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保健体育(保健)の基本的理
高等学校の保健体育の授業は、他のどの科目にくらべても同様に大切な教科です。
いや、もしかしたら
一番重要で大切な科目ではないでしょうか
世の中へ出た時に、必ず役立ちます康について、性について、環境問題について卒業したあとでの勉強する機会はなかなかありません。
ある程度の知識を身に付けるとともに、知らないことへの興味関心を持つこと、新しいことを知る楽しさや喜びを保健体育の授業を通じて
学習しようではありませんか


保健体育(保健)の指導する上での基本的理
生徒に何かを伝えるためには、自分自身が伝えたい感動を持っていなければならないと思います。たとえば環境問題を教えるとき、環境破壊や環境汚染に心を痛めていない先生が、生徒に自然とともに生きるすばらしさを伝えることができるのでしょうか? また、教育の基本原理である「人生を充実して幸せに生きるために学問する」ということを理解していないと、知識偏重になりがちになり、本質を見失ってしまうのではないでしょうか?


パソコンを利用した保健の授業
保健体育科用ホームページを作成して
(大修館 保健体育教室 2003年 No259より転載   小林正佳著)
1.背景
約20年前、教育現場にコンピュータが導入されつつあるころは、保健体育科においてのコンピュータ利用はほとんどない状態でした。ディスクベーシックが全盛で、一部の教員でセミプロのような方々が一行一行プログラムを書いてソフトを作っていました。そんな時代に私は教員生活をスタートさせました。教科教育法が専門の私は、他教科でのコンピュータを中心とした情報機器の利用が少しづつ増加してきた数年後、保健体育科も今からは情報機器やコンピュータ利用を考えていかなくてはと思うようになりました。最初に手がけたのはスポーツテストのデータ処理ソフトの作成でした。続けて卓球の試合分析ソフトプログラムやアンケート処理ソフトを研究しました。プログラムを組みながらいろいろな他教科のコンピュータソフトに興味関心を持ち始めた私は、保健の授業での利用を考え始めるようになったのです。15年ほど前、ベーシックで今のパワーポイントで作成するような内容の保健の授業1時間分のプログラムを作り、研究授業を行いました。当時としては非常に進歩的であり、保健関係の研究大会で東日本大会まで発表に行ったことを覚えています。その後、全国からの問い合わせ等もあり、同好の士が全国にもいるのだということ、また、今後、情報処理機器の利用の研究が必要であることを強く感じました。
2.動機
10年ほど前から研究施設や会社だけでなく、われわれが個人で利用できるコンピュータも閉ざされた動作環境からインターネットに接続できるようになり、全国だけでなく世界から情報を得たり、発信したりすることができるようになりました。課題解決学習で、図書館利用だけでなくより多くの情報を得るための方法を模索していた私は、インターネットを授業に取り入れることにしたのです。当初は現在の情報の授業(インターネットで言葉を検索する)のような形で授業を展開していました。1時間の授業の中で教科書を教えながら検索エンジンを使用して必要な情報を得るというような内容の展開でした。しかし、このような方法ではいくら時間があっても足りず、限界を感ずるようになったのです。授業の教える内容を含み、かつ、情報も効果的に得ることができる、さらに生徒個人での課題解決学習やレポート作成等にも利用可能であるものを考えた場合、ホームページを自作し利用するのが一番適切ではないかと感じ作成を開始しました。
3.作成
ホームページを作成することにしたものの、当時の私はまったく知識がありませんでした。情報処理の専門の先生に相談したところホームページ作成用のソフトが販売されているとのこと、さっそくいくつかのソフトを検討した結果、ホームページビルダーが私には作りやすいと感じたのでさっそく購入しました。取り扱い説明書だけではなかなか理解を深めることが難しかったので解説書を購入し何回も読み返しながら作成を開始しました。ホームページの組み立てや内容を半年ほど検討するにつれて、授業で使用するには教科書の内容がホームページの画面にどうしても必要となってきました。当初はどこの出版社の教科書にも対応できるような内容を考えていたのですが、それでは内容が中途半端で薄いものになってしまう為、教科書の著作権の問題を出版社に問い合わせる事にしました。当時の勤務校で大修館の教科書およびノートを使用していたので大修館に問い合わせたところ、教科書に準ずる内容をホームページ上で扱っても良いという許可をいただき、快くクリアーしていただきました。全国での使用が多い教科書503(現在は001も含む)の内容に沿ったものを作成することにしました。重要な語句は色を変えて表示し、重点項目や関連リンクも掲載し、効果的に情報が引き出せるよう考えました。また、現在では秘密の部屋としてまとまった単元ごとに4っの質問に答えると、答えつき演習問題も閲覧できるように工夫されています。
4.授業
2001年の6月に県保健体育科指導主事の来校をうけて、保健の授業を行うことになりました。この研究授業でホームページを使うことを計画しました。初デビューです。指導案を書きながらどのような展開で授業を行ったら効果的かを考えました。教科書を併用しながら説明したい語句のリンクを開き、生徒により深い情報を引き出させる授業を実施しました。情報の授業ではコンピュータに触っている生徒たちでしたが、保健の授業での利用は初めてです。単元の内容がさらに詳しい情報として瞬時に引き出せるインターネットのすばらしさと、授業内容の目新しさで1時間の授業はあっというまに終わってしまいました。完成された授業ではありませんでしたが、生徒の反応も良く、今後またコンピュータルームで授業をしたいという生徒が多く好評でした。指導主事からも、いろいろな問題点を解決しながら保健の分野での情報機器利用を推進するようにとのはげましの言葉をいただきました。その後、レポート作成や課題学習の情報収集のためのひとつの手段としてホームページがよく利用されています。
5.反省
コンピュータを使いインターネットを利用することでより強い興味・関心を生徒に持たせることができたと思います。しかし、インターネットのホームページや検索機能はあくまでも手段のひとつにすぎません。効果的に授業を行うためには、基本的な授業研究が必要です。有効に利用するためのホームページの内容については、私本人もまだよく理解していません。単元によってはなかなか利用が難しい単元もありますし、ホームページのなかのリンクから得られた情報をどのように生かすかなどさまざまな問題が山積しているのが実情です。
6.展望
コンピュータルームの利用が他教科でも増加してきたため、自由に使えなくなってきました。しかし、本年度はまだある程度の授業数が確保できそうです。いろいろな授業形態を試しながらより効果的なホームページの内容を検討していきたいと考えています。重点目標やこばTのアドバイスコーナーなど、改良すべき個所はたくさんあります。評価基準についての内容も充実させていきたいと思っています。生徒用の掲示板や教員用の掲示板も設置しています。最近生徒用の掲示板の利用が増加し、ホームページ利用に手ごたえを感じています。情報や意見交換などに教師用の掲示板もぜひ利用してください。情報科学の進歩には目をみはるものがあります。近い将来ホームページでも動画がどんどん利用できるようになるでしょう。インターネットで動画が現在の写真のように簡単に使えるようになれば、本当にすばらしいことだと思います。技術の進歩に遅れないよう自己研修をおこたらずがんばっていきたいと思っています。内容の充実した、より利用価値の高いホームページをめざしています。先生方の意見やアドバイス等ありましたらぜひお願いいたします。

 山梨県高等学校定時制通信制教育研究会  2011/11月発表
 保健授業についての一考察

山梨県高等学校定時制通信制教育研究会 保健体育部
韮崎高等学校   小 林 正 佳    八 巻 啓 一
甲府工業高校   原 田 祐 二
はじめに

 現在、高校生だけでなく中学生から大学生までの若い人々の基礎学力の低下が大きく注目されています。大学入学後に、基礎学力をつけるためのカリキュラムを組み、学力をつけないと授業を行えないというような時代です。昔でいう読み・書き・そろばんならぬ、読み・書き・計算の力の低下はもはや社会問題ともなりつつあります。
 特に定通制の生徒は、中学時期に不登校であったり心に問題をかかえていたりする生徒の割合が多くなってきていて、そのような生徒たちの多くは、中学卒業までにつけなくてはいけない力が大きく欠如していると思われます。保健の授業でも、中学のときに学んでこなくてはならない知識がかなり欠落していて、それを前提に保健学習をスタートしていくのに大きな障害になっています。漢字が読めないということはその漢字の持つ意味も理解していないということではないでしょうか。また、計算の力の低下も現実の社会に出たときに、いろいろな問題となってくるのではないでしょうか。
 2年間にわたり生徒の実態調査と分析を行うとともに、少しでも興味関心をひきながら授業に取り組んでもらえるような授業方法を考えてみました。不登校であった生徒や学習意欲に欠ける生徒に対してできるだけ楽しくあきさせない授業を考えたとき、体験学習や作業学習が考えられます。現実に本校の生徒も陶芸やクラフトなどの体験学習ではほとんどの生徒が集中して学習活動を行っています。こうした生徒集団に対して保健体育(保健)の授業を効果的に行うには、ひとつの方法としてインターネットを利用した調べ学習や課題解決学習が考えられます。
 インターネット環境に対する現状分析を加えてするとともに、インターネット利用の補助になるような保健学習のためのホームページ作りをしてみました。


調査に関して

(1)調査対象  α高校定時制の平成22年度2・3年生  52名
                      平成23年度2年生    30名
                                  合計82名
     
(2)調査方法  別紙調査用紙によりその場で回収
(3)調査時期  6月

「コンピュータを利用しての授業についての感想や希望を書いてください」についての意見は次のようなものでした。
全体的に肯定した意見が多く、生徒の関心を引いていることがわかりました。ある程度限定された語句の調べ学習から、最終的には自分で課題を見つけて行う、課題解決学習のレベルまで到達することができればと思っています。

〇自分のわからないことを調べていろいろな言葉などを知ることができてよかった。
〇ホームページでいろいろなことを調べるのが楽しい。
〇もっとコンピュータを使用した授業をしたい。
〇楽しかった。時々コンピュータの使い方がわからなくなるが先生に聞いてなんとかがんばっている。
〇中学校でやっていないのですごく難しかった。コンピュータを使ってのの授業は初めてだったので慣れるのにかなり   の時間がかかった。
〇あまり使ったことがなかったのではじめはドキドキしたが、今はだいぶ慣れてきたと思う。 
〇コンピュータを使ってやる調べ学習の授業は教科書だけで授業するよりわかりやすくて楽しい。 


 ホームページは 「高等学校保健体育」で検索してください。
 高等学校保健体育 保健学習のホームページ で見つけることができます。
 URL は //ko-labo.com/koukouhokentaiiku です。


まとめ

@分析結果
 漢字の読みの結果、簡単な漢字やよく使うものに関しては正答率が高かったと思います。しかし、読め てもその意味をも理解しているかどうかは判断に迷うところです。ことばの意味を理解するという難しさ を痛感しました。
 単位読み替えや割合の計算はこれほどまでにできないかと思うような結果になってしまいました。
 高校の授業でも学習するHIVという言葉に対しては授業でかなりの時間をさいて説明をしたにもかか  わらずあまり良くない結果がでてしまい残念に思っています。HIVがウイルスでエイズは病名であると  いう関係に関してはもう少し正答者がいるのではないかと予想していました。食間についても同様の結 果になってしまい残念でした。関心が薄かったり身近でないものについてはなかなか記憶が持続しな いようです。
 インターネットに関する調査では、現在の社会をある程度反映しているような結果が出たと思っていま す。全部の家庭にインターネットが普及していない理由は、携帯電話があるからだと思われます。簡単 な情報は携帯電話から得ることができるからです。

A保健学習用ホームページ
 教科書に準じて学習できるようなホームページを作成してみました。本文中の重要な言葉と思われる ものにはリンクをはり、クリックで情報を得ることができるようにしました。各小単元ごとに研究課題や参 考になりそうなサイトも掲載されています。本文は教科書どうりになっていますが、出版社(大修館)の 許可を得ていて著作権の問題はクリアーしています。
 保健学習の目的や授業案・定期テストの過去問題例など、参考になるようなことがらも載せました。生 徒や先生方からの質問も掲示板で受け付けていて、生徒だけでなく先生方からもたくさんの質問が届 きました。


現在と今後の課題
 今回は昨年度と本年度生徒の2年生を対象に簡単なスモールテスト形式で保健に関連する、漢字の 読みと算数の力・保健の知識を調査してみました。調査内容としては全てを網羅しているわけではなく この結果で全てが判断できることはないと考えます。
 ひとつの試みとして行い、今後の保健授業の指導に何か役立てばと思っています。現在では、保健の 内容を授業で教えるだけではなく、常識や、読み書き計算の力をも併せてレベルアップできるような授 業内容が求められているのではないでしょうか。授業内容にもいろいろな工夫をして授業に取り組ま  なければなりません。
 インターネットを利用しての情報を得るときその情報の真偽を確かめなくていけません。ネット上 の情報 には真実でないものが多く含まれている可能性があるからです。今後は動画の利用も 多く取り入れて いく必要があるでしょう。動画情報の有効性には目を見張るものがあります。将来的には3Dの動画が 日常的に使われるようになるのかもしれません。
 コンピューターに対しての生徒の拒否反応はありません。わが校では現在、1年生は週1時間の授業 で時々コンピュータ調べ学習を行っています。2年生は週1時間の授業で3時間ごとに調べ学習を行  っています。2年生の後期後半では課題解決学習を行う予定です。