豊玉園の歴史 TOP
豊玉園の前身は、山梨県でも数少ない豊蚕館という蚕種の製造所でした。植物にも春化現象(チューリップなどを温室で早く咲かせるためには、冬が過ぎて春になったように錯覚させるために球根を一時冷蔵庫に保管します。) 蚕についても高冷地の白州町に施設を作ったり富士の風穴・氷穴を利用した蚕種の保存による品種の改良の研究がされました。大きな業績も残したわけですが、戦争で焼け出され終結。それからが農業への新しい出発でした。
戦後は、稲・サトウキビ・薬草であるウイキョウの栽培から始まり、養蚕も徐々に果樹へ転換。リンゴ・梨・そして葡萄のデラウエアー種から甲州葡萄やマスカットベリーAへ、そして、ピオーネ・巨峰・甲斐路の栽培に移行しまして、やがてお客様の要望により世界の高級品種やめずらしい品種を含めた栽培へと移っていくのでした。また、遊び心のあるフレンドリィーな観光葡萄園としての特色を持ち成長し続けております。
豊蚕館蚕種製造所 明治23年 初代三浦豊次郎創設 大正14年10月 大日本蚕糸会品評会・蚕種特別優等賞 (総裁閑院宮殿下より恩賜賞御親授) 昭和 3年 駒が嶽山麓へ高冷地原蚕飼育場設置 昭和12年4月 全国蚕種業者大会・第2種紅綬功績章 昭和20年8月 終戦(閉鎖) 豊玉園の経緯 昭和20年 掘立小屋に住む 昭和21年 (仮住まい)材料・賃金は食料 昭和25年 養蚕から果樹へ順次切り替え 昭和36年 石和温泉湧き出す 昭和37年 母屋建設 昭和38年 デラ葡萄キャプ栽培考案 昭和42年 観光葡萄園開園 平成10年 初代豊次郎謝恩碑建設 |