大友哲の生放送体験記

 7月28日、朝起きると小雨まじりの曇り。内心今日がライトダウンの本番で無くて良
かったと思いながら、新聞を取りに行く。“あ出てる自分の名前が ”わずか4行のテレ
ビ欄に「まるまる山梨、小惑星100個発見大友哲」
 PM2:30、「午後休診します」と札をはって家を出る。「歯科の先生は、星の観測
に夢中で仕事はおろそか」と言う悪い評判が立っているのに、さらに評判が悪くなると思
いつつも・・・星の観測と同じくらい仕事も熱心にしているのに。患者の皆さん、清里歯
科医院で治した歯のその後の調子はいかがですか?「いつどの歯を治したか忘れた?」そ
れが仕事熱心な証拠です。
 最近、渋滞はほとんど無いのに今日に限って渋滞。車の中で事前にFAXで送られて来
た放送原稿に目を通す。今回番組制作を担当したのは、外部からNHKに企業研修に来て
いる女性で、番組の制作を担当するのは今回が初めてだそうです。事前に4〜5時間かけ
て面談して仕上げた成果。3年前にも太陽光発電の話題で同じ番組に生出演した事があっ
たが、その時の放送原稿より良くできていたと思う。
 PM3:55、甲府のNHK到着。製作担当者、二人のアナウンサ−、ディレクタ−と
の事前の打ち合わせ、話が進んだ所へ、放送部副部長が到着「今日はよろしくお願いしま
す。この時間は主婦が家事をしながら見ているので、小学生にも分かるように簡単に説明
して下さい。」“たしかにと思いながらも、難しい注文と半分無視”。どこの世界にも現
場の苦労も考えずにいとも簡単に言う上司がいるものです。PM4:40、リハ−サル開
始。S.アナウンサ−と話がかみ合わずにつっかえながら話す。アナウンサ−の仕事は難
しいと思う。初対面の人と初めて聞く難しい内容を理解して会話しなければならないから
。今回のような対話形式は特にそうです。
 PM5:00リハ−サル終了。放送予定時間15分のところ何と20分も経過していて
現場は騒然となる。それにS.アナウンサ−談「ごめん17分だと思っていた。」“どう
りで会話に間があった”。とにかくどこかカットしなければと言うことになり、最後のラ
イトダウンの紹介がカットされては困ると思い、私から「小惑星を探す場所の説明はカッ
トしましょう」と切り出した。それでもライトダウンの説明で、昨年のニュ−ス映像が流
れる予定になっていたが、カットされた。最後に光害のフリップもカットされそうになっ
たが、「これはどうしても出したい」と言ったので最後に時間があったらと言うことにな
った。
 控室で話をしていると副部長が来て、「自分の言葉でもっと積極的に話して下さい。」
自分もそう思っていたところだったので、本番に向けて気持ちを新たにした。「小惑星E
mikoの話題が良かったので、命名の事に重点をおいて・・・」自分はあまり触れたく
ない話題だが、妻には前日に「小惑星Emikoの写真がテレビででるけどいいよね」と
了解を得ていたので“まあいいか”と覚悟を決めた。放送の中では小惑星「原村」の映像
も紹介されたが、事前にNHKから原村商工観光課に了解を得ていた。基本的には、小惑
星の名前を放送等で紹介する場合は、命名された本人に了解を得る必要があります。
 PM6:10冒頭の紹介。スタジオのデスクの前には直系30cmもある大きな時計が
あり、6:27から自分の出番が来るということで、時計を見ながら時を待った。「来月
1日よりスタ−ウィ−ク・・・」と始まって後は放送の通りですが、途中小惑星Emik
oのところで“ドキッ”とする場面も。いよいよ最後にライトダウンの紹介の部分になっ
た、時計を見ると残り時間2分。今年のライトダウンのイベントは、県立科学館だけで無
く、各地で天体観測会があることを紹介して、光害についてもフリップで説明して内容的
には、不十分だったけれと、自分としては80点位の放送内容かと思う。終了後にS.ア
ナウンサ−と目線でご苦労様と挨拶してスタジオを去りました。
 生放送では限られた時間で、自分の伝えたいことを的確に話し、やり直しが効かないが
、放送に限らず日常生活でもそんな場面が多々あると思う。家に帰ってからビデオを見よ
うと思っていたがいまだに見ていない。たぶんとうぶん見ないと思う。
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