館内案内 
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[収蔵庫]

[展望ロビー]

月刊短歌雑誌「短歌往来」5月号で中村清さんが、当館でご覧になったケカチ遺跡の刻書土器や釈迦堂の縄文時代のことなどを詠んでくださいました。
・一千年の時経て日の目をみる出土錆び付く鉄は秤の錘
・司る長が執務に用いけむ硯の陸の滑らかに減る
・九世紀中期以降とする土器の仮名文字和歌の刻書目にする
・研究に余地を残すかA案とB案とある一首の読みに
・思ひ人思はれ人と読みときて人名不詳女男のいづれか
・名指しして呼ばば応へのあるらむか土偶の一体一体幼し
・縄文の民が暮しを立てし丘野の道を来て蒲公英にあふ
『はらぺこあおむし』の訳をされた森比佐志さんが3月に来館され、見学した企画展【峡東の土偶】の感想を『創生』の中で詠んでくださいました。
「黒駒土偶」 森 比佐志

創生同人廣瀬さんの葡萄園丘つづき土偶釈迦堂陳列館を訪ふ
千の土偶欠片(かけら)乍らに手に捏ねし器のかたちかくやと見せて
「黒駒土偶」百年祭といふ発掘の一九一七年は私誕生の歳
 釈迦堂に陳列の小さき土偶の破片(かけら)地の子等堀りしものの多しと
 顔の土偶口を開くると片目閉ずると伝えむこころ見ゆるがごとく
 土偶百千手を挙ぐるある手を開くあり作りしこころ想ひつつ見る
 土偶のひとつ破片(かけら)乍らにサルと見つ有りし姿の想像されて
 館に並ぶ土偶の多きに山裾原に埋もれ未発掘さらに多しと

 『創生』平成29年8月1日発行 創生短歌会 より