2000年株主総会の事前質問 東京電力株式会社 代表取締役 荒木 宏 殿 2000,6,15 東京電力株式会社第76回定時株主総会に対する質問書 株主 大友 哲 1・太陽光発電や風力発電からの電力買い取り価格につてい質問します。 私は、山梨県大泉村の農地で、12kWの太陽光発電システムを稼働させ、電力全量を 東京電力に売電しています。ただし、余剰電力購入契約しか無いために、最小の負荷を用 意して契約しました。また3相200V(動力)契約のため、売電単価は10円50銭と 非常に安くなっています。発電装置は、単相・3相の切り替えが可能なため、料金が高い 単相3線式の契約に変更することも可能ですが、電圧変動等の電力の質の低下を避けるた めにあえて安い3相200Vで契約しました。契約の違いによる電力収入の低下は、年間 35万円以上にもなります。 売電単価について 現在は、太陽光発電の売電単価は、余剰電力購入契約しか無いために、電力需給契約に よって、最も安い動力の10円50銭から最も高いナイト10の2段目(消費量を越えて 売電する場合)の料金32円70銭まで3倍以上の格差がありますが、それは売る電力の 質には全く関係が無く、むしろ安い3相電力の方が質が良くなっています。このような矛 盾を是正するために、余剰電力購入の料金体系を見直す予定はありますか。また太陽光発 電の電力全量を買い取る料金制度の創設の予定はありますか。回答は、あるなしだけで無 く、その理由も述べて下さい。 太陽光発電のピ−クカット効果の料金への反映について 以前、高橋氏が太陽光発電のピ−クカット効果について質問したことがありますが、そ の後研究所等で、試算を行いましたか。 常識的に考えれば、夏の平日の電力消費のピ−クの数%以下までの太陽光発電は、ピ− クカットに寄与していると考えます。したがって現在のような少ない発電量であれば、余 剰電力を高い料金で買い取っても、当社の利益につながると考えられます。しかし、将来 太陽光発電の設備容量が増えた場合、ピ−クカットに寄与しなくなります。その場合には 現在設備している太陽光発電所と将来ピ−クカットに寄与しなくなってから設備した太陽 光発電所とで電力買い取り単価に格差をつける考えはありますか。 自然エネルギ−促進法につてい 電源開発促進税を原資として、自然エネルギ−の買電単価を補填する制度が法制化され ようとしていますが、その法制化に関して支持するかどうか意見を述べて下さい。 2・当社研究機関における見解についてお聞きします。 資源エネルギ−庁の見解によらない、当社独自の研究成果にもとずく見解をお尋ねしま す。 太陽光発電のスケ−ルメリットに関してお尋ねします。 住宅用の3kWの太陽光発電システムと何十kWといった大きな発電所と比較した場合 の発電効率は大きい設備の方勝っています。実際に私の12kWの設備の効率は3kWと 比較して明らかに勝っています。ところが以前に当社の研究所を訪れた際、「太陽光発電 は住宅用の小規模のものに向いていて、スケ−ルメリットは無い」と言われました。現在 でもそのようにお考えですか。 何十万ヘクタ−ルと言われている遊休農地に大規模な太陽光発電所を建設した場合に、 全電力消費の3割り以上と言ったかなりの割合の電力供給が可能でコストもかなり安くな ると思いますが、当社の研究所で大規模な太陽光発電所を否定されることは、会社の経営 方針に沿わないからですか。 発電所別のCO2の排出量に関してお尋ねします。 資源エネルギ−庁の資料によれば、太陽光発電や風力発電と原子力発電を比較した場合 に、原子力発電の方がCO2の排出量が少ないと発表されています。ところがその値は、 太陽光発電の技術の進歩にもかかわらず、全く変化は無く、常に原子力が優位に立ってい ます。当社研究所における最新のデ−タはありますか。その公式の発表は可能ですか。 原子力発電の場合、発電所の建設、点検、補修と核燃料の鉱石の採掘、運搬、精錬、濃 縮や廃棄物の運搬、保管、関連設備の建設や発電所が遠隔地の場合は、送電設備の建設、 保守、送電ロス等を全てCO2の排出量として算出するとかなりの量になると考えますが 、正確なデ−タを知りたいと思います。 太陽光発電と原子力発電の総合効率の比較について 太陽光発電の変換効率は約15%で送電ロスはありません。一方で原子力発電の変換効 率は、発電時に35%でその他送電、変電、配電における損失がかなりあると考えますが 、100のエネルギ−が最終的に消費地まで行って消費される時点で何%になりますか。 3・CO2の排出権取引に関して 当社は、原子力発電はCO2の削減になるから推進する方向で進んでいますが、原子力 のメリットを生かしてCO2の排出権取引を積極的に行うお考えはありますか。原子力発 電がCO2の削減になる根拠は、2 のデ−タによりますか、それとも資源エネルギ−庁 の発表によるものですか。 私見によれば、世界的に見て、CO2の削減の為に原子力発電を推進している国は日本 しかありません。もし仮に、世界的なCO2排出権取引市場ができた場合、原子力発電は CO2排出権取引に含まれない可能性があります。なぜなら廃棄物の処分方法が確立され ていないために、CO2の排出量の算定が困難であるからです。 4・光ファイバ−網を利用したスピ−ドネットについて 電波で飛ばす方式にこだわる理由について 当社の光ファイバ−網を利用して行うインタ−ネットの定額接続サ−ビスについて、電 柱から各家庭までは、電波で飛ばす方式が決まっているようですか、何故直接光ファイバ −を家の中まで引き込む方式を採用しないのですか。電波で飛ばす方式は、電磁波の影響 があると問題になっていますがいかがですか。 私は、是非光ファイバ−によるインタ−ネットの定額接続サ−ビスを利用したいのです が、もし電波で飛ばす方式なら絶対に利用しません。NTTは既存の電話回線を利用して スピ−ドアップを図っていますし、ケ−ブルテレビでは既に10倍の速度が実現していま すのでそちらを利用します。健康のため、携帯電話もなるべく電源を切るようにしていま すが、インタ−ネットの接続のために不要な電波にさらされることは、到底受け入れられ ません。 最近の消費者は自分の健康に敏感になっていて、多少値段が高くても健康に良いものを 受け入れる傾向にあります。遺伝子組み変え大豆も輸入量を減らしています。ですから多 少費用がかかっても、直接光ファイバ−を家庭内まで引いた方が良いと思います。そうす れば、TTnetも安くなると思いますが。 ソフトバンクと共同出資が決裂した理由について スピ−ドネットのソフトバンクとの共同出資が決裂した理由についてお尋ねします。技 術的な問題ですか、それとも出資条件等の財務的な問題ですか。 (注)契約上の秘密と回答しないと、余計な憶測を呼び相手方に迷惑がかかりますので ご注意ください。 株主総会の事前質問に対する回答 2000,6,28日比谷公会堂の株主総会会場にて 副社長の種市でございます。 はじめに,大友哲さまからのご質問にお答えいたします。 まず,太陽光発電の余剰電カ購入の料金体系を見直す予定があるか,とのご質問ですが ,当社では,太陽光からの余剰電力について,お客さまに販売している電カ量料金単価と 同額で購入するという最大限の協力をすでに行っておりますので,今後も,現行のメニュ ーを継続してまいりたいと考えております。 また,太陽光で発電された電力の全量購入につきましては,今後,このようなご要望が 増えてくるようであれば,その特性や経済性等を総合的に勘案しながら,どのような仕組 みが望ましいかを検討してまいりたいと考えております。 次に,太陽光発電によるピークカット効果についてでございますが,平成9年度から11 年度にかけて実施した太陽光発電プロジェクトを通して得られたデータをもとに,試算を 行っているところであります。今後,さらにデータを蓄積し,検証をすすめてまいりたい と考えております。 また,現在設置している太陽光発電設備と,将来,太陽光発電が広く普及し,ピークカ ット効果がなくなってから設置するものとの間に,購入価格の差を設ける考えがあるか, とのご質問ですが,そもそも,現状において,太陽光発電設備は,ピークカット効果を失 わしめるほどの設置量には至っていないことから,購入単価に格差を設げることは検討し ておりません。 次に,太陽光発電のスケールメリットについてでございますが,大規模な発電システム は,量産によるコストダウン効果はあるものの,発電システムの高効率化につながるよう なメリットは期待できないものと考えております。 次に,自然エネルギー促進法についてですが,法制化の具体的内容が定まっておりませ んので,ご回答いたしかねます。 次に,原子力発電のエネルギー効率につきましては,発電時の熱効率から送配電口ス分 等を差し引くことにより求めることができますが,送配電口スについては,電力系統で各 発電所からの電気が合流するため,原子力発電固有の値を求めることは困難です。したが って,消費地における発電種類別のエネルギー効率を申し上げることはできません。 続きまして,電源別のCO2排出量に関する当社独自の最新データがあるか,とのご質間 ですが,現在,当社の告発電設備にっいて,CO2排出量に関する評価を進めている段階で あります。 また,原子力のメリットを生かしてCO2の排出権取引を積極的に行う考えがあるか,と のご質間ですが,当社といたしましては,CO2の排出量が極めて少ない原子力発電を中心 とした電源のべストミックスの推進などにより,CO2の排出削減に努めるとともに,こう した国内対策を補完するものとして,共同実施やクリーン開発メカニズム,排出権取引な どについても,積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に,スピードネットの行うインターネット接続サ―ビスにつきましては,当社が保有 する光ファイバネットワークを活用し,お客さまと無線で結ぶことにより,設備投資額と 通信回線費を大幅に抑制でき,低価格化が期待できます。光ファイバケープルを直接お客 さま宅へ引き込む方式は,光ファイパネットワークの更なる整備に相当規模の投資が必要 となることから,当面打う予定はございません。 なお,この無線システムは,出カが極めて小さいことから,電磁波による人体等への影 響はないものと考えております。 また,ソフトバンクとの関係につきましては,ご指摘のような事実はなく,サービスの 早期開始に向け,今後とも協調して最力限の支援を行ってまいりたいと考えております。 東京電力株主総会議事録の一部 2000年6月28日の株主総会の議事録の一部を紹介します。(発言者)です。議長は 荒木会長です。 (拍手)(議長)以上が54名の株主様からお受け戴きました事前の質問状に対しまして 私共が準備して戴いた回答でございます。株主の皆様方におかれましては、当社経営に対 しまして今後ともご理解ご支援のことよろしくお願い申し上げます。(拍手)それではこ こでご出席の皆様からの質問をお受け致します。ご発言の際には、私がご指名申し上げま した後、出席番号出席番号をおっしゃって戴きましてお一人3分以内で取りまとめてご質 問戴くようお願い申し上げます。それではどうぞ。はい質問。その一番前の方。白い。( 30番)えいと事前に質問状を。あ 出席番号が30番の大友ですけども。事前に質問状 を出した内容の事に関してなんですけども、かんじんなとこがちょっと答えられて無い事 がかなりあったので、もう一回質問致します。まず原子力発電がCO2を著しく出さない という回答がありましたけれど。回答の中でなんか現在各発電所別にその算定してる最中 だとと言うことなんですけれど、そういう最中なのに何故著しく少ないかという回答が出 たかそれは不自然ですよね。それで結局なんか国、通産省なんかでそう言うCO2の排出 量の算定した結果を公表してますけれど全くその根拠が示されて無いんですね。ただCO 2が排出量が少ない。ただ実際にじゃあ発電している最中はまあ確かに少ないんですけど 、核燃料を採掘してから処理して、最終的に処分するまでの全ト−タルですね、排出量が 果たして少ないのかどうか。著しく。そういう根拠も無いまま途中経過で著しく少ない少 ないてなんか国民を洗脳するようにですねそう言う発言される事は、非常に不愉快なので が、私としては。だからそこのところを数値としてねちゃんとこうプリントにして例えば 営業所にどういう計算によってこうなったか、そういうふうな、実際の具体的な内容を示 して戴かないとね著しく少ないかどうか分かんない。そこのところをもうちょっと良く答 えて戴きたい。あと太陽光発電の料金体系の中では購入価格と同額というふうに答えられ たのですけれど、実際には3倍ぐらいの格差があるのですね。あの3相の動力が10円で すけども、例えば単相では30円位い。その差が何んにも別にその質の差とかそういうの は無いのに、その契約内容によって著しく料金に格差があるのはどうしてなのか、単純な 疑問なのですが。そこには答えて無い。まあ以上です。(議長)よろしゅうございますか 。え−あの私のほうでは、今まで副社長からお話し申し上げたことで十分に意は尽くして ると思いますが、一応念のために、まず始めの原発とCO2の排出の問題につきましては 、兒島副社長からご回答致します。勝俣副社長から答弁させて戴きます。(勝俣)あの原 子力発電所あるいは化石燃料の発電所あるいは太陽光等々につきまして、いわゆる例えば 原子力で言いますと、ウラン加工から始まり、精製から始まりまして、全体のCO2発生 量についての電中研で試算しています。それによりますと、化石燃料に比べて著しく原子 力発電所のCO2発生量が少ないという結果が■■■、これにつきましては外国の文献等 々にも同じような事が発表されています。それから2点目の3相で受けると10円で、家 庭用で受けると25円ぐらい。こういう言うお話しだったと思いますけど、これにつきま しては、当社は商品化までの太陽光発電の普及方策と致しまして販売単価で余剰電力を購 入すると。こう言う仕組みににしております。そうした事によりましておそらく大友様の ご質問は契約で受けてそこにそれの余剰だと言うことで10円というお値段になっている かと思いますが、現在、簡明化を記すために、それぞれのお客様と契約した契約施設の余 剰電力として単価を設定しておりますのでご理解を戴ければと思います。私からは以上で ございます。(拍手)質問。2番・・・。(議長)ペンライトの方。後ろに。(240番 )群馬から参りました須田と申します。荒木会長。番号。番号240番。荒木会長。私の 手紙読んで下さり、また使いの方を派遣させて下さりありがとうございました。あの皆さ んの要望とはちょっと違うと思うのですが、ちょっと聞いて下さい。以前ひかわだ社長と そのときが来れば必ず頼みますと約束しておりました点につきましてお話ししたいと思い ます。今年5月NHKのニュ−スで来年から始まろうとしている納税者番号についての宮 沢大蔵大臣の発言ですが、自分が大蔵大臣の席にある間はこれを断固阻止すると言ってお りました。納税者番号はアメリカやヨ−ロッパ等キリスト教国等においては、既に実施さ れておりますが、この納税者番号が実施されようとするときに、全世界に張り巡らされて いるユダヤ人の情報網によって必ずやその国は手の施しようが無いほどの状態になるであ ろうことを大臣は、一番心配しておられるようでした。実際隣の韓国においては既にその ようなことが行われ、その後韓国は経済が立ち直るためにどれほどの年月を費やしたかは 、手引きのニュ−スや広報などでご存じの通りです。これは納税者番号とは関係ありませ んが過去においては、太陽の沈まない国と言われたイギリスが金儲けの天才ユダヤ人ロス チャイルド氏によって大敗北のうきめに・・・(ヤジ)(議長)少しあの質問を簡潔にお 願い致します。(240番)宮沢大臣が断固阻止すると言っておりますが、それがもし実 行された場合、日本にとっては大変な事態が起こります。南社長が計画しておられること も全部あの・・・(ヤジ)済みませんあのこれは日本にとってはもう大事なことなんです から(ヤジ)(議長)分かりました。あのご意見としてお話しは承っておきます。(24 0番)済みません。あの既に回答にはお手紙は、南社長に送っておりますがこれは確実に 皆様も大変なことに日本が・・・(議長)大体お話しの趣旨は良く分かりましたので次の 方に・・・(拍手)紙上げた方。あの出席番号お願い致します。(2番)2番。私の質問 にちょっと答えていないのでもう一度質問しますけれども。プルサ−マルの燃料集合体一 体当たりの値段を聞かして下さい。それから使用済み核燃料を初めとする廃棄物には非常 に長い年月毒性がある訳ですが、そういう長いものを当社が生存する限りその責任を負い 続けるつもりでしょうか。それから電源別発電コストと言うものは、これは会社が営業す る上ではしごく当然の算出されるべき物だと思うんですが、それが何故公表されないのか 。もう一度聞きますが、発電別コストを公表して戴きたい。それから使用済み核燃料は満 杯になるとどうなりますか。これは仮定してもよろしいですからお答え願いたいと思いま す。以上です。(議長)分かりました。4点まずプルサ−マルの値段につきまして。じゃ あ榎本常務お願いします。(榎本)営業部榎本でございますが、これはまあ一括回答で申 し上げました通り、契約上双方にとって個別の値段を明らかにすることは商取引上問題が ありますので、公表を差し控えさせて戴きたいと思います。よろしくお願い致します。( 議長)それから使用済みあの使用済み燃料の。(2番)廃棄物の責任の事です。え−■■ の榎本でございますが廃棄物のが非常に長期にわたって放射性放射線を残ると、放射能が 残るとこれをどうするのかと言う問題でございますが、今国においていろんな廃棄物を選 別しまして、それぞれにつきまして、その廃棄の方法について基準等を定めています。こ の基準等はそのように放射性、え−放射能が長期にわたって残る物は、残ると言うことを 前提にその廃棄の方法について基準を定めておりますので、私共はそれに従って安全に確 実に処理をして参りたいというふうに思います。よろしくご理解をお願いします。(2番 )責任を負うということですか。(議長)もう一つあの使用済み燃料が満杯になったらど うするのかと言う質問がありましたからこれもお願い致します。(榎本)使用済み燃料に つきましては、私共はます六カ所の再処理工場の方に出すと言うことを第一にしています が、え−その再処理の能力を超える物については、中間貯蔵。当面の間貯蔵する方針でご ざいます。(2番)それが出来なかったらどう・・・。(議長)発電コストの事につきま しては勝俣副社長。(勝俣)副社長の勝俣でございます。お答え致します。発電所の電源 コストと言う物は、稼働率とか新しく入ったのか、古くずっとあるのかといろんな条件に 非常に左右されます。そうした中でま私共あるいは通産省も含めましてモデル単価という もので一般的には、例えば火力が10円で原子力8円とそんな格好でやっている訳です。 それから私共と致しましては、営業費用明細書それにのところで、電源別が出ております けど、この費用に例えば財務費用とか一般管理費を簿価比例で分けるとかそう言った格好 で平均を出しております。その場合も単年度で見ると非常に振れまして誤解が生ずると言 った事から、私共は3年平均例えば平成8年から平成10年の平均と言った格好で出して おりまして、個別の発電所の電源コストて言うのはあまり意味を持たない、こう言うこと で考えておりますのでご理解戴ければと思います。(拍手)(議長)はいそっちの紙上げ てる方。(165番)165番。会計ビッグバンと当社影響についてご質問致します。国 際会計基準でありますとか、連結決算でありますとか、税効果会計でありますとか、退職 給付債務こう言ういわゆる会計ビッグバンと言う物が昨今言われております。ただその変 化が当社にとって好ましい物なのかどうか全く分かりません。今会計基準の変更で当社に どのような影響があるのか分かりやすく教えて戴きたいと思います。(議長)ありがとう ございました。それじゃ春常務お願いします。(春)常務取締役の春と申します。ご回答 申し上げます。ただ今のご質問は、いわゆる会計ビッグバンが当社にとってどのような影 響を持つのか、あるいは好ましい物なのかどうか、そう言うご質問でございます。おっし ゃいますようにただ今会計制度の大きな変更が行われております。平成11年度から毎年 のように新しい制度が入って参ります。ただ今のご質問の中にもありましたが、大きな内 容と致しましては、連結中心の決算制度。会計制度。それから株式を含む金融資産の時価 評価。それから税効果会計。最後が退職給付債務。大きな展開としてはその4つかと思い ます。そのうち当社に比較的大きな影響がございますのは、税効果会計の問題と退職給付 債務の問題でありますので、簡単にご説明をさせて戴きます。税効果会計と申しますのは 、先程の事前説明に対する副社長のご回答、回答にもございましたが、会計における費用 の認識の時期と、税制における損金の税制の認識の時期が違うことから、法人税等の中に 前払いあるいは後払いと言う性格の物が出て参ります。これを調整を致しまして、前払い については資産、後払いについては負債と計上するのがその内容でございます。この結果 私共は、東京電力としては、平成11年度から税効果会計を適用致しましたがこの結果約 3140億円の当期未処分利益が増加を致しております。次に退職給付債務でございます が、これは平成12年度からの適応になりますが、私共の場合試算を致しましたところ、 平成12年度に約2500億円の退職一時金等の積み立て不足が予測されます。このよう な状況にございましたので、これも先程の決算のご説明の中にもございました様に、平成 11年度の退職給付引き当て金の引き当て率を変更致しまして、これまで40%でござい ました物を100%に修正を致しまして、その差額約2000億円を特別損失として計上 致しました。以上2つが大きな変更でございますが、退職給付債務につきましては、これ までの会社を上げての効率化の成果が上がりました、そう言った成果を利用して、250 0億円と予測されます積み立て不足額の相当部分約8割りを前だおしして償却することが 出来ました。また税効果会計につきましては、これによりまして3000億円を越える当 期未処分利益の増加を得ることが出来ました。以上総合致しますと、市場におきましては 、ト−タルとしてプラスの評価を戴けるのではないかと考えております。こう言った会計 ビッグバンにつきましては、私共としてもこれからも市場を尊重し、適正な情報開示を行 いまた投資家の方々のご信頼に応えるために積極的に取り組んで参りたいと考えておりま す。どうぞご了解戴きました上で引き続きご支援をお願い申し上げたいと思います。以上 でございます。(拍手)(951番)951番浜田です。株主総会は株主があなた達から ただ先程棒読みされるのを聞くためにあるのか、それともあなた達が、質問者がいること によってそれにみんなの株主に分かってもらいたいと言うなら株主の入場の時にパンフレ ットをやるべきじゃ無いか、あなた達の姿勢が会社の決算を見ればおのずからそれが出て るんです。あなた達のその貸借対照表を見て下さい。気力設備と言うのがあるのです。あ なた達のその前の説明の中にどこに気力と言うのがありますか。水力、火力、原子力と言 う設備はあります。気力設備はどこにありますか。これはさるあなた達が通産省に出す電 力供給法による特例の計算方法で、合法であれば、株主が分かろうと分かるまいと結構だ という決算書です。商法上で言う上場するための会計原則で、統一性の原則と言うのがあ ります。それは目的に応じて会計基準分かりやすく書くんだとと書いてあります。通産省 にだす計算基準を何故商法でわれわれは議論をしているのか。火力と言う言葉が使えない だろうか。これは一昨年おたくの会社に担当の方に、申し入れました。平気でまだ気力と 言う、大衆株主から資本を集めようと言う時代に直接投資の時代にこう言う事を平気でや る。多分貴方達かお読みになった事と、同じ事です。合法であれば分かろうと分かるまい と、いい。ただ形式的な事をやればいい。監査役に聞きます。会社四季報によると利息の 儲けが、1000億です。利息の儲け、支払い利息が少なくなったと言うのは、マ−ケッ トによるみんなの預金利子が無くなった事によって東京電力が儲けたことです。取締役や みんなが働いたからじゃ無いんです。そうするとこの利益は締めていくらになりますか。 何十億しか儲かっておりません。こう言う説明を何故株主に分かりやすくしてくれないん ですか。会社四季報にはちゃんと出てるんですよ。1000億円東京電力は利子の削減が 出来たと書いてあります。多分こう言う業界の中では、会社は説明しているんでしょう。 株主に何故しない。(議長)大体のご質問は分かりました。(951番)はい。もう一つ 。もう一つ、ちょっと待ってよ。あの先日TFNで石原慎太郎さんが言ってる訳だ。7時 の森本さんの時。私は株主だ。東京都は東京電力の株主だ。インタ−ネットに関する事を 何も説明しないから、俺は意見を言った。株主を何と思っているんだ。言って来たら、あ れつぶれたよ。いま読んだ中でつぶれたと言う話は聞きません。公的な報道の機関でやめ たんだよと。つぶれたんだよ。と石原慎太郎知事は、インタ−ネット関する損負の事につ いて・・・。(議長)分かりました。質問の・・・。(951番)質問のちょっと待って 。質問は今言うように、あのちょっと待って下さい。株主総会のやり方を、株主総会のや り方と貴方達の決算の書類が我々に分かるようにこれから改良してくれれば良いですよ。 (議長)はい、分かりました。(951番)それからあのお読みになる人も読むというこ とはやめて、もし貴方が読んでみんなが分かると思ったら、貴方達の考え方が正しくない 。(議長)分かりました。分かりましたあのなるべく私共は株主の皆様に私共の経営が良 く分かるように努力を致しますし、また議場の運営にも努めたいと思います。(拍手)( 春)常務取締役の春でございます。ただ今のご質問にお答え申し上げます。おっしゃいま す通り、貸借対照表には、一般に火力発電設備と言われている物が、気力発電設備と言う ように表現されております。火力発電設備の方が分かりやすいでは無いかと言うご意見は 確かにそう言う面があろうかと思いますが、これは商法に基づいて、電気事業会計規則に 定められた会計科目に沿って開示しておりますので、なにとぞご了承戴きたいと思います 。(拍手) 戻る