2003年株主総会議事録の一部
(議長)ありがとうございました。それでは次の質問をお受けします。議長。はいどう
ぞ。
(130番)株主番号130番です。通信事業の自由化についてちょっとお伺いします。
さっき回答して戴いたスピードネットですが、・・・が行っておりましたネット事業を東
京電力が引き取ると言うことになりまして、このスピードネットと言う会社はですね、つ
い一昨年から債務超過に陥っておりまして、えー今年の3月の決算ではですね70億円程
度だと思いますが経常損失を出しております。このような会社をですね東京電力が引き取
ると言うことは、かえって損失の拡大につながるのでは無いかと危惧をしております。
(やじ)そーだ。(130番)そこでですねどういうこの経営判断の基に引き取る事にな
ったのか、また将来の・・・についてはどういう見通しを立てているか、その辺の見解を
お尋ねしたいと思います。よろしくお願いいたします。
(議長)通信事業に関するご質問でございます。築山常務取締役からお答えいたします。
(築山)常務の築山でございます。当社の・・・つきましては、(やじ)聞こえないよ。
(築山)失礼いたしました。6月1日付けで、スピードネットを光ネットワークカンパニ
ーに営業譲渡いたしました。その際ご指摘の損失が発生をいたしました。、しかしながら
光ネットワークカンパニーにスピードネットを営業譲渡することによりまして、無線とF
TTHを組み合わせた、安価なサービスが実現できると言うことで顧客の拡大、特に、既
存の集合住宅、そういう所にはなかなか有線で引き込み辛い面があるわけでございますが、
そこを無線でカバーいたしますと、お客さんに対して品質ですとか価格、納期と言う面で
かなり便利になるわけでございます。更にFTTHのエリアと無線のエリアを併せた・・
・営業効率をお客様の獲得の向上と言うメリットを期待いたしまして統合した訳でござい
ます。統合母体の光ネットワークカンパニーが事業拡大を進めしっかりとした企業に育て
ていきたいというふうに考えております。
はーい質問。(議長)それでは通路左側の方
(1番)株主番号1番です。1つ目は昨年発覚した当社原子力発電所におけるトラブル
隠しの責任を取り当時の荒木会長、南社長、榎本副社長兼原子力本部長が辞任しました。
ところが、当社を去ったはずの荒木前会長、南前社長が顧問と言う肩書きでしぶとくも残
っているではありませんか。経営に関わり無くても、報酬を受け取っていては責任を取っ
たことにはならないのではないでしょうか。直ちに解任を求めます。社長の見解を伺いた
い。2つ目は、今月14日朝のNHKニュースによりますと、本年4月27日投開票で行
われた新潟県柏崎市議会議員選挙と同じく刈羽村議会議員選挙で当選した一部を除く議員
に対し当社がビール券各10枚を当選祝いとして渡していたと報道されました。又、15
日には、県議会議員3人と周辺の三つの町、高柳、柿崎、越路の町長にもビール券各20
枚を当選祝いとして贈っていたことが判明しました。これら一連の事件は、公益企業であ
る当社の信用を著しく失墜させたものと断じざるを得ません。これは、原発立地自治体の
議員を金品で買収し、原発再稼動に向け、少しでも有利な立場を確保しようとするもので
あり断じて許しがたい行為であります。そこで現地責任者である武黒一郎取締役柏崎刈羽
原子力発電所所長に伺います。このような行為は、公職選挙法違反には当たらないとはい
え、公益企業である当社の立場を考慮するならば、やるべきではないと考えますがいかが
でしょうか。併せて社長に申し上げます。今後はこのようなことを絶対起こさせないよう
関係者の厳しい処分を求めます。確約をいただきたい。三つ目、当社は17基の原発を所
有していますが、現在、その大半が止まったままで、再稼動の目途すら立たないものも少
なくありません。そこで当社は、マスコミを通じて電力危機をあおり、原発が動かないと
大停電が起こるがごとく大宣伝を展開しております。しかし、これは全くのデマ宣伝であ
ります。当社の原発全機停止の時期も含めて現在まで、当社管内で大停電が起きたと言う
話は聞いておりません。このことによって、はからずも原発が無くても電気の供給には全
く支障が無いと言うことが証明されたわけであります。そこで原子力本部長に伺います。
デマ宣伝の責任についてどうお考えですか。最後に社長に対し、この場で原発からの撤退
宣言を行うことを要求して私の質問を終わります。
(拍手)(議長)今質問された方にお伺いしますが、今質問された方にお伺いしますが、
顧問の解任の件は動議でございましょうか。
(1番)提案ですね。(議長)動議ではございませんね。はいわかりました。それでは
お答えをさせていただきます。それでは勝俣社長から。
(勝俣)社長の勝俣です。お答えいたします。えー荒木、南両氏に関するご質問でござ
いますが、荒木、南両氏は、原子力の不祥事の責任を取って辞任をしたわけでございます
けれど、これはあくまで経営管理の責任と言う事で辞任したものでございます。そうした
ことを前提におきまして、この両氏における指揮権経験等々は当社の経営においてもかな
り参考にしっするべき所とまだ多々あります。そうしたことから顧問としてお願いしたも
のでございます。(拍手)次にビール券の問題でございますが、このビール券につきまし
ても社会通念上許される範囲のものであると判断いたしております。当社の場合はそれぞ
れの地域、あるいは発電所等々の現所長の責任において地域との対応と言うものをお願い
しております。私どもといたしましては、社会の通念を逸脱するものには厳しく判断いた
しますが、この新潟県で起こりました発電所におけるビール券等々も、社会通念上の範囲
内に入っていると考えるものであります。3点目の需給問題でございますが、一昨年私ど
ものピークは6430万kWを記録しております。その後ビルも出来また人口も増えて家
庭用の需要も増えてる。こういう中で今私どもとして、今年猛暑であれば、6450万k
W程度の需要までピークが出る。こういうことで判断しておりますが、これは一昨年の実
績をおいても決して過大なものではございません。そうした6450万kWのピークが出
るという前提の基に供給力を構成しておりまして、昭和30年代の火力を更に点検補修し
て再稼動させる、あるいは他電力からの電気の購入を戴くと言う全てを含めましても供給
力として不足すると言うことで現在、柏崎の6号7号合計270万kWを稼動いたしてお
りますが、それを入れても絶対値として足りないと言うことで私どもとしては何も過大な
宣伝をいたしているわけでもございませんし、事実としてこれ以上原子力が稼動しないと、
電力不足が起こると言うことを、申し上げているところでございます。(拍手)了解。
(議長)次の質問。それでは通路の右側の女性の方。(上の席)なんだ下の席ばかり当
ててるじゃないか。下の席入ろうと思ったら空いてるのに入れないないじゃないか。
(議長)わかりました。お静かに。次に当てますから。
(6番)東井ですが、6名の方と共に事前質問を出しています。それについて回答戴い
たのですが、もう二度言いましたよ。6番です。えーそれの事前質問の1番冒頭の物につ
いてですので、いいですが。ええとこれは再循環の配管の国の検査についての質問です。
国の検査ですね。格納容器の漏洩漏れ問題と同じような疑いが非常に法的な問題も含めて
考えられますので、しっかりここでお答え戴きたいのですが、えいといつかつ回答の中で
私が聞きましたのは、そちらでは平成3年とおっしゃいましたけれど、ごめんなさい。平
成5年とおっしゃいましたけれど、第5回定検中の国の検査です。国の検査の結果データ
を聞いたのです。その答えが、ダック20%で全周とおっしゃいました?よろしいですが
そういうことで。よろしいです。全州です。いいですか。それでダック100%で196
0ミリよろしいですね。約2mという事ですよね。それから深さですが4ミリと。ちょっ
と聞こえません。ごめんなさい。お話が、お答えが早すぎて聞き取れなかったところもあ
るのですよ。
(服部)先ほどご回答申し上げたのは、ダック20%の長さは全周にわたりその長さは
1955ミリメートル、ダック100%につきましては4ミリメートでございます。
(6番)わかりました。ダック100%は4ミリメートル深さについては無いわけです
ね。はいわかりました。えーとですね私どもは、東京電力あるいは保安院の説明によって
ですね、ダック100%を超えたものはひびとみなされると、要するにダック20%て言
うのは集団検診の様なものでですね、そこで引っかかりますと精密検査をすると言う事で、
その自主検査に行くわけです。そして自主検査の値も出ておりますが、それは4年後にな
りますけど、それでははっきりとひび割れと認定されているわけですよ。したがって4年
間でひび割れが6.5ミリも進展するんでしょうかと言うことで質問になったんです。で
その事はおいておいてとにかく第5回の国の検査で、ダック100%の値が出ているのに
もかかわらず、異常なしと言う判定をなさったというのはこれは今一括回答を読みますと
発電技術協会等の判定だと言う事なんですが、これについては不正も無かった。記録につ
いても不正もなかった。そう言うお話でしたけれども、本当にこれで異常なしと言う判定
をするものなのでしょうか。少なくても実験者によれば4年後ではありますけど、はっき
りとひび割れと認定されています。でそのやり方が違うとおっしゃいましたけれど、検査
のやり方が違っても、ひびはひびです。集団検診で引っかかって疑いがもたれて、それで
異常なしと言われて、精密検査に行ったら異常がありましたよ。そういうので、そんなこ
とは信じられないんですね。国の検査でも異常なし。やり方が違うということは、理由に
はならないと思います。国の検査でも明らかにひびと認定すべきだったのでは無いでしょ
うか、とこういう事です。
(議長)えーと技術的な問題についての質問であります。服部取締役からご回答申し上
げます。
(服部)取締役の服部でございます。先ほど今繰り返しお話を申し上げましたが、第2
回定期検査における、ISIと呼んでいますが、東井さんの言葉で言えば国の検査それと
第8回の検査、自主検査との関連でございますけれど、まず検査方法につきましては、ご
説明いたしましたように、国の検査ISIの検査の場合と自主検査の場合とでは、検査方
法が若干違います。少し専門的になりますけれども、国の検査におきましては、日本電気
協会と言う所で決められているジェアック4205と言う検査の方法について述べている
ものでございまして、その日本電気協会の規定に基づいて検査をしている、それから自主
検査の場合には、2次クリーティング法と言いまして、少し詳細が点検ができる検査方法
を使っているところでございます。それで第5回の定期検査におきまして、これは国の検
査でございますが、そこでしじがダック20%を超えるものがあったと言う事でございま
すけれど、その検査の結果につきまして一部100%を超えているものが検査結果につき
まして、点検会社でございますプラントメーカーならびに私どもそれから財団法人発電設
備検査協会がその検査記録につきまして判定を行い、国がその判定結果を確認して戴いて
おりますので、記録ならびに評価プロセスにつきましては不正は無いというふうに考えて
いるところでございます。また本件につきまして昨年9月に一連の再循環系の不適切な取
り扱いについての公表をいたしましたけれどもその後の再確認の結果につきましても、不
正が無かったことを確認したところでございます。えーそういうことでございまして、い
ずれも第5回検査と第6回検査において確認されておりますちいにつきましては安全上十
分問題は無いと言うことで、考えておりますので、よろしくお願いします(6番)そんな
ことは聞いていません。
(議長)それでは次の質問はお約束の通り二階からお受けしたいと思います。はいどう
ぞ。
(1644番)はいありがとう。1644番。それでは先ほどから東電の原子力の不祥
事について、会長それから社長、原子力本部長それから工事現場の現場にかかわった人を
解職または降格にしました。ところがそういう人たちよりももっと携わっている武黒さん、
あんたは平然と6月から原子力の取締役じゃないですか。それから築舘さん。あんたも原
子力本部副本部長、それから今のうのうと説明した服部さん、あんたは福島第1原子力発
電所長だったでは無いですか。あなたの時にそれからその次にえいと早瀬さんですか。早
瀬さん。それから後はそれから松村さん、それで服部さんと松村さんは福島第一原子力発
電所長が交代するときに、交代するときにはですね、文書を私はこういうふうにやりまし
たよこういうふうにやりましたよと交換するんでしょ。引継ぎ文書するんでしょ。そした
らその裏で・・・。こういう人間がこの次、取締役選任の兼で取締役に出てる何の責任を
取ったのですか。現場の汗水流したものには、降格か又は解職をしながら、自分たちは、
東電の原子力に携わって安全だなんだていってながらのうのうとめくら判を押すその責任
はどうされますか。1人ずつ、今名前を上げたひとりひとり弁明してごらんなさい。社長
の弁明は必要ない。私はこれを認めるわけにはいかない1人ずつ弁明せよ。いかに東電が
これから改めると言っても、甘いから、あと1つもしこういう人たちで無ければ日本のい
いですか、東京電力の原子力をやっていかないて言ったら、経営者は若手を育てなかった
責任はどうなんだ。若い人も積極的に活用すること。社内こうきが試されると思うがいか
がか。1人ずつ弁明せよ。(やじ)そうだ。
(議長)社長から回答いたします。(1644番)ちょっと待って、社長が降格じゃ無
いよ。今名前を呼んだ人から・・・
(勝俣)社長の勝俣でございます。えー原子力の一連の不祥事まことに申し訳無いこと
でございました。そうした事におきまして、荒木、南、榎本、また二見の降格と言った事
で、経営管理責任として一旦辞職をいたしたわけでございますけれど、そうした中で先ほ
どお話がございました等につきましても経営管理責任、管理責任と言う事で、減給といっ
た措置をいたしております。そうした事で新たに発足いたしました、会長の田村以下私ど
も経営陣と言うのはいわば原子力また当社の信頼回復再生へ向けての、言ってみれば経営
陣として、鋭意今信頼回復再生に向けて努力いたしておりますのでなにとぞご理解の程を
よろしくお願いいたします。(1644番)具体的に・・・(勝俣)なお東京電力でこれ
から若手を育てていくと言うお話、(1644番)駄目駄目。(勝俣)貴重なご意見でご
ざいます。今後の参考にさせて戴きます。よろしくご理解の程お願い申し上げます。
(拍手)
(議長)今回の今回のですね、責任と言うことでは、これは組織全体の責任と言うこと
で、(1644番)組織全体の責任と言うことなら何故現場にいた人間を・・・
(議長)経営トップは辞任しております。お名前を上げられた方の中にも責任を問われて
いわゆる降級したって人はおります。あの減俸ですね。そういう対象になった方はいるわ
けでございまして、ご理解を賜りたいと思います。本日はこの後沢山の議案がございます
のでこのあたりで議事を進行し議案の審議に移りたいと存じますがいかがでしょうか。
(拍手)それでは後1問だけ質問をお受けいたします。どうぞ。
(1195番)あの福島の佐藤です。1195番です。大変大事なことなので3点ほど
上げさせてもらいます。株主の皆さん・・・下さい。昨日・・・した人が、佐藤栄作知事
とお会になりまして、1の3号再稼動について申し入れされました。今も・・・の皆様か
らもいろいろお質問がありましたし、大事な点なので3つ程ご確認戴きたいと思いまして、
いま勝俣さんにお話戴ければと思います。1つは今月に入りまして、先ほどのステンレス
材の落下問題ですとか、あるいは制御棒の挿入のし忘れですとか、きわめてその保安規定
に対する事例が多数出ておりまして、岩本、双葉町の立地町の皆様も大変ご立腹になって
いると言うのが実態でございます。そういう意味では皆さん方が先ほど・・3本話をしま
したが4つの約束と言われている再発防止対策については、私ども福島県民から見ると、
既に空中分解しているんじゃ無いかと言うふうに思っておりまして、この際やはりもう一
度、再発防止対策になるものについては、再検討してほしいと言うふうに考えているわけ
です。具体的に1つだけあの質問としてはですね、情報公開の問題が一番最初にあります
から、情報開示について、県当局に情報開示する点と、それから県議会あるいは立地町の
議会に提出する情報、それから地域情報開示で出している情報がございます。ところがそ
れらについてやはり情報に加工がある。これはあの2日前も・・・お話しましたけれどと
にかく加工して出さないと、判り易さと言う事では担保されないと言うもんですから、判
り易さだけじゃなくて、実際に具体的なデータを出して県民が納得するかたちて言うのが
1番大事なのですね、そういう意味では県、議会、それから一般住民に対してですね、情
報に差をつけない、3者に等しく情報を開示すると言うことをお約束出来ないか。と言う
のがまず第1点。第2点なんですが、福島県議会あるいは福島県内の世論、行政も含めま
してですね、運転再開については安全と安心と言う事が実行される。これがキーワードに
なっているのですね。ところが昨日も勝俣さん佐藤知事とお会いしてお話したキーワード
は、勝俣さんのキーワードはご理解と言うキーワードですね(笑い)これがどうも福島民
友新聞のコラムにも出ておりいまして、最近外来語が多いとセクハラでやられた国会議員
もいますけどセクハラリストラだと言っています。ご理解と言う言葉も、役所言葉では、
言うとおりにしろと、と言うふうに載ってございました。私達も福島県民ずっとこの間県
知事さんのやり方、私どもと会社のやり方を見ますと、やはりご理解と言うのが言うとお
りにしろとしか聞こえないんですね。そう言う点からしまして、今国の調査でも立地8町
村を除く82町村長組長がこれはやはり今、1の残る再会については慎重にと、あるいは
反対と述べているのですね。ですから福島県としては、7月3日に県民の声を聞く会と言
うのを開いて、知事は総合的に判断するとそうおっしゃってます。知事がそういうふうに
おっしゃってるんですけれども、私どもとしては、県民に広くはっきりとプルサーマルの
時のように福島市ですとか郡山市ですとか会津若松市、いわき市と言う順にこの間の不正
問題についてあるいは再会するに当たっての、説明会を丁寧に開いてもらえないか、と言
う事を、2番目でございます。それから3点目でございますが、これは先ほどから地元経
済が大変悪化している。ひっ迫していると言う問題がございます。これはですね炉が止ま
っているから悪化しているのでは無くて従来120日間あるいは80日間あった定期定検
が40日まで短縮されている。それで報奨金30億円出した。それが疑惑になって30億
円の報奨金止められたわけですね。ところが地元の2次下請け3次下請け4次下請け5次
下請け、それこそ従業員5人6人の方達、この社長さんが困っているのは定期点検が無く
て困っているのですね。これだけ短縮されたことか困っている。ですからやはりえー地元
の経済を活性化させるためにはやはり定期点検を短縮と言うものを是正して従来の安全が
担保出来るだけの定期点検にもう一度戻すと言うことをお約束戴けないか。この3点でご
ざいます。
戻る