日本のお米の歴史は、約2400年前に中国大陸から渡ってきた赤米に始まります。当時お米は大変なごちそうで、祝い事のときにしか食べなかったといいます。
時は流れ、今やさまざまな銘柄を自由に楽しむ時代。その礎を築いたのが、ご存知「コシヒカリ」です。「コシヒカリ」は、明治時代に“お米の二大横綱”として愛された「旭」と「亀の尾」の血を受け継ぎ、1954年(昭和59年)に新潟県の奨励品種として誕生しました。独特の粘り気と食味のよさで人気となるや、「コシヒカリ」を基に全国で新しい品種の開発が始まり、1985年(昭和60年)頃から「あきたこまち」、「ひとめぼれ」などのブランド米が続々登場。
現在のお米文化ができあがったというわけです。これらのブランド米、産地も名前も違いますが、多くは同じ血筋。だからおいしさはどれも血統書付き。食べ比べも楽しみなところです。
また最近は赤米も復活し、お米の世界は広がるばかり。古代の人が今の日本を見たら、夢のワンダーランドに映ることでしょう。
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