初秋の山梨。甲府周辺では、この時期、ぶどうの最盛期を迎えている。
観光農園「豊玉園」は、山梨を代表する品種である「甲斐路」を始め、世界各国原産の珍しい品種を数多く扱う農園。ロシア原産の「サバルカンスキー」、イタリア原産「ピッテロビアンコ」など、その数およそ20種類。
また主人の三浦さんは、一本の木に何種類もの品種を実らせるという珍しい栽培法を成功、今年はなんと約20品種の実を結んだ。
ぶどう栽培への思いや苦労を聞く。
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白ワインを与え育てられる豚
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甲府の隣、勝沼は、ワイン生産量日本一を誇り約40にも及ぶワイナリーがある。
そのうちの一つ「マンズワイン勝沼ワイナリー」で、ワインの製造工程を見学、試飲を楽しむ。また、園内のバーベキューハウス「万寿園」で味わえる新名物が「ワイントン」。
近くに住む養豚農家が白ワインを与えて育てた珍しい豚。試行錯誤のうえ、3年前に出荷にこぎつけた。
火を通しても肉質はやわらかくジューシー。ほのかに香るワインの香りと、口の中に広がる旨味が特徴。この上質の豚肉をワインとともに味わう。
富士山の麓、富士五湖の一つ「河口湖」では、去年から新しい特産品として「湖水真珠」に力を入れている。
イケチョウ貝によって作られる湖水真珠は、大きさは5ミリ前後、形も一つ一つ違いを見せ、カラフルな色合いが揃う。湖畔に建つ「ぽぷら河口湖T番街」で湖水真珠を使ったオリジナルアクセサリー作りを体験する。
また、河口湖はハーブの里としても知られている。「河口湖ハーブ館」には150種類ものハーブが植えられており、爽やかな香りが園内を包み込む。
さらに、去年からは珍しい「夏いちご狩り」も楽しめる。7月〜10月中旬にかけて生産できる「エラン」という品種で、普通のいちごに比べ小粒で、多少甘酸っぱいのが特徴。
河口湖畔ある県内屈指の温泉郷「河口湖温泉郷」。中でも湖随一という絶景を楽しむことができるのが「秀峰閣 湖月」。館内から河口湖と富士山という、趣ある景色が楽しめる。
その景観を楽しみながら駿河湾の幸・山梨の山・川の旬の幸を使った自慢の懐石料理を味わう。
さらに宿泊客たちに人気を呼んでいるのが「富士山ご来光ツアー」。
日の出の約1時間半前に宿を出発。バスに乗って富士山の五合目まで行き、そこから御来光を拝むという人気のツアー。
幻想的な御来光の時を待つ。
昔から神々しい富士の威容に魅せられた芸術家は数多い。
富士吉田在住の画家・櫻井孝美さんもその一人。およそ40年前に富士吉田に移り住んで以来、圧倒的存在感を持つ富士山を数多く描いてきた。
赤、黄などの原色を大胆に使った力強い作風が特徴で、その奔放な鮮やかさは各方面から多大な評価を得ている。「夏の富士山が一番好き」と語る櫻井さんとともに、お気に入りの絶景ポイント場所に案内してもらい、富士山のスケッチを楽しみながら、富士への思い入れや、富士山の隠れた魅力などを語ってもらう。
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