一緒に生まれた他の子猫たちはみんなすぐに貰い手が見つかりました。
ホイット は命拾いした後も病院通いで注射と薬の毎日。
目はちっとも開かないし、声も出ないし、目やにと鼻汁で顔中もうグチャグチャ、
誰からもお声がかかりませんでした。

そうこうしているうちに、ただならぬ情が芽生えてしまい
外の犬小屋で寝泊りしている他のノラちゃんたちには気の毒なのですが
唯一、家ネコの身分となりました。




ホイット 2ケ月の頃



ホイットがすっかり元気になった頃、イトコが3匹生まれ、毎日大変なにぎやかさでした。 
この子たちも皆、ネコ大好きの方々と養子縁組みになりました。




ホイット 3ケ月の頃



          



ホイットのおじさん、甘えん坊の トラチャン。
白いごはんが大好きで
電気釜からシューシューご飯を炊いている蒸気があがってくると
いつもそわそわしていました。
ある日突然いなくなってしまいました。

犬小屋で最初に産まれたブッチ、多分ホイットのお父さん。
とってもきれいで凛々しいお方でしたが
やはりある日突然行方不明になりました。

他にも大勢いたのですが、居候の分をわきまえているのか、みんな大人になると何処かへ旅に出てしまいます。
初めて空き犬小屋の住猫となった初代居候、ニャンクロ。
牛乳が大好きで部屋に入れてあげると冷蔵庫の前から動かなかった、くまちゃん。
立派な毛なみなのに、何故かゴミ置き場に捨てられていた チャー。
みんなある日突然いなくなってしまいましたが、どこかで元気に暮らしているのでしょうか。
今思えば、旅立つ前の日にトラチャンがいつにも増して甘えて1日中まとわりついていたのが気になります。
あれは別れの挨拶だったのかもしれません。

ふいにいなくなったと思ったら、毎年2〜3回だけ顔を見せに来る ジュニア。
こんなネコもいるのだから、みんなも、いつかお里帰りしてくるかもしれません。

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