいつもにもまして盛況でした。少子化でも年度代わりのこの時期に
生まれる子供の数は多いようです。保育園の入園が4月と決まっているからです。育児休
業をちょうど1年にするために、出産時期を調整している人が多いようです。また最近1
歳未満の園児も急増しています。ただし保育料金は月6〜7万円と高いそうです。何故な
ら夫婦共働きだと所得が合算されて所得に応じて保育料が決まるからです。保育園児が増
えれば保母の数も増やさなければなりませんが、その為に行政はコスト削減を始めていま
す。町村合併です。今年の11月に北巨摩郡の7町村が合併して北杜市になります。議員
定数を削減するなどの経費削減になるからです。それなのにまだ中身は何も決まっていな
いそうです。今回来年度の検診日程表は9月までの物をもらいました。合併へ向けてのご
たごたはしばらく続きそうです。団塊の世代の椅子取りゲームはいつまで続くのでしょう
か?
 
 キーワードは、団塊の世代
 NHKテレビで3月19日から3日間の予定で、年金問題が放送されました。株式投資
と年金問題は老後の資金を考える上で切り離せないポイントですが、日本の企業業績を低
迷させていた原因と年金問題も根っこの部分ではつながっていることを今回紹介したいと
思います。この連休は志賀高原へスキーに行ったので3日目のテレビは見られなかったの
ですが、ホテルで日経新聞を見たら注目すべき記事を3つ見つけました。まず1つ目は、
日興ビーンズ証券とマネックス証券の合併です。私は日興ビーンズを利用しているのです
が、このことにより松井証券を抜いて1位のネット証券に口座を持つことになります。そ
れと同時に日興證券は先日の日本グローバル証券の売却と共にもう一つの子会社のリスト
ラを進めることが出来ます。取締役として天下っている団塊の世代のリストラです。2つ
目の記事は、ミサワホームの社長水谷氏へのインタビュー記事です。水谷社長の趣味は推
理小説の読書だそうですが、社長としての仕事で現実の世界を見る方が小説を読むより面
白いそうです。何故ならミサワホームは株式の持合が複雑で、会議で「ステーキが食べた
いのに、生きたままの牛が丸ごと出てくるようだった」そうです。子会社を造って株式を
持ち合うことは、不良債権を隠蔽すると同時に、不良人材の送り先だったのでした。特に
団塊の世代のです。私は昨年山梨ミサワホームの子会社で家を増築しました。その時担当
された方が社長に次ぐ実務責任者で団塊の世代でした。その増築で1冊の本が書けるほど
の体験と勉強をしました。職人が代わるたびに毎日トラブルの連続だったからです。いつ
も工事を見張って、先手先手とトラブルを未然に防ぐ作業が続きました。本社のお客様相
談室に電話した事もありました。その方は、休み無く一生懸命働くとても良い人でした。
娘さんが東京の薬学部へ行っているという事で大変だなあと思いました。それでもこちら
も大変でした。一生に一度の増築だったからです。何度ミサワホームの株を売ろうと思っ
た事か!そんな戦いの半年でした。3つ目の新聞記事は、ライブドア堀江社長のインタビ
ュー記事です。e−bankについての内容は、代理人を通じて先方と交渉中だそうで、
言い分は平行線だそうです。明らかにe−bankの松尾社長がおかしな事をしているの
です。彼もまた東大卒の団塊の世代です。
 2日目のNHKテレビの放送内容はドラマ形式でいくつかの例を紹介していました。ま
ず、外食産業でフリーターをしている若者が主人公です。店長から、先日お願いしていた
正社員登用の件で「会社はこれ以上正社員を増やせない」と言う返事をもらうところから
始まります。更にアルバイトの時間を週30時間以上に増やせないと言う話もしました。
理由は30時間以上にすると会社が厚生年金を負担しなければならないからです。そして
そこまでして現場の人件費を減らしたい会社の幹部はたぶん団塊の世代です。高級を取る
幹部社員を維持するためにそうなるのです。先日新聞記事に出ていた、「女性の60%が
第1子出産後に退職」と言う内容も同じ理由です。育児休業中の厚生年金を会社が負担し
なければならないからです。この事が少子化に拍車をかけて年金問題を負のデフレスパイ
ラルに追い込んでいます。そして番組の中で出てくる次の主人公は、定年目前の会社員で
す。この年代としては珍しく仕事が出来る設定です。「定年後も是非働き続けてほしい」
と言う会社や周りの人たちの提案に対して、働き続けると年金がもらえ無くなるという設
定です。内容としてはいまいち争点がぼやけています。問題は、周囲から喜ばれずに本人
のエゴで無理やり定年後も働き続ける事です。その事により短期的には年金の支払額が減
りますが、フリーターが増えて、長期的に年金が行き詰ります。その定年後の勤務先が、
子会社や孫会社の取締役なのです。給料をもらうだけだったらそこでおとなしくしていて、
部下が持ってきた書類に目くら判を押せばよいのです。なのに何故か頑張ってしまうので
す。それは部下や同僚を信頼出来ない団塊の世代の嵯峨なのです。受験競争から始まった
競争社会を生き抜いてきたからです。他人を蹴落としてしか生き残れない構造になってし
まっています。そしてその会社の業績を上げようと努力するほど泥沼にもぐっていきます。
 そしてここからが本題なのですが、団塊の世代による業績下方修正銘柄を買う時期がや
って来ました。多くの企業は希望退職を募ってリストラを進めました。ところが最後まで
しぶとく生き残って業績を上げようとがんばってきた人が、どうにもならなくなって業績
下方修正をしています。先の古河電工が良い例です。これらの成熟した企業には、団塊の
世代が沢山います。子会社も沢山あります。それらを整理して生まれ変わるのです。しか
し株価の上昇は長期でゆっくりとしたものになると思われます。だから現物か無期限信用
取り引きで買ってください。そしてデートレーディングをしている若い方々にくどいよう
ですが助言します。仕事をしないでパソコンを1日中見るのは止めましょう。口座の現金
は全て現物株にして、就職活動をして下さい。最初はフリーターで良いから、正社員にな
れそうな所を狙って下さい。やはり業績下方修正企業が狙い目です。
 
 ミサワホームが400円回復
 3月17日、ミサワホームが突然400円をつけました。僅か2週間で2.5倍になり
ました。急上昇する株に出会うといつもその売り時の難しさを実感します。大抵その最大
上昇幅の半分も取れないからです。そしてそれと同時に不思議に思うのは相変わらず空売
りが多い事です。昨年の4月から日本株は長期上昇を続けていますが、このような状況下
で空売りで儲けることは至難の業だと思います。それなのにネット証券に口座を開設する
初心者の多くが空売りを目的にしているそうです。今回のミサワホームのような株をつい
空売りしたために、全財産失うこともありえます。そんなリスクまで犯して空売りは儲か
るのでしょうか?話をもとに戻しますが、私が始めてミサワホームを買ったのは5年前、
1998年の年末頃だったと思います。年間配当12円と配当利回りが高かったからです。
株価は350円前後だと思います。その後株価は500円を上回ったときもありましたが、
ITバブルの崩壊と共に300円前半で低迷していました。ところが3年ほど前に400
円まで突然上昇したことがありました。それは勝どきのマンションが着工されるという材
料が出たからです。しかしその上昇は数日の短期で終わってしまいました。その後67円
までの長期低落に突入しました。その後下落するたびに買い続けましたが、今度こそ底だ
と思ったのに毎回裏切られてきました。そしてこの株に出会ったこと、3年前の高値で売
らなかった事を後悔しました。そして今回のあっけない400円回復でまた株は人生その
ものだと思いました。10倍になった有線ブロードと同じに!信じて待てば必ず報われる
のです。そして新たな後悔が生まれました。それは先週200円台で半分売ってしまった
事です。儲けは取っているのに人間とは勝手な物です。そして私が長年お付き合いしてい
て元の高値に戻っていない銘柄は富士電機だけとなりました。目先の目標株価は100円
高の350円です。何故なら、日立、東芝、三菱電機が全て安値から2倍以上になってい
るからです。そして今回の富士電機の状況が1999年3月に急上昇したときとそっくり
です。その時も三菱電機に遅れること2〜3ヶ月で上昇しました。
 今日両親が東京から歯の治療に来ました。早速母にミサワホームの株価を報告しました。
唯一損させていた銘柄だったからです。あまり気にしていない様子でした。3月に入って
からどの株も上昇しているからです。それでも以前にミサワホームが低迷していた時に勝
どきのマンションの事は気にしていました。着工しない方が良いと思っている様子でした。
そして今回のミサワホームの株価の急上昇はその勝どきのマンションの建設中止が正式に
決まってからの出来事でした。母はPERやPBRと言う細かいことは解らないのですが、
人の意見を鵜呑みにするのでは無く、その会社のポイントを的確に押さえて、最終的に自
分で判断して投資しているのでした。今回新たな投資先を聞かれました。この春また海外
旅行に行くためにある銘柄を売ったそうです。そしてその元本を新たな銘柄に投資したい
そうです。それが次の旅行の原資となるわけです。今は多くの銘柄が上昇してしまったの
で、安い株を見つけるのは大変な時期なのです。今回は古河電工を薦めました。昨日業績
下方修正で急落したからです。現在のような全体が上昇しているときの業績下方修正は絶
好の買い場となることが多いのです。また1年以上の長期で上昇が期待できると考えたか
らです。またまたネットで短期売買を繰り返している若い方に言いたいのですが、年寄り
の投資に対する貪欲さを見習うべきだと思います。目先の小さな値動きは気にしないで、
長期に大きく儲けるのです。そしてその年寄りが海外旅行で世界経済の成長に貢献してい
るのです。目先の利益を求めてデイトレしても経済には何もプラスにはなりません。パソ
コンを一日中見る事は止めてフリーターでも良いから真面目に仕事をすることをお勧めし
ます。
 一方で年金生活の父もけっこう忙しい様子でした。会社のOB会のような集まりがある
からです。それでも最近年をとったせいか愚痴っぽくなりました。喜寿を迎えたのに誰も
お祝いをくれなかったと催促されたので、今日型を取る歯をお祝いにとごまかしました。
日本歯科医師会では8020運動を展開しています。80歳で20本歯を残そうと言う運
動ですが、77歳で24本も残っているので、投資顧問だけでなく、主治医としての成績
も良好です。
 
 押し目買い
 3月12日は、絶好の押し目買いの朝となりました。何故なら日経平均先物の特別清算
日だからです。いつも朝一番に大量の売り注文が出るからです。ところが今日に限って朝
寝坊してしまいました。目が覚めたときは9時10分前でした。あわててパソコンを立ち
上げて気配値をチェックしました。朝一番に底値をつけそうな銘柄に買い注文を入れてい
きます。今日は朝一番が底値の銘柄が多く見受けられました。これから大きく上昇が期待
されるニチメン日商岩井や富士電機です。また今日市場に株が出回るJR西日本も値を下
げましたが、売り出し価格をほんの少し下回っただけでした。
 3月12日が目先の底値になると予想をつけたのはおとといでした。今週の日経平均株
価は結局月曜が高値でした。その後一本調子で下げてきました。そして11000円は割
らないだろうと判断したから今日が底値になりました。この文章は翌週の月曜日に書いて
いるので、結果がわかってから書いているのですが、底値をつけた当日に底値だとわかり
ました。何故なら長い下ひげのチャートが25日移動平均線に接近しているからです。そ
れでも朝一番の底値で買い注文を入れるのには少し勇気がいります。もし買ってから下げ
たらと恐れるからです。自称デイトレーダーと名乗っている人たちは臆病者が多いと見受
けられます。朝一番ではなく、市場の動きを見てから買い注文が増えてくるからです。こ
れでは買える頃にはその日の高値になってしまいます。周りの様子を見てから判断するの
ではなく自分で判断して傷つく事を恐れずに行動する事が大切だと思います。(どこかで
聞いたような気がするが?)私はデイトレーダーでは無いので、来週以降に利益確定する
予定ですがはたしていつが目先の高値になるでしょうか?
 
 歯科治療Part2
 3月11日は昨日に引き続いて大きく下げて推移しました。そこで今日は本業の話をし
ます。先日の12cnWBSで歯科治療の新しい機械の話を取り上げていました。虫歯の
形に合わせてコンピュータ制御の機械がセラミックスを削りだすというものです。これに
より治療が1日で終わるそうです。そして歯の型を取って技工士に頼む必要がなくなるそ
うです。ただし、機械が1000万円と高価で、治療費が数万円と自費になるとの事でし
た。専門家の目から見て、まだ機械は人間に勝てないと思いました。この仕上がりだった
ら、自分は技工士に頼みたいと思いました。番組の中では、この方法ならば治療が1回で
済むので、忙しい人には好都合だと紹介していました。忙しいから自分の健康管理にかけ
る時間を惜しむのは如何かと思いました。
 今日ある患者さんに先週型を取って技工士に頼んだ歯を入れました。何と一発でぴった
り入りました。先週虫歯を削って型を取った時に、広範囲で複雑だったので1時間もかか
ってしまいました。その為に心配していたのですが、うまく行きました。よく歯医者さん
へ行くと歯を入れるときに「かみ合わせは高くないですか?」とか聞かれると思いますが、
何回か調整して最終的に仕上げます。したがって技工士の技術によってその出来が大きく
違ってきます。私の頼んでいる技工所は大泉村にあります。数年前に、東京で修行をして
いた娘さんと息子さんが帰ってきて親子で仕事をしています。そして娘さんが簡単な保健
の歯の詰め物を担当しています。あるときこんな出来事がありました。歯の仕上がりがい
つもより悪かったのです。どうしたのかと尋ねたら、かぜで寝込んでいたので、お父さん
が代わりに作ったという事でした。決してお父さんの方が腕が悪いのではないと思います。
最近副業で村議会議員を始めたため多忙なためだからです。技工士や歯科医と言う手先を
使う職業は10年とかある経験年数を経過するともうそれ以上早く仕事が出来なくなりま
す。したがって十分に時間をかけないと良い結果が得られないのです。一方で日本の保健
歯科治療の報酬は治療の内容にもよりますが、どんなに丁寧に時間をかけて治療をしても
1本3000円から30000円(患者負担はこの1〜3割)です。この中からスタッフ
の人件費や技工士への支払いや家賃等の経費が引かれる事になりますから、思ったほど儲
からない職業なのです。もし収入を増やそうと思ったら、高い義歯を売るか短時間により
多くの患者数をこなすしかありません。当然治療内容は煩雑になります。仕事を始めた2
0代の頃は、同年代のサラリーマンと比べるとやはり収入が多かったのですが、40歳を
越えた頃からそうでもなくなりました。最大の理由は体力の衰えです。長時間の仕事に耐
えられなくなったからです。
 歯科医のような専門職に限らず。最近ではサラリーマンの業界でも年功序列の賃金体系
が崩れてきています。一方でフリーターの人口が400万人を超えたとテレビで放送して
いました。大変な時代が来たなあと思う反面世の中が健全な状態になろうとしていると思
いました。年功序列の賃金こそおかしかったのです。年齢にふさわしい役職につかなけれ
ばならない理由から、子会社や天下り先を無理やり作ってきました。その結果、経済が低
迷して株価が下がってしまいました。個人の能力に応じて適当な地位に着くことが必要だ
と思いました。そうすれば中高年の過労死や自殺が減ると思います。50代でも平社員で
良いと思います。能力があれば30代で社長で良いと思います。個人個人が自分の能力に
ふさわしい居場所を見つけて暮らすことが幸せな事だと思います。その為にも個人が株式
等での投資で収入を得る事がますます重要になると思われます。一方でデイトレーダーと
言う職業の存在も私は不自然だと思います。定職につかないで株式投資だけで生活する若
者の存在です。たしかに昨年からの株式市場は活況を呈しています。その事がそれを可能
にしています。しかしこの状態はいつまでも続きません。何らかの仕事を通して社会と接
することは、社会の状態を写す鏡である株式市場を理解するために必要だからです。私の
場合は、どちらかと言うと仕事以外の活動が役立っています。
 
 ミサワホームHDが更に上昇
 3月10日の東京株式市場は大きく下落して11500円を大きく割り込んで終わって
しまいました。一方でミサワホームが先週より更に急上昇して一時289円の高値をつけ
ました。先週240円まで急上昇した際、持ち株の一部を空売り(つなぎ売り)しました。
下落したら買い戻そうと思いました。ところが思っていたほど下落しませんでした。全て
買い戻すことが出来ませんでした。後で判ったことなのですが、どこかのファンドに組み
入れられたのか、大口の買いが入ったようです。今回UFJによる増資払い込みを受けて
倒産しない普通の会社として認められました。その事により急上昇したのでした。空売り
も沢山行われたようです。その事により更なる上昇が期待されていました。今回の株価急
上昇と同じような経験を過去にもしました。1999年3月末の富士電機です。まだイン
ターネット取り引きをする前には、新聞の株価欄からグラフ用紙に手書きでチャートを描
いていました。その時のチャートをファイルから取り出して眺めてみました。1998年
10月に200円まで低迷していた富士電機は、翌年の3月まで250円付近で上下して
いました。ところがその上昇は突然始まりました。255円を底に1週間で438円まで
2段上げを演じました。その後2ヶ月かけて305円まで戻りました。今回のミサワホー
ムもゆっくり時間をかけて下落すると思われます。何故なら復配はまだずっと先の予定だ
からです。しかし、空売りしたままいつまでも放置するのも辛いので現渡しする事にしま
した。現渡しとは、空売りした株を持っている現物株で返済する事です。その代わり空売
りした金額がもらえます。そして今回そのお金で買うことにした現物株は例のオリンパス
です。1000株単位で高値の花だったのですが、ようやく株主になれました。今までは
本当の株主でも無いのに信用取引で買ったり売ったりと少しむなしさがありました。一方
でミサワホームの持ち株数は、急上昇前の約半分になってしまいました。UFJ銀行によ
る債権放棄から2年、木村氏の登場により一時は倒産も噂された会社でした。最も辛かっ
たのは、株価が67円になってしまった時でしょうか。そんな苦労を共にした2年間でし
た。高くなったとはいえ売る事も辛い事です。大げさな言い方をすれば苦労を共にした恋
人とやむなく別れなければならない心境でしょうか。今日はそんな決断の一日でした。
 今回のミサワホームの売却により、株価ボードの1面の入れ替えをしました。インター
ネット証券では10銘柄の株価を1ページに登録して同時に見られるようになっています。
そして1面には最も頻繁に売買する銘柄を掲示していますが、先日横浜ゴムを削除しまし
た。今回ミサワホームを削除して東京電力を加えました。久しぶりの返り咲きです。その
他にオリンパス、JR西日本等を掲示しています。そしてこれから急上昇が期待される銘
柄の富士電機とニチメン日商岩井HDです。
 
 JR西日本売出し価格
 3月9日、JR西日本の売り出し価格が決定されました。何と41万1000円と当初
の新聞報道より高めでした。63万株の売り出しで2500億円と言う事なので、39万
7000円の予定でした。今回申込みが多かったようです。ディスカウント率も2%で上
限でした。2月6日に売り出しを正式に発表しました。その日41万まで急落しました。
その後は、一時38万5000円まで下げましたが、昨日は何と42万まで急上昇して終
わりました。私は先月39万台で買っていたので、昨日半分利益確定しました。こんなに
早く売れるとは思いませんでした。また下がったら買い戻す予定です。驚いたのは空売り
の多さです。先週末時点での信用倍率が0.2倍で空売りが買いよりも5倍も多いのです。
もし仮に2月6日に41万で空売りして、39万で買い戻せば利益が出ますが、先週末時
点で残っている空売りはいったいいつ買い戻すつもりなのでしょうか?売り出された63
万株が3月12日以降に一斉に市場に出て値を下げるとでも言うのでしょうか。今回売り
出しに申し込みした投資家はまとまった株数を確保したい長期投資化が殆どだと思います
ので、目先売りに出すとは考えられません。半年後とか1年後とかに50万とか60万に
値上がりしてから売り出されると思われます。したがって今回の41万1000円と言う
売り出し価格は、目先の底値になると思われます。もしこの価格を下回ったら迷わず買っ
て良いと思われます。本日は、市場で取り引きされた株数が6万2000株と、大商いで
した。申込みの割り当て株数が個別の投資家に発表されたからだと思われます。投資家間
で持ち株数の調整が行われたと思われます。多く割り当てられた投資家は売却して、予定
した株数を確保できなかった機関投資家などは市場から購入しました。そして終日株価が
42万円台と高めに推移したことから、この銘柄の人気が感じられました。
 
 横浜ゴムが急上昇
 3月8日は先週の円安にもかかわらず、日経平均株価は終値としては下落して終わりま
した。やはり今回も12000円を達成できずに終わるのでしょうか?その中で横浜ゴム
が急上昇しました。何と40円高の387円まで上昇しました。タイヤの価格を値上げし
たからです。しかし私は先週全ての買い建て玉を決済していました。340円を超えて十
分利益が出たからです。また安くなったら買いたいと思っていましたが、それはずっと先
になってしまいました。株式投資とはこういう物です。売った後急上昇する事はしょっち
ゅうです。それでいいのです。それよりも今回空売りした人は大変だと思います。だから
空売りは危険なのです。それでも空売りをしたい方は、絶対にパソコンから目を離さない
ことが必要だと思います。したがって会社のパソコンでの空売りは無理だと思います。
 最近ウィルスメイルが目だって増えてきました。プロバイダーから毎日ウィルスメイル
のお知らせが来るようになりました。やはりWindowsは駄目なのでしょうか?私の
知り合いには、ウィルスに感染しないという理由でMacを使っている人がいますが本当
でしょうか何か不便は無いのでしょうか?
 
 3月以降の株価予想について
 3月に入った最初の週は日経平均株価が目だった下落もせずに一気に上昇して1150
0円を回復しました。この急激な上昇は、最近の急激な円安によるものです。3月5日現
在日経平均株価は昨年来高値を更新していますが、ドル建ての日経平均株価は、まだ更新
していません。最も高かったのは、1月20日の105ドルです。3月5日のニューヨー
ク外国為替市場は1ドル112円の円安になりました。このレートでドル建ての日経平均
株価が最高値を更新するためには、日経平均株価が11760円以上に上昇する必要があ
ります。したがって来週の株価は200円以上上昇することは確実です。そして週末まで
には12000円も射程に入ってきました。しかも12日は日経平均先物3月物の特別清
算日です。この日までに6月物に乗り換えなければなりません。11000円当たりで売
りたてている投資家は損失を確定しなければなりません。したがって買戻しによる上昇が
期待されます。
 それでは3月以降の株価はどのように推移するでしょうか?今後を予想する前に過去を
振り返って見ます。2003年4月28日に最安値7600円をつけてから約6ヶ月の上
昇で10月21日に最高値11238円をつけました。それまでの上昇は約3600円で
す。その後11月19日まで1ヶ月で1600円下落しました。11月19日に最安値9
614円の安値をつけてから現在3ヶ月かけて約1900円上昇しています。まだ上昇半
ばのような気がします。株価の上昇は通常3波の上げをするといわれています。そして最
初の6ヶ月を1波目の上昇とすれば現在2波目の途上にありこの上昇は5月まで続くと考
えられます。そして1波目と同じ上げ幅とすれば13000円前後が目標として妥当です。
この3月末で銀行による持合解消の売りが終了することや、多くの企業の来期の業績も今
期よりよくなる事。その予想が5月の決算で発表されることを考えると5月に13000
円と言う数値は可能性は高いと思われます。来週目先の高値12000円をつけてから3
週間程度調整して、4月上旬の11000円付近から5月末の13000円までの上昇が
予想されます。それではその後の3波目の上昇はどうなるでしょうか?私はすぐには3波
目の上昇は起こらないと考えています。何故なら米国の大統領選挙や米国経済の動向など
不透明な部分が多いからです。たぶん年内は11000円〜13000円で推移すると考
えています。
 
 確定申告(松井証券の野望Part2)
 3月4日は、甲府税務署に確定申告に行きました。そして株式の譲渡益の申告も行いま
した。昨年までは、源泉分離課税との併用で申告分は赤字でしたが、今年から申告のみと
なりました。税務署では職員が申告内容を見て申告書の作成を手伝ってくれるので誰でも
気軽に申告が出来ます。そして今年は幸運にも女性の職員に当たりました。最近では何処
でも女性の活躍が目立ってきていますが、税務署も例外では無いようです。それでもやは
り緊張します。株式の譲渡益の計算書には、売った株の合計金額と買った合計金額を書く
ようになっているので、あらかじめ計算してくるように指導を受けました。私の場合はあ
まりにも売買件数が多いので、来年はそうして下さいと指導されただけで、最終結果のみ
記入して終わりました。株式の取得価格については複数回に分けて購入した場合には平均
法が原則となっているそうです。買った順に売る方法は認められていないそうですが、今
回それで計算して申告しました。私が「何回も売ったり買ったりを繰り返すと計算が膨大
になる」と質問したら、「税制を創っている人が、実際に取り引きしていないのですみま
せん」との事でした。取得価格1000万円までの長期譲渡に関する無税の特例も、取得
価格の平均法とどう区別するかの質問に対して明確な答えはありませんでした。いずれに
しても申告する側の都合でいい様に解釈できそうです。明らかな脱税が無ければ良さそう
です。それと税率ですが、10%と言う事になっていますが、実際は5.6%でした。
 株式の譲渡益を申告する場合には、本業の所得金額とその税金を合計して、住宅ローン
減税や定率減税の20%が引かれます。また国税の税率は7%で、住民税3%は6月に請
求が来ます。したがって結果的に思っていたよりもかなり少なくなりました。税務署の人
に「定率減税を引いても良いのですか」と思わず聞いてしまいました。本業の収入が減る
傾向にある人にとって、株式譲渡益税から住宅ローン減税を、行えることは非常に有利だ
と感じました。今年も住宅ローン減税が延長になるそうですが、これによる住宅の駆け込
み需要が起こりそうです。ミサワホームの突然の株価上昇も納得できました。それともう
一つの事実を知りました。それは専業主婦や子供などの扶養家族の株譲渡益課税です。3
8万円までは申告不要との事でした。基礎控除があるからです。例えば主婦や子供がお小
遣いで年間数万円の利益を上げても申告が不要なのです。松井証券の狙いはこれだと思い
ました。もし仮に国民全員が10万円づつ株を購入したら何と10兆円もの金額になりま
す。昨年外国人投資家が購入した額に匹敵します。こう考えると今の株価上昇はその序章
に過ぎないと思います。
 
 ミサワホームが200円を回復
 3月2日、ミサワホームの株価が突然200円を回復しました。今回もいつものように
180円付近で下落するかと思ったら、更に上昇してしまいました。翌日も更に上昇して
一時240円をつけました。思わず空売りしてしまいましたが、多くの人が空売りをした
ようで、品貸し料がついていました。実需の買いが入ったようです。早めに買戻しした方
が良さそうです。今週に入ってからの株式市場は、もう天井かと思って売ると更に上昇す
る展開となりました。どこまで上がるか予想がつかなくなりました。空売りにはとても厳
しい環境です。2002年3月に日経平均が突然12000円を回復したときと同じよう
な展開になってきました。
 
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