星空を守る会総会議事録

日時:2002年6月9日(日)10:00〜16:00
場所:国立科学博物館大会議室
参加者:古在先生、冨田先生、佐久間先生、西条先生、鈴木さん、百瀬さん、
大友、長谷川さん、倉田さん、小向さん(現在埼玉県在住、実際は愛知県)、
吉田さん(日高市)、内田さん



1.活動計画

1.1 県知事へDMを送る
岡山県の光害防止条例を先例に、全国の都道府県で光害防止条例を作る様、知
事宛にDMを送る。
背景には、光害対策ガイドラインや光害防止制度に係わるハンドブックが出来
たにも係わらず、その具体的成果が見えない事にある。依然としてサーチライ
トの設置、上方光束比の大きい照明、看板を下から上に照らすような照明方法
が使われている為、具体的な施策を要望するもの。

DMは、星空を守る会(賛同いただける組織と連名で)が作成し、都道府県及び
主要な市町村へ送付する。

総会参加者の住む、埼玉県、愛知県、長野県、山梨県、神奈川県、東京都につ
いては、個別にも働きかけを行う。

実行スケジュール:7月
取りまとめ:大友
以下は、あくまで参考で総会で話した事ではありません:
●出来るだけ新聞、テレビ等メディアも利用する(新聞発表、雑誌投稿も考え
る?)
●Webを作り条例策定の情報、資料を置く
●天文家個人も参加出来る様、葉書を作り大量に県知事へ送る

1.2 光害啓発パンフレット

一般向け光害防止啓発パンフレットを作成する。良質な照明器具の実例、施行
例を分かりやすく紹介し、実用的に使えるパンフレットとする。対象を以下の
様に分け、何種類か作成し、配布。

(1)市町村の照明に係わる担当者向け
(2)施行業者向け
(3)一般市民向け

実行スケジュール:10月
担当:内田、大友
以下参考:
●パンフレットは、PDF化しWebに置く
●イラスト、コピー作成は協力者を募る

1.3 環境省訪問

1.1項にある様、「光害対策ガイドライン」、「光害防止制度に係わるハン
ドブック」が出来たにもかかわらず、具体的成果が見られない。環境省大気生
活環境室を訪問し、国としての次のステップを問う、或いは具体的施策を提案
する。或いは、環境省長官、大石大臣に面会と請願書提出も検討。

実行スケジュール:出来るだけ早く、7月前半(7月26日〜8月前半は避ける)
を目標
担当:アポ取得内田
参加者:星空を守る会他
要望案:
●国レベルの光害防止制度(法律)の要望
●国レベルでのサーチライト禁止条例の要望
●環境省の次のステップを問う(提案する)
参考(総会の議事では無い):
●新聞発表等も同時に行う(記者倶楽部での記者会見を行う)
●昨年策定した光害防止制度に係わるハンドブックを受けて、シンポジウムの
開催要望

1.4 愛知万博

愛知万博に光害防止についての働きかけ(文書提出)を行う。
事務局へ問い合わせ先確認、照明デザイナーが誰かを確認等を合わせて行う。
議論になったのは、光害防止の要望を出すことは、愛知万博を容認する事にな
り、反対派との軋轢を生む可能性がある。多くの組織が愛知万博の実行そのも
のに反対している事。

実行スケジュール:
担当:鈴木
文書連名予定者:星空を守る会、IDA日本セクション他

参考(総会の議事では無い):
●やはりWebを作った方が良いか

1.5 東亜天文学会(OAA)との協力

東亜天文学会と協力する。具体的に次のような事業協力を提案する;
(1)横浜市・神奈川県での光害防止策定推進
(2)富士山周辺に天文公園を作る
●水ヶ塚公園、西臼塚、太郎坊等で車が暴走行為が出来ない様、バンプを設置
することの要請
●照明の消灯または減灯要請
●天文公園としての利用を認可、名称をつける要請
(3)光害防止啓発パンフレット作成(ただし1.2項と調整する)

具体的事業提案については、OAA学会誌天界で行う。

実行スケジュール:7月〜8月
担当:内田

2.報告事項(自己紹介含む)

(1)佐久間さん
環境カウンセラー全国協議会に「ライトアップに思う」と言う題の文書を発
表。
環境省のスターウオッチングネットワークでの写真撮影による測定を止め、定
点観測をより詳細に行う事が検討されている。これは、スライド測定の手間の
問題と、十分なデータが得られた事、今後CCDを利用した正確な測定の可能性
を検討するため。
企業で環境報告書を作成することが行われている。小田急の報告書では、海老
名の再開発の写真にライトアップの例が載っている。一般には環境問題として
の光害問題の認識が無い。

(2)長谷川さん
熊本県城南町の防犯灯設置の写真(岩崎のHPより)を見て、農業への光害の影
響を懸念。この状態では、日本中が10ルクス程度の明るさになっても不思議
ではない。
菊の栽培と光害問題について具体例を写真で紹介。
日本農業新聞(2002.01.14日付け)の記事を紹介

(3)大友さん
サーチライトが増えている。何十キロも離れた場所に影響し、許せない。サー
チライトを見る度に滅入ってしまう。
スターウオッチングネットワーク、スターウイーク等のイベントの主旨が明確
で無くなっている。スターウオッチングは、光害に関する認識を高める活動で
あり、スターウイークとは、別の意味を持つ。
環境省からの具体的成果が見えない。
光害を突き詰めるとエネルギー政策、活性化と結びつく、経済産業省に光害防
止施策を依頼することも必要。

(4)冨田先生
新月の時、年に13回位は全国でライトダウンを実施する事があっても良い。
(注:先生のユニークな発言に一同大笑い)

(5)古在先生
岡山天体観測所を誘致する時、全国で3箇所の候補があった。岡山の水島コン
ビナートとは観測所の活動を保護する規則を早くから決めている。
群馬県でも光害防止条例が検討されている。

(6)鈴木さん
2月の県議会で光害に関する質問が県議会議員より出された。
愛知万博に光害防止をアピールしたい。

(7)内田
熊本県民天文台他へ感謝状を送る予定。
東亜天文学会で光害防止課が新設された。
照明学会誌に光害問題についての小論文が載った。

以上です。

内田
IDA日本セクション


       星空を守る会総会のお知らせ

 2002年度、星空を守る会総会を開催します。
 日時 6月9日(日)10:00〜16:00
 場所 国立科学博物館・3階大会議室
    山の手線上野駅、公園口徒歩5分、北側の通用口から入場して下さい。
    入館料、参加費は無料(2001〜2002年度会費納入済の方)です。
    また当日、会費の納入も受け付けます。

             ☆星空を守る会総会議事案
 10:00〜10:15  古在会長あいさつ
 10:15〜11:00  活動報告・世界の近況報告(内田さん)
 11:00〜12:00  会の活動に関する提案及び報告
   艶島さんの表彰について(内田さん)
   「菊(短日菊)愛護運動」の星空を守る会によるバックアップ(長谷川さん)
   光害対策啓蒙(パンフレットの作成)・回転サーチライト対策など(大友)
 12:00〜13:00  昼休み
 13:00〜14:30  会の活動に関する提案及び報告(つづき)質問等
              光害対策の具体的すすめ方について
 14:30〜14:50  休憩
 14:50〜16:00  自由討論
 参加される方は大友までご連絡ください。(郵便・FAX・e−mail等)
 発表を希望される方は、内容をお知らせください。
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