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シェルパ斉藤のつぶやき
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 新刊が出ました。

『シェルパ斉藤の世界10大トレイル紀行 The World's Best 10 Trails』
 2002年から約10年間、年に1度のペースで海外のトレイルを歩いてきたバックパッキングの旅の集大成です。
 編集は『山と渓谷』誌の元編集長であり、山と渓谷社の図書出版部長である萩原さんが担当してくれました。部長自らが単行本を担当することはないそうですが、「この本はやりたい」と自ら名乗り出てくれました。
 そして装丁と本文デザインは10年以上前にoutdoor誌でお世話になった松澤さんに担当してもらいました。
 僕らは3人で打ち合わせを繰り返し、検討を重ねました。そして写真の選択や構成、文章展開など、練りに練って、納得いく内容に仕上げました。
 旅の写真をたくさん見せたかったので、見開きごとにカラー、モノクロという構成になってます。つまり写真主体の見開きと文章の見開きが交互に織り込まれた構成です。
 写真をきれいに見せるためには光沢のある紙が理想ですが、光を反射して文字を読むときに疲れてしまう。この本は読み物なんだから目に優しい紙を使いましたが、それなのに写真の発色が驚くくらいきれいに仕上がってます。
 萩原さんが印刷工場まで出向き、写真集を手がけている腕のいいオペレーターに色調を細かく指示して、最高レベルの印刷を手がけてくれたおかげです。
 できあがった本をあらためて読み返して、感動してます。
 よくぞこれだけの写真を自分で撮り続けたものだと、われながら感心してしまいます。萩原さんいわく「お世辞を抜きにして、写真集としてもすばらしい出来です。セルフタイマーで写真を撮らせたら世界一じゃないですか」とのことです。エヘン!
 それほどまでに写真には自信がありますが、文章もけっして負けていません。ストレート勝負で素直に情景をつづりました。さらに各章には旅に出るための実用コラムも掲載しました。
 本書のあとがきにも記しましたが、活字離れが進んで、若者が海外へ出かけなくなりました。でもそんな時代だからこそ、この本を出す意味がある。旅で人生を学んで人間的に成長したと思い込んでいる僕は、旅の力を継承する義務があると思ってます。
 手にとった方が「買ってよかった」と思える本を、そして自分もいつかこのトレイルを歩いと奮い立つことを夢見てつくった本です。この本にはそうさせる力があと、信じてます。
 これまで20冊以上の紀行エッセイを発表してきましたが、これまでのベスト、最高傑作だと断言します。
 ちなみに表紙カバーをとると、デビュー作『213万歩の旅』を彷彿させるデザインになってます。『213万歩の旅』出版からちょうど20年。自分の原点に還ろうという思いも込めました。
 ぜひ、買ってください。期待をけっして裏切らない一冊です。

 よろしくお願いします。
 2012年4月24日 シェルパ斉藤

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