2004年株主総会議事録抜粋
 (9番)株主番号9番大友と言います。第7号議案、自然エネルギー発電による供給義
務の達成について説明します。開催ご通知の17ページをご覧下さい。
 昨年4月に、電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法RPS法が施
行されました。このRPS法について会場の皆様にご説明したいと思います。これは全て
の電気事業者に、ある一定量の新エネルギー利用を義務付けるものです。一定の新エネル
ギーの電気を自社で発電するが、他の事業者から買取り利用しなければなりません。その
事により新エネルギーの市場での価値が高まり、普及が進むと見込まれています。そして
市場原理で自然エネルギー同士が競争しながら、割高な自然エネルギーのコストを消費者
に公平に転嫁する事が出来ます。
 ところがこの法律には、ゴミ発電の電気の一部も含まれています。生ゴミ等を焼却した
部分をバイオマス換算分として含めることが出来るからです。その為にコスト競争力で風
力などの他の自然エネルギーがたちうち出来なくなる、と言う問題が起きています。ゴミ
は本来、焼却せずになるべくリサイクルすることが理想です。RPS法によりゴミ発電の
電気が高く売れることになれば、ゴミ減量と言う流れに水をさすことになりかねません。
今回の株主提案では、当社に「ゴミ発電の電気を含めずにRPS法の義務量を達成する」
という努力目標を課すものです。
 昨年度末の電力会社による新エネルギーの義務量は0.87%で、東京電力の場合は、
このうち約8割がゴミ発電からのものと言われています。もしゴミ発電以外の自然エネル
ギーで、RPS法の義務量を達成するとすれば、その最も有望な電源が風力発電です。日
本では風力発電に適した地域が北海道と東北北部に偏っています。その為に北海道電力管
内では既に15万kWを超える風力発電が設置されています。そして北海道電力はこの風
力発電からの電力で既に2010年度のRPS法の義務量である1.35%を達成してい
ます。その為に新規の風力発電事業者に対しては、電気のみの価格、1kw時当たり3円
30銭での契約になっています。昨年度はこの条件で新規募集10万kWを行ったところ
何と8倍もの応募が殺到しました。それでももうこれ以上北海道電力では風力からの電力
買取が出来ないそうです。それは系統容量の問題があるからです。北海道内の電力の周波
数と電圧変動が大きくなるからです。
 (議長)ご静粛にお願いします。株主様、短めにお願いします。
 (7番)津軽海峡には、北海道・東北・東京電力の共同出資で送電線が通っています。
緊急時の予備送電線と言う事で、風力発電の電力を送ることを想定して作られていません。
この送電線を風力発電の為に増強するだけで、北海道内からの電力を受け入れることが出
来ます。そして当社のRPS法の義務量を十分に満たすことが出来るのです。この送電線
を増強する費用はほんの数百億円と試算されています。
 (やじ)あと何行あるんだ。
 (7番)エネルギー資源に乏しいわが国において風力発電は純国産のエネルギー源とし
て有効活用する事が求められています。このために、核燃料サイクルに投資する19兆円
とも言われる膨大な費用のほんのほんの一部でも、自然エネルギー発電を後押しするため
に回していただければと思います。その為に株主の皆様におかれましては、この提案にご
賛成いただきたくお願い申し上げます。終わりました。(拍手)
 (議長)それでは次に第8号議案のご説明をお願いいたします。
 (12番)株主番号12番。
 (やじ)総会屋うるさい。総会屋黙れ。
 (議長)お静かに願います。
 (12番)えー開催ご通知の18ページ、第8号議案、放射性物質の軍事転用禁止の議
案提案を致します。ウラニウムは放射性物質であると同時に、重金属毒性を持つ物質です。
わが社に限らず、ウラニウムを扱う際には厳重な安全管理が義務付けられています。先日
米国内においてわが社の核燃料輸送車が横転事故を起こしました。幸い積んでいた新燃料
が飛散することはありませんでしたが、もしウラニウムが飛散し周辺を汚染していれば、
それは直ちに核燃料輸送車の事故として、原子炉防災体制がアメリカ国内で発動される事
になっていたのです。ウラニウムは原子炉規正法第二条第二項に規定するする核燃料物質
に含まれる物として規制の対象になっています。これを故意に散布するようなこと事をす
れば、同76条2の違反の罪に該当します。また政令事業者が過失により核燃料物質を散
布した場合も同法64条1項およびその関連省令に定めることにより速やかに汚染の広が
りの防止および汚染の除去等の措置を取る事を求められています。このような規制のある
物質を軍用兵器に転用し、湾岸紛争、ボスニア紛争、コソボ紛争、アフガニスタン戦争、
イラク戦争に使用し、推定合計3000トンものウラニウムをばら撒いたのが、アメリカ、
イギリス軍です。
 (議長)静粛にお願いします。
 (12番)それと日本の関係をこれから言います。国内法のみならず国際条約において
も、ウラニウム兵器は違法であると見るのが正しい見方です。ウラニウム兵器は1977
年のジュネーブ条約第一議定書による過度の苦痛を与え過度の付随的な住民の死亡招き、
住民の生存に不可欠な食料飲料水等を汚染し、自然環境の広範長期深刻な侵害をもたらす
兵器に該当します。ジュネーブ条約同第二議定書に住民の保護に抵触する兵器にも該当し
ます。つまり既に国際法に違反する兵器なのです。このような兵器を製造配備し使用する
事自体国際法違反にも国内法にも違反する行為ですから、それが解っていながら何にも対
策をとらねば、共犯になることは理解出来ると思います。ますわが社は原子炉基本法の精
神に則り、核兵器は元よりウラニウムや、放射性物質を兵器転用することに対して、明確
に拒絶を表す主張を内外に明らかにすべきです。さて、日本の電力会社は米国濃縮公社に
対して、濃縮役務契約を結び、大量のウラン濃縮を委託しています。天然ウランを原発燃
料用に濃縮すると濃縮ウランの約5倍の劣化ウラン、つまり放射性廃棄物が核のゴミとし
て発生します。この核のゴミをわが国の電力会社は、濃縮委託会社に無償譲渡してると言
いますが、これはおかしな話です。核のゴミ管理には膨大な費用が発生するわけですから。
その膨大な発生する費用の核のゴミを無償譲渡していることは、処分費用の負担をもして
いない事になります。更に無償で譲渡してしまった劣化ウランは、いわば濃縮会社の所有
物ですから、どう使おうと勝手と言うことになります。劣化ウラン弾に加工され、イラク
などに打ち込まれているとしたら、私たちも戦争犯罪の片棒を担ぎ、イラクの子供たち等
に多発しているがんや白血病の原因を作り出す側になってしまうと言う事になります。こ
んな事が許されるはずがありません。これまで日本政府や、わが社を含む電力会社は、米
国からは日本から委託された、ウラン濃縮に伴って発生した、劣化ウランを劣化ウラン弾
の製造のために使用した事は無い旨の説明を受けているとしていますが、口頭ないし文書
でそういう説明があっただけで、例えばこれまでわが社が委託した量に相当する劣化ウラ
ンの貯蔵を現場で確認したり、契約内容に軍事転用しない事とした条項を加えたりとた事
はありません。核査察を実行すべきです。米国の濃縮工場の現場では、発生国あるいは発
生電力会社ごとの管理等をしている形跡は無く、ウラニウム兵器に使って良い劣化ウラン
使って悪い劣化ウランの分類管理が出来ているとも思えません。つまりは日本の電力会社
が所有していた天然ウランから分離された劣化ウランが、イラク等にばら撒かれていると
考えるのが常識的であり、そうで無いと主張するのであれば、説明責任は電力会社ならび
に濃縮会社側にあります。ウラニウムを兵器を転用しばら撒く行為を止めさせる為にも、
濃縮委託を行っている電力会社として、人道的責任を果たすべく行動することを強く求め
議案提案の補足説明を終わります。(拍手)
 (議長)それでは次に第9号議案の説明をお願い致します。時間が経過していますので
3分以内でお願い致します。よろしくお願い致します。
 (12番)12番です。議長さんあの先ほど一番最初ですね、一括回答にご不満ならば
この場で再質問して下さいと言うありがたいお言葉で私は、結構な事だなと思いましたら、
ずーと手を上げてても、指して頂けないですね。ぜんぜんもうさっき言ったことも守れな
い、お約束出来ない様な方にこの大きな会社が引っ張られているのかなあと言う事を、最
初に申し上げて私の提案はですね、第9号ですけれども、原発の全基停止です。えー昨年
ですね、我が社は全ての原発を停止したと同等状況の中で、夏場の電力ピークを乗り越え
ました。でこの貴重な経験を元に、原発の全基停止を実現していく、と言う提案を致しま
す。今ですね21世紀の問題、皆さん株主の方ね、この会社が、この株式が紙くず同然に
なるかも知れない、(やじ)ならない。
 (12番)そう言うね今日はそういう大事な、株主総会の日なんですよ。そしてその壇
上の上からもですね議論しましょうと話がありながら、こう言う騒々しいですね、やじて
言うのはいったい何なんですか。ちゃんと聞いて下さいよ。
 (議長)静粛にお願いします。
 (12番)やじが無ければ私はすぐに説明に入るところでした。
 (議長)趣旨説明をお願い致します。
 (12番)今からいたします。原子力のでする最大の問題は放射性廃棄物ですが、とり
わけ実は使用済み核燃料の問題なんです。使用済み核燃料と言うのは、核燃料であるウラ
ンが、放射能に代わった物です。強い放射能です。先ほどからお聞きの様にですね、経営
陣が必要に再処理に固執するのは、ひとえにこの使用済み核燃料の始末の為なんです。猛
毒で危険で何処にも引き取り手の無いような代物をですね、核燃料サイクルは国策だから
従わざるを得ないと言う事は、再処理をすると言う建前で、再処理工場に運び出すことが
出来るのです。ずさん工事のために1年半に渡って受け入れをストップしていた六ヶ所再
処理工場の使用済み核燃料貯蔵プールをこの6月肝心の品質管理問題が解決していないに
もかかわらず、強引に安全宣言をもらって搬入を開始したのもその為です。実はその先頭
を切って搬入したのはわが社の福島第二原発の使用済み核燃料でした。中でも4号炉は、
国内で最も状況がひっ迫していまして、今回の定期検査で通常の約半分しか新燃料に代え
る事が出来ませんでした。その為次の定期検査まで燃料が持ちません。予定より大幅に早
めて10月18日、9ヶ月程度で止めると言う異例の措置を取ることになっています。こ
のような使用済み核燃料が運び出せなく、このように使用済み核燃料が運び出す事が出来
なければ、原発は運転出来ない。止まってしまうのです。ではですね再処理工場に持って
いったらば解決すると言うかと言うとそう言う行かないんですよ。再処理すればプルトニ
ウムが抽出されます。プルトニウムに代わって来ます。プルトニウムは核物質ですから国
際公約により縛りがあって使用済み核燃料の様にただ保管しておくと言うわけには行きま
せん。ところがこのプルトニウムの使用計画皆さんがお聞きの通り国もわが社も一向に明
らかにしません。一応プルサーマルで消費すると言っていますけれども、具体的な数字が
示せないではありませんか。そして海外でもこんな大量使用の実績はありません。何処に
もありません。加えてプルサーマルを実施してプルトニウムを消費したと思っても、核燃
料は化石燃料のように燃えて無くなる訳ではありませんから、再び使用済み核燃料となっ
てもっとたちの悪い、放射能の強いものになって悩ましてくれます。このように再処理は
巨額の経費がかかるばかりでは無く、まるで使用済み核燃料の解決にはならないと言う事
はお分かりでしょう。巨大な無駄遣い以外の何者でもありません。株主として言わせても
らうならば、
 (議長)時間もかなり過ぎています。
 (12番)回収出来ないものに投資するな。きちんと聞いて下さい。会長。回収出来な
いものに投資しないで下さい。投資効果を考えれば、再処理を止める事以外に選択肢は無
いはずです。経営を誤って危険な事業や投資を行い、経営破たんに導いた大企業の経営者
は、昨今まいとに例の、例にまいとにいとまがありません。では使用済み核燃料の問題を
どうするか、その答えを最後に述べます。第二原発の例がその答えを示しています。原発
を止めるのです。環境問題、公害問題の鉄則は発生源を絶つ事です。原子力を止めて他の
発電方式に切り替える事です。日本は類まれな自然エネルギーの宝庫です。わが社わが国
の事ばかりで無く、アジア中国等これから大きく発展していくであろう国々のエネルギー
問題を考えるならば、日本の役割は、何処にでもある自然のエネルギーを、利用して発電
する技術を開発し、提供することではありませんか。わが社がその先頭に立ち、地元や社
会に対するしょくざいとすることを提案いたします。(拍手)
 (議長)ただいまご説明をいただきました。株主様ご提案の、各議案につきまして、取
締役会と致しましては、いずれの議案にも反対でございます。取締役会の意見につきまし
ては、開催ご通知の参考書類16ページないし21ページに記載の通りでございます。え
ー既にですね十分な補足説明等も頂いておりますから、株主様からのご提案の各議案につ
きまして、ご質問があればここでお受けしたいと思います。ご質問ございませんか。はい
どうぞ。
 (2474番)手短に一点質問させて頂きます。19ページの第8号議案対する取締役
会の意見ですね。私は、2474番。株主番号です。そこの中で大変今の説明、株主提案
の方の説明ですね、確認、劣化ウランの平和利用の、この原発の利用はおそらく、こちら
と意見が分かれますけれども、その原子力を兵器目的で利用するという所はですね、ここ
にいらっしゃる方皆さん反対で一致されていると思うんですね。特に劣化ウラン弾で使わ
れると外国であってもそれは勿論東電の経営の責任者も同じ意見だと思います。この確認
の意味なのですが、先ほどの提案ではただ業者との口頭の了解にしか過ぎないと言う説明
でした。本当に、そうなんでしょうか、本当にそうでしたら、大変ショックな事でもしか
したら、東電のマイプロダクトである劣化ウランが、兵器転用される恐れが少しでもあっ
たら、これ大変なあの国際問題になりますので、この確認の意味です。本当にあの平和目
的以外に、例えば、現地査察、あるいは劣化ウランの使用状況をきちんと調査されて、そ
の結果ただ業者に任していてあなたの説明聞きました。ではなくて、東電自ら調査されて、
こう言う確認をしたと、そういう理解でよろしいのでしょうか。
 (議長)だだ今の質問に服部常務からお答え致します。
 (服部)常務の服部でございます。劣化ウランの取り扱いについてでございますけれど
も、当社は米国ユーテック社との間で、濃縮契約をやっております。これまで劣化ウラン
引き取っておりませんで、全てユーテック社の方でこれを所有し管理しているところでご
ざいます。当社はユーテック社のと間でこれら劣化ウランを平和目的以外には、使用しな
い事を確認しておりまして、軍事目的に転用される事は無い物と考えております。いまご
指摘の質問の確認の方法でございますけれども、これは書面により確認いたしておりまし
て、ユーテック社と言いますのはこれまで長い取り引き関係がございまして、このこれま
での取り引きの実績から十分に信頼出来る事業者であると考えておりまして、ユーテック
社との間で取り交わした書面によりまして十分その信頼性は、確認出来ているというふう
に考えております。以上でございます。
 (会場)了解。
 (議長)他に質問ございますか。はいどうぞ。(会場)採決。
 (2345番)えいと大変長い時間に渡って議論してますけど、番号ですね2345。
 (議長)2345ですか。
 (2345番)イエス。えいとここてでですね7号議案のところでですね、RPS法に
関してですね、これは毎年年々えー東電が購入しなければならない義務量が増えていく、
その中で非常にこれ努力すると言っておりますが、私の方に頂いたFAXによるりますと
ですね、えー当社はですね他の電力会社を経由して電力は買わないとFAXで頂いている
のですけれども、この辺ちょっと矛盾しているので、その点再度伺います。そして東電の
管内から関西の方に電気を送っているのわけですね。風車で銚子の方から関西の方へ送っ
ていると思うのですが、電力のやり取りは片方はやり取りが出来ないと言う趣旨のFAX
を頂いておる訳でその辺の見解をお聞きしたいと思います。
 (議長)ただ今のご質問に森本常務からお答え致します。
 (森本)常務取締役の森本でございます。ただ今の新エネルギーに関するご質問にお答
えしたいと思います。えー当社は太陽光あるいは風力発電等、新エネルギーにつきまして
は貴重な国産エネルギーと言うことで、従来からその普及促進に対しましては余剰電力の
購入をはじめ、全力でご協力して参ったところでございます。皆様のご努力に対しても敬
意を払っているところでございます。今ご質問の他電力から当社へ例えば送りたい、そう
いったいわゆる振り替え供給のお話でございますが、こうしたお話につきましては、ご要
望についてご検討させて頂きたいと思います。ただ電力会社間同士は、非常に系統安定化
の為に貴重な連系点となっておりまして、いろいろルールを持っております。そした事も
踏まえながらご検討させて頂きたいと思ています。以上でございます。
 (議長)多くの方からご質問を頂きまして審議も尽くされたとぞんじます。
 (会場)質問。質問。
 (議長)議案の採決に移りたいと思います。(拍手)いかがでしょうか。議案の採決に
移りたいと思います。
 (会場)質問て言っているのですけど。
 (議長)それではあとお一人だけ質問をお受けいたします。どうぞ。
 (4番)ありがとうございます。4番です。先ほどですね。
 (議長)静粛にお願いします。前の女性の方です。
 (4番)はいありがとうございます。えいとですね先ほど劣化ウランのですね、えー米
国の会社と、平和目的以外には使わないと言うのを書面で確認しているというふうにご回
答頂きましたけれども、それではですね、平和目的以外にどのように使用しているのか、
また使用しないのであればどのように処理しているのか、それからその保存はどういうふ
うにしているのか、それの費用。費用まではたぶん答えられないと思いますが、
 (総会屋の田村のやじ)議案に関係ないよそれは、
 (4番)大切なことですので。
 (やじ)原発ばっかり言うな。
 (4番)劣化ウラン弾ですので、お答え下さい。
 (やじ)なお前えんじゃ原発ばっかり言うんじゃないよ。ほんまに。毎年毎年。だいた
い腹立ってんだよ、この会社は
 (議長)ただ今の質問は服部常務からお答えします。
 (服部)わが社は、ユーテック社との間で劣化ウランを引き取らないと言う契約になっ
ておりまして、
 (議長)ご静粛にお願いします。
 (服部)引き取らなかった、劣化ウランに当社が直接関与する立場ではございませんが、
先ほど申し上げた様に米国ユーテック社と言うのは大変実績のある、また実質的にはしっ
かりした会社でございますので、適切に管理されてると言うふうに考えております。
 (4番)きちんと答えて下さい。
 (議長)それでは・・・あと最後です。はいどうぞ。
 (やじ)もういいよ。
 (1055番)それでは1055番です。議案の事できわめて重要ないろいろな情報が
まだ答えられていません。まずウラン燃料とプルサーマルに使うモックス燃料の価格差で
すね、ウラン燃料の、えーモックス燃料はウラン燃料の13.6倍、これは日本の電気事
業連合会が出した仕様に基づいて計算されると13.6倍もモックス燃料が高いと言う結
果になっています。これで正しいと言うと思いますが、もし違うのであれば、こうこう違
うのだと言う説明をして頂きたいと思います。それから再処理、全量再処理となっていま
すが、えー中間貯蔵をしようと言う話になっていて、東京電力としては、今、青森県のむ
つ市で、中間貯蔵施設を造る計画を進めています。50年貯蔵したらば、再処理工場に持
っていくと言う事になっていますが、第二再処理工場に持っていくしかありません。今の
六ヶ所で建設中の再処理工場ではありません。ではいったいいつ再処理工場に持っていく
のか、第二再処理工場がいつ建設されるのか、これは経済産業省に今月はじめ聞きました
が、100年後になるかも知れないし、300年後になるかも知れないと言う返事でした。
それでよろしいでしょうか。最後の1つは、イギリス、フランスにプルトニウムが大量に
たまっています。この大量にたまっているプルトニウムをプルサーマルで消費が終わらな
い前に、六ヶ所村再処理工場で大量のプルトニウムを取り出す。こう言う方針なのでしょ
うか。重大な事なので是非ちゃんと答えて下さい。
 (議長)はいただ今のご質問に白戸副社長からご回答致します。
 (白戸)お答え申し上げます。先ほどのモックス燃料が13倍と言う、13.6倍と言
う計算、それは電事連の資料に基づいて計算なさったと言う事でございますが、計算の仕
方がいろいろございますんで、この計算の過程においておそらく、おそらく再処理費、再
処理処分費の全てを乗せて計算されてる、モックス燃料そのものが出てまいるのは10%
程度でございますので、こういう計算の仕方がもしかすると誤解なさっているんではない
かと思っております。それからえー。
 (1055番)何倍ですか。何倍ですか。
 (白戸)計算の仕方がいろいろございます。
 (1055番)何倍ですか。
 (議長)ご静粛にお願いします。
 (白戸)えー次に再処理工場の再処理工場がいつ動くのか、第二再処理はどうするのか
と言う話でございますけれども、えー第二再処理工場につきましては2010年頃に着工
すると言うことになっております。それからプルトニウムが全量使われないうちに、プル
トニウム工場を動かすのか。再処理工場を動かすが。こういうお話でございますが、えー
この再処理技術につきましては、長期間を要する技術でございます。いずれにしましても、
実レベルで動かして行くということが非常に大切でございまして、えーこの再処理工場を
可能な限り私どもとしては、早く動かすということが核燃料サイクルを確立するためには
必要であると思います。
 (議長)それでは議案の採決に移らさせて頂きます。まず第6号議案を御はかり致しま
す。本議案に賛成の方は挙手願います。反対の方は挙手願います。反対多数と認めます。
第6号議案は否決されました。(拍手)
 次に第7号議案を御はかり致します。本議案に賛成の方は挙手願います。(はーい)反
対の方は挙手願います。(はーい)反対多数と認めます。第7号議案は否決されました。
(拍手)
 次に第8号議案を御はかり致します。本議案に賛成の方は挙手願います。(はーい)反
対の方は挙手願います。(うおー)反対多数と認めます。第8号議案は否決されました。
(拍手)
 次に第9号議案を御はかり致します。本議案に賛成の方は挙手願います。(はーい)反
対の方は挙手願います。(うおー)反対多数と認めます。第9号議案は否決されました。
(拍手)
 以上株主様ご提案の第6号ないし第9号議案は、書面による反対を含めまして、いずれ
も本日ご出席の株主様の議決権の90%を超える反対を持って否決されました。(拍手)
これを持ちまして本日の議案を全て受領致しましたので閉会いたします。(拍手)
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