株式投資日記2002年11・12月号
 当ホームページは情報を提供するだけで、投資の結果には責任を負いかねますので自己
責任でお願い致します。なお個別の銘柄の買い推奨当の情報は翌日から1週間以内が有効
です。

 2002年9・10月号 大納会
 12月30日の大納会は株価が下がりましたが、心やすらかな日となりました。何故な
ら、現在の莫大な含み損を来年に持ち越せば、来年はこころおきなく損をして株を売る事
が出来るからです。今回の株式税制改正の最大のメリットは個人投資家が株を売って出し
た損失を翌年以降に繰り越せる事です。源泉分離課税による売却は12月25日に終了し
ました。そして目先の下落は止まりました。しかし来年以降どうなるか全く予想が出来ま
せんが、良い年になる事を祈っています。

 ソニーと有線ブロードの資本提携
 12月25日、店舗等に有線音楽放送を行っている有線ブロードネットワークスがソニ
ーとの資本提携を発表しました。ソニーは、インターネット接続サービスとしてSOne
tを運営していますが、その光通信化として有線の光ファイバー網を利用しようと言うわ
けです。そして有線もソニーの新たに出資する資金で新たな回線が敷設出来ます。そして
NTTや電力に対抗する第3の勢力を目指すのです。
 先月、清里歯科医院の有線放送が衛星放送に変わりました。その為にラジオ放送は聞け
なくなりました。有線は電力へ支払う電柱使用料の多い不採算地域を衛星放送に切り替え
て黒字化を目指しています。山梨県内は甲府駅周辺を除いては全て衛星放送に切り替わる
そうです。有線は2000年のITバブルの時に1株20万円(10株単位)で公募増資
しました。そして2001年4月にナスダックジャパンに上場し初値13万円と安く始ま
りました。そして今月には16000円と10分の1以下になってしまいました。今回の
提携発表で3日間のストップ高となり27000円に上昇しました。
 今回の提携発表はブロードバンド時代の波乱の幕開けに過ぎないと思います。今までは
NTTや電力は独占と言う規制の上にあぐらをかいていました。経営者は黙っていても利
益が得られる状況に安住していました。それが自由競争の中で大企業が中小企業に脅かさ
れる時代になってきました。今年の東京電力の株主総会への質問書を合わせてご覧下さい。

 最悪の一週間
 12月20日までの1週間は最悪の週となりました。株価では無くて清里歯科医院の経
営にとってです。よく「お医者さんは景気の影響を受けなくて良いですね!」と言われま
すが、歯科医院ほど景気の波の影響を受ける業種はありません。内科のお医者さんは、風
邪がはやると混雑するようですが、歯科医院は景気が良くなると混雑するのです。ですか
ら歯の定期検診は景気の悪い時期に受ける事をオススメします。そして株式市場と虫歯の
共通点は、市場に出まわっている株式の総数と虫歯の総数は景気に関係無く一定だと言う
事です。しかし株を買う(売る)人が変動する事によって短期的に株価が上下します。歯
科医院の来院患者数は虫歯の増減ではなく、理由は良くわかりませんが、患者さんの虫歯
の治療を先送りしたり、早目に治したりする行動が原因だと考えられます。そしてその変
動幅は何と50%以上にもなるのです。来院患者数の多い月と少ない月とで5割もです。
しかも何月が多いとかいった法則はありません。ランダムに変動しているのです。清里歯
科医院の毎月の来院患者数のグラフを開院以来つけていますが、その変動が株価の変動と
かなりの相関関係にある事がわかりました。そして今年はその相関関係が最も株価と類似
した年となりました。3月から6月にかけて株価が高く推移した時期には、患者数もそこ
そこ多く、このままのペースで推移すれば昨年を大きく上回るのではと期待していました。
ところが8月頃より急激に減少し始め、11月には過去最悪の水準まで落ち込んでしまい
ました。12月に入って株価の9000円回復とともに持ちなおしましたが、12月の第
3週には最悪の水準まで落ち込んでしまいました。そして2002年1年を通して昨年を
わずかに下回る水準に落ち着きそうです。近年歯科医院1軒当たりの来院患者数は、医院
の増加と小子化により減少傾向にありますが、その傾向に歯止めが掛からないようです。
そして近年の患者数の増減を左右する要因は、外国人患者数の増減です。そして株式市場
も外国人投資家の動向が大きく影響を与えているそうです。そして今年のクリスマス休暇
は例年よりも長期化していて市場を冷え込ませているそうです。
 年明けには、休暇が明けた外国人投資家が日本株を買いに来る事を期待したいと思いま
す。

 誕生日
 12月19日は私の45歳の誕生日です。四捨五入するともはや若いとは言えない年齢
になってしまいました。自分ではまだ若いつもりなのですが!そしてその記念すべき日が
最悪の株価最安値更新の日になってしまいました。しかし午後には切り返して急上昇した
ので、底打ち確認の最良の日に変りました。
 先月14日に日経平均株価が8300円の終値としての最安値を更新しました。その日
に予測した次回の安値は12月19日としていました。ところがその後のTOPIXの更
なる下落と11月末の急上昇により9000円を回復したので、12月には大きな下げは
無いのでは?と、予測を変更していましたが、今回の予測を超えた長期の連日の下げによ
り当初の予想となりました。9月4日の9000円割れ、10月10日とちょうど5週間
ごとに安値をつけました。しかも3回連続木曜日!そして次回は1月23日の予定です。
11月の下落は空売り攻撃による低位株の下落で最も苦しい状況に追いこまれました。今
回の下落は、最初は数日で反転するだろうと思っていたのになかなか反転しないでずるず
るとここまで下げてしまいました。下落の理由は証券税制の改正に伴う売りが原因と言わ
れていますが、それよりは年末の資金繰りによる換金売りと考えています。何故ならわず
か10%の税金を回避するため今安値で売る意味は無いからです。年内に現金化する為に
は、12月20日までに売却する必要がありますので、下落も20日までと考えられます。
 今回の下落相場では好材料が出て救われました。トーメンへの出資の件や銀行の株主責
任の問題です。15日のサンデープロジェクトで竹中大臣は、破綻する恐れのある銀行は
無いと発言しました。また17日には銀行への資本注入に際して減資と言った株主責任は
問わないと言う報道を受けて銀行株価が上昇しました。特に前日10万円割れまで売りこ
まれた。UFJ銀行は、急上昇しました。翌日は下落しましたが安心感を与えています。
そして本日再び急上昇しました。
 次に個別の銘柄についてですが、先日紹介した古河電工のその後ですが、急上昇した後
下落して本日227円の安値をつけてしまいました。そしてこれ以上の下落に絶えられな
いと判断して228円で売却致しました。今月買い増しした分をです。損失は殆どありま
せんでしたが、もとの持ち株数に戻ってしまいました。そして売ったとたんに急上昇して
244円になりました。底値の底で売らされるのが信用取引の宿命の様です。底値で売る
人や天井で買う人がいるからこそ株式市場が成り立っているのです。そして空売りした人
にも底値で売って買い戻していない人が多数いると考えられます。その代表がミサワホー
ムでは無いかと考えられます。先月67円まで売りこまれましたが3日で100円を回復
しました。そして13日現在、270万株の空売りがあり買戻しが一向に進んでいません。
現在の100円超の価格では損失になる為買戻しが出来ないので再び下落する日を待って
いるのかも知れません。そして本日午前中大量の売りがでてドキッとさせられる場面があ
りましたが、午後、UFJ銀行の上昇につられて2円高の104円で終わりました。ミサ
ワリゾートがUFJ銀行とゴルフ場再建のファンドを設立すると言う良い材料も出ていま
すので、今後上昇が期待されます。上昇すれば空売りの買戻しが上昇に加わると思われま
すので期待されます。

 東京エレクトロン歯科検診
 12月10日は、東京エレクトロンの歯科検診に行きました。この検診は韮崎事業所の
全社員を対象にして毎年実施されています。歯科医師会が一括して請負い会員が交代で検
診に従事しています。この会社は半導体の製造装置のメーカーで最も最先端の分野の会社
と言えるでしょう。そして毎年検診に訪れるたびに従業員の数が増えていてリストラ知ら
ずの会社と言えます。今年は台湾の事業所からの社員も増えていました。すっかり世界企
業になってしまったようです。そしてこの会社の株価は決して安定していない様です。あ
のITバブルの時は2万以上もしていましたが、今では5000円近辺で低迷しています。
それでもまだ割高だと思います。1株純資産千数百円ですからトヨタ自動車と同じ位が妥
当かと思われます。ただし会社が成長している期待で高く買われているのだと思います。
一方で最も悲観で安く売られているのが銀行株だと思われます。株式投資の醍醐味は、市
場の期待を売って悲観を買うことだと思いますがまさに今その悲観を買うときがやってき
たようです。あの9月の日銀の株買取の発表の後の期待とその後の内閣改造による悲観
(空売りしている人にとっては大きな期待)から3ヶ月の長い暗い夜が明けようとしてい
ます。そして今の市場の状態は膠着状態です。売りたい人と買いたい人の値段の折り合い
がつかずに薄商いの状態になっています。11月に安すぎたので、その頃の安値で買いた
い人が下で待っているのですが、売る人がいない状態です。その中で空売りした人も下値
で待っています。だからこれ以下にもう下げないと感じた瞬間に上がると思いますが、な
かなか上がらないですね。
 
 トーメンが急上昇
 12月5日も日経平均株価は大幅に下落しました。その中で中堅商社トーメンが急上昇
しました。先月15日に既に発表されていた、トヨタの出資が正式に決まったからです。
通常は先月の時点で急上昇するはずなのですが、今回は正式発表でやっと上昇しました。
それどころか11月19日には30円の上場来安値まで売り込まれてしまいました。この
事からいかに今の株式市場が異常かわかります。この株は前にも急落し急上昇した事があ
りました。今から5年前の11月山一證券が倒産し多くの株が下落しました。前年に40
0円していたトーメンの株価は下落しました。年末に東食が倒産して、次はトーメンが倒
産かと?のおくそくから何と55円まで下落しました。その時65円で買って株主になり
ました。何故なら世界で風力発電事業を手広く展開していたからです。そして急落の1ヶ
月後に200円まで急上昇しました。それなのにその時売らなかったのです。そして今で
も株主です。そして今回は、また1ヶ月後に急上昇して80円ぐらいになるのでは?と思
い信用買いしました。11月25日に45円で、そしてわずか10日で上昇しました。そ
して今回は売りました。インターネット時代は、上昇のスピードも速いようです。
 それでも、短期で利益を得ても嬉しくありません。株式投資は会社が利益を上げてその
配当を受け取る事が本来の姿だからです。それなのに今では株主でもない人が空売りして
短期で利益を上げて、空売りも投資だとほざいている。本当におかしな状態です。
 12月8日のサンデープロジェクトで、産業再生機構の担当大臣と伊藤忠商事の丹羽社
長の対談がありました。丹羽社長は、何で株主でもない第3者が会社を存続させるか否か
を決めるのか?ましてや国が決めるなんて共産主義じゃないかと!その通りだと思った。
最近は株を持たない人が銀行をつぶせと言っている。黒字経営なのに。預金はたくさん持
っているのに。それだったら預金おろしてたんすにしまえばと言いたくなる。
 そして塩爺の円安発言の意味をわかっている人がどれだけいるだろうか?インフレ宣言
です。現金を株や物に替えないと目減りすると言う事です。でも土地はもっと下がる。 

 理解出来ない空売りの多さ?
 12月4日は、冬の冷たい雨でした。屋外の雨を見ながら物思いにふけった方も多いと
思います。何を思っていたかって?それは秘密です。そして株式市場も久しぶりの雨模様
でした。昨日9300円を回復したと思ったのもつかの間、今日は9000円を一時割り
こんでしまいました。しかも出来高も少なく売り一色と言う雰囲気でした。しかし900
0円を割りこむ場面では、買い物が増えて底固い雰囲気もありました。
 本日の日本経済新聞に先週末現在の信用取引残高が発表されました。信用買い残高は、
9099億円で何とこれが1999年2月26日以来の低水準だそうです。その当時の事
を思い起こして見ました。1998年に12800円の底を打った株価が回復途上にあっ
た頃です。当時3月危機が叫ばれていましたが、逆に3月13日から株価が急上昇し始め
ました。そしてITバブルを演出しました。何か今の雰囲気とそっくりです。
 個別の銘柄の状況を見ますと、ミサワホームの空売りの多さに驚かされます。何と信用
買いの2倍の300万株の空売りが行われています。全株数が25000万株です。いっ
たいいくらになったらこの空売りは買い戻されるのでしょうか?株価が大きく下落する為
にはUFJ銀行が国有化されるとか事態が急変しないと無理だと思いますが。ただし今回
発表された工程表によれば、3月頃まで結論が出ないと思います。またミサワホームの決
算を見ても、3月末の決算が出るまでは、新たな展開は無いと思われます。それよりもも
っと空売りが多いのが古河電工です。全株数が6億株に対して何と2000万株の空売り
があります。そして連日の大商いで株価が上下しています。今後どうなるか楽しみです。

 12月とそれ以降の株価は?
 このページの始め(1番下)で11月の株価を予想しました。その根拠となったのが過
去の株価です。1974年と比較して予想しましたが若干違いました。特に、19日の今
回の駄目押し下落で2週間程上昇が先送りされてしまいました。その為に予想を修正した
いと思います。まず次の大きな下落は年内は無いと言う事です。その根拠は、9月初旬、
10月10日、11月19日、と3回の大きな下落がありましたが、下落間隔が伸びてい
る事です。だから次の下落は来年1月10日以降となります。また信用取引の買い残、売
り残などの指標が目先の底打ちを示している事で、11月19日の底が大底と言えるでし
ょう。
 次に目先の高値ですが前回の予想より若干下がって、9700円とします。この予想は
昨日ネット証券から送られて来た、予想と一致しています。それは6月の高値12000
円と今回の安値8300円の38%戻しの水準だそうです。1月の安値は8900円を予
想します。その下落の主役は電力株、特に東京電力が歴史的安値たぶん1500円割れも
あるのではと思っています。
 次に今回のハードランディングのシナリオですが11月19日の株価下落で国民の期待
を十分に折りこみました。しかし実際に行う事は出来ない事がわかりました。もし日本が
韓国と同じように多くの銀行等をつぶして再生させるには150兆円もの国民負担がいる
からです。(榊原氏)その負担はインフレにより預金を目減りさせるか、増税しかないの
です。

 11月の株式市場を振り返って
 11月の株式市場は、私の12年間の投資人生の中で最も大きな損失と引き換えに多く
の経験をした1ヶ月でした。そしてその中で最も貴重な経験は、信用取引を止めようと思
った事です。株なんかで儲けようと思うのは止めよう、仕事を地道にやろうと思いました。
そしてこの株式投資日記も打ちきりにしようと思いました。11月19日の夜に自分の信
用取引の口座に莫大な含み損が残りました。自分は間違った投資をしていたと反省しまし
た。ところがその謙虚な気持ちは3日しか続きませんでした。その後の株価の上昇で含み
損は減り新たな株を購入出来る状態に変わってきました。それも今までに経験した事の無
い安値で!そしてそんな心変わりした強気の自分に、別のもう1人の自分が、「この次は
とり返しのつかないほど大損するぞ」とブレーキを掛けていました。そんな精神分裂病状
態の10日間でした。
 11月30日は、久しぶりに東京へ行き本屋に立ち寄りました。今まで株式投資の本が
沢山積まれていたコーナーは無くなっていましたが、1冊の本を買いました。トレーダー
教育と投資情報提供を手がけるプリスティン・キャピタル・マネジメント社の共同創業者、
オリバー・ペレスとグレッグ・カプラ著のデイトレードと言う本です。内容は取引の方法
ではなく、マーケットに参加する人達に対する心構えや発想を説いたもので、以前の自分
だったら見向きもしない内容ですが、読んでみて驚いた事は、この1ヶ月間に実際に経験
した事ばかり述べているので、買ってしまいました。株の短期売買だけでなく長期投資に
も役立つ内容なので是非読んで見て下さい。特に今回の株価下落で損した方にオススメの
本です。
 その中の一説を紹介します。「大衆は長期にわたって勝ち続けることは出来ない」株式
市場には、株価が底入れして切り返す前に「弱者」を振り落とす。と言う事を説明してい
るだからゲームが自分に有利な展開になるまで生き残らなければならないと説いています。
また多数派の存在意義は神や勝者への供物(利益)としています。
 また、「考え方ではなく、取引の仕方を教えてくれ!」の章では、著者の投資セミナー
を受講する人は大勢いるが、必要な知識や思考を身につけない人が大勢いて、それが富の
源泉となると説明しています。何ともやりきれない内容です。
 そして12月の相場はまさに、多数の大衆投資家から少数派が奪い取る月になるのかも
知れません。

 市場は奥田さんの返事を待っている
 11月27日、トヨタの奥田会長の記者会見がありました。内容はUFJ銀行に対する
出資の件でした。この事は銀行株が急落した11月14日から噂で伝わっていたのですが、
今回がはじめての正式な発表でした。「銀行側から正式の要請を受けていない。」としな
がらも返事の内容は殆ど決まっているようでした。ただしまだUFJから本格的なリスト
ラ案が出ていませんが?奥田さんは「銀行も世間からリストラ頑張っているなと思われな
ければ」と言っていました。
 と言う事で市場は買い待ちの状態で閑散としていました。空売り屋さんの下がったり上
がったりの往復運動だけでした。良い発表を知ってからみんなでょーいドン!と買いあが
ってロケットを高く飛ばすんだと思っています。

 ロケットの打ち上げ準備
 11月26日は、久しぶりに閑散とした市場でした。ただし底硬く下値では買いが継続
的に入っているようでした、その中で活況を呈して上昇したのが古河電工株です。途中急
上昇して20円高をつけましたが、売りが入って下落して5円高まで戻ってしまいました。
しかしこの売りの中身が問題なのです。実需の売りでは無く空売りだとしたら、とんでも
ないロケット上昇を演ずるからです。以前からこの銘柄をロケット銘柄の本命として位置
付けてきました。300円を下回ったときに、1株純資産が500円なのでそろそろ底か
と思ったら下げてしまいました。そして先日180円の安値をつけてしまいました。
 この銘柄は10月の澤上ファンドの組み入れ上位銘柄の一つです。澤上氏は、現在の株
式市場は石玉混交で売られている。その中の玉を買えば良いのです。そして今の市場には
暴走族のような空売り専門のやからがいて、少し高くなったら短期で利益を取ろうと狙っ
ているのです。その空売りをロケットに乗せて宇宙へ飛ばしてしまえば、市場に平和が訪
れます。いわばロケットの燃料が空売りなのです。そして中型ロケットの本命がミサワホ
ームです。これも今たっぷりと空売りの燃料を補給中です。先日の好決算で実需の買いも
底硬く入って100円台を急回復しました。

 空売り逆バブル崩壊前夜
 11月25日は、先週のバーゲンセールも終了して株価の上昇や出来高が少なくなると
心配していましたが、出来高も9億株と大商いで株価は上昇しました。あと1歩で900
0円回復です。そしてこの頃増えてくるのが新たな空売りです。先日の榊原発言を真に受
けて12月の相場の更なる下落を期待して3度目の大勝負に打って出ようと言う訳です。
しかし、これだけ連日の大商いで上昇している相場が反転するには、かなり大口の売りで
も無い限りは無理のような気がします。また29日からは日銀の持ち合い株買取の受付も
始まるし、ここは相場を更に上昇させたいところだと思います。何故なら今の価格では銀
行に損失が出るからです。
 先日下落局面で売りすぎた物を少し買い戻しました。この時期に買いを入れることは、
たとえ日銀がバックについているとわかっていても大変不安です。逆にこの時期に空売り
を入れる人達は市場原理や経済の仕組みを何もわかっていないのだなと思います。多くの
国民がハードランディングを支持しているから銀行の国有化が行われて株券が紙切れにな
ると信じているのです。また最近のマスコミ報道の内容も少し気になります。あまり多く
を語らなくなりました。
 いずれにしても今約7000億円の空売りが市場で行われています。そしてこのタイミ
ングに、大口の買いを入れて株価を上昇させれば、空売りの買戻しの圧力が一気に株価を
押し上げて財務省や日銀の思惑通りに銀行の持ち合い株の解消が進みます。そして銀行の
自己資本が増えて、不良債権処理が加速します。財務省は残酷にも、松井証券等が集めた
あの30万円から信用取引が出来る保証金を銀行に資本注入する予定なのです。

 東証大バーゲン会場
 前日までに手仕舞い売りが殆ど終わっていたので、19日は株価を見ていました。午後
には下落も止まっていて、出来高も急増していました。この事により下落が止まったこと
を確認しました。出来高の急増は株価が割安だと感じた個人投資家などが、現金による買
いを入れたと考えられます。榊原氏の思惑通りに株価を急落させたことにより実需の買い
を呼びこみ相場の下落を止める事が出来ました。22日までの4日間は出来高は9億株と
通常より活況を呈していました。何故なら通常の2〜5割引で同じ価値の株が買えるから
です。一方で売り方は、信用買いの売りや空売りもありますが、最も売っているのは現物
の売りだそうです。21日の日本経済新聞によれば10月から11月の第2週にかけての
売りの主体は現物株の売りで空売りは減少しているそうです。
 19日の最安値の日までに空売りの買戻しをした人、更なる値下がりを期待して新規の
空売りをした人などいろいろな人がいると思われますが、空売りは必ず6ヶ月以内に買い
戻さなければなりません。その事が今後株価が上昇に転じた場合に逆に買い圧力となって
上昇を加速するのです。それがいわゆる踏み上げ相場です。

 どうにか生き残った
 11月17日のサンデープロジェクトに榊原氏が出演しました。そして今後の株価の展
望について述べられました。前回の出演のとき(10月はじめ)には、日経平均株価は今
後8000円台前半まで下げると予言してその通りになりました。そして今回は「来年は、
もっと下げる」と発言しました。よりによって相場が現在下げている真最中に下げを助長
する事を言うのかと不思議に思いましたが、最後に「竹中さんはペーパードライバーだか
ら」と含みを残して終わりました。そのとき大変不安に思いましたが、今回の下げが最後
で最大の下げと直感しました。榊原氏は市場をオーバーシュートさせて止めるのだと思い
ました。
 今から約20年前、榊原氏がミスターYenと呼ばれるようになった歴史的な出来事が
ありました。長期上昇傾向にあった円が日銀の円売りドル買い介入にもかかわらず一向に
止まりませんでした。その円高を口先介入で止めたのが大蔵省財務官だった榊原氏です。
 翌日の株式市場は緊張感が漂っていました。そしてまもなくほとんどの銘柄の底割れが
始まりました。とにかく売れる物は売って安全圏まで撤退するしかありません。結局8日
間で信用買いの約半分を手仕舞いました。少し余分に売りすぎたようです。
 11月8日から19日までの下落は常識を逸脱していました。日経平均株価としては下
落は少なかったのですが、全銘柄がむら無く下落したのです。

 インターネットの向こうの見えない敵に弱みを握られて
 信用取り引きは、敵(通常は証券会社だが今回は証券会社に躍らされた弱小投機家)に
自分の弱みを知られているので勝てないと良く言われています。本当にそうなのです。だ
から信用取り引きは止めた方か良い?とんでもございません。是非一度修羅場を経験して
下さい。大変勉強になりました。現物取り引きだけをしているときは、何故株価がこんな
に高くなったり安くなったりするのだろうかと不思議に思いました。これらは全てが信用
取り引きが原因になっているのです。
 14日は午後休みなので、所用で出かけましたがこんなささいな弱みまで敵に読まれて
攻撃されました。そして終値で8303円の年初来安値をつけて終わっていました。携帯
電話で監視していたので事無きを得ましたが、かなり危険な状態になっていました。ドコ
モのIモードが出たときインターネット取り引きの必需品と思い機種変更しました。外出
先や旅行先で便利です。電話は、自宅への連絡だけでほとんど使いません。
 11月15日は、株価が不安定なので心配していました。最近は朝上げても午後下落す
る事があるからです。そして朝、株式市場が開く前に8時45分にパソコンを立ち上げて
インターネットに接続する事まで敵に読まれていました。でもそんな敵の熱い気持ちがわ
かったったので、空売り攻撃も最終段階と感じ少し幸せになりました。
 空売り攻撃は午後突然始まりました。1時15分頃昨日も下落したミサワホームの株価
が急落して来ました。後でわかった事ですが、UFJ銀行の株価と同じように下落してい
ました。ミサワホームはUFJ銀行の大口融資先だからです。下落している様子はまさに
地面にたたきつけられるのでは無いかと思うほどの勢いでした。数千株単位の小口の売り
注文に押されて下落するのです。ほんの5分も経たないうちに小口の買い注文が入り始め
て上昇に転じました。その後は大口の買い注文に変わっていき終値頃には十万株の大口の
買い注文になりました。株式掲示板の中にこんな書きこみがありました。UFJ銀行の株
価が10万円を下回ったとき証券会社から売りを勧誘する電話があったそうです。「長銀
のようにつぶれる。」と。だから証券会社は敵なのです。そして今熱くなって空売りをし
ている弱小投機家の皆様、今度あなた方の敵は証券会社ですよ!

 マゼランファンドの買い
 先日、業績の下方修正で減資を発表して株価が急落した日立造船株をマゼランファンド
が買っていると株式新聞に出ていました。(ネット証券で見られる)1990年頃今の日
本の銀行のように倒産しそうだったシィティバンクの株を当時の責任者だったピーター・
リンチが買って、その後株価が何十倍になったと言う有名なファンドです。運用資金は約
500億ドルだそうです。実は4年も前からこの株を買っていたのです。その当時は20
0円でしたが今日は25円です。勿論最初に買った株はとっくに売ってしまいました。今
持っているのは60円で買いました。何故買ったかといえばあの澤上さんが雑誌の記事で
推奨していたからです。そして澤上ファンドに組み入れられている銘柄の一つです。澤上
さんの著書にも書いてありますが、「どの銘柄がオススメですか?」と言う質問を良く受
けるそうですが、答えに困るそうです。投資の期間によって買うタイミングが異なるから
です。3日なのか3ヶ月なのか3年なのかによって違ってくるからです。そして今日11
月14日は、日本の株にとって絶好の買いのタイミングになるでしょう。下がっても上が
ってもです。ただし富士通はもう少し様子を見たほうが良いかもしれません。先週6日の
日本経済新聞に社長へのインタビュー記事が出ていました。いかにも憎たらしい顔写真入
りで!人を顔で判断するのは良くない事かもしれませんが、その人が歩んできた生き方が
顔に出るのだと思います。その点ゴーンさんは皆に好かれる温厚な顔立ちをしています。
やはり経営者は皆に好かれる人でなければ勤まらないと思います。
 神様一生に一度のお願いですどうか今日株価をお上げ下さい。昨日13日は、最安値を
更新したと報道していましたが、10月10日とわずか1円違いでした。もし今日の株価
が上昇すれば、W型の底入れと言って最も強い形の底入れになります。

 どうにか下げ止まった
 11月12日の東京株式市場は大変な危機的状況にありました。10月10日につけた
最安値を更新して底割れするのではないかと危惧されていました。朝から外国証券の売り
が出て安く始まりましたが、値ごろ感からの買いも入り午後には上昇しました。その上昇
を牽引したのがトヨタ自動車などの優良株です。トヨタの株価は9月に最安値をつけてお
り既に1割以上も上昇してきています。一方で下落を主導したのが富士通等の一向に業績
回復の見込みの無い会社です。富士通は1998年に現在の秋草社長が就任しましたが、
4年経っても一向にリストラの効果が上がっていません。このように3年以上経っても業
績の回復しない企業のトップは交代するべきだと思います。今の日本株の低迷は、銀行の
不良債権の問題もありますが、最も構造的な問題は、多くの社員の士気を低下させる無能
な経営者が会社に長くいつづける事にあると思います。そのような経営者は早く辞任を表
明して、株式市場を明るくして、多くの投資かが幸せになれるようにして下さい。

 ブラックマンデー
 11月11日は再び株価が大幅に下げてしまいましたが、昨日の株式掲示板に、「明日
はブラックマンデー、空売りするぞ!」と言う書きこみがありました。今の日本株の状況
は、ニューヨークのいわゆる「ブラックマンデー」とは違うのです。当時のニューヨーク
株式市場は過熱していてそれが20%も一気に下落しました。1966年から16年間ニ
ューヨーク株式市場は長期低迷状態にいましたが、1982年8月12日の776ドルを
底値に長期上昇相場に入りました。そして5年後の1987年8月25日、2722ドル
の高値をつけました。その年の10月19日ブラックマンデーが起きました。一気に下落
して最安値1738ドルをつけました。その後再び上昇して2000年1月14日には最
高値11722ドルをつけました。何と安値の15倍になりました。
 今の日本の相場はどちらかと言うと、空売りしている方にとっていつブラックマンデー
(株価急上昇)が起ってもおかしくない状況にあります。何と1972年当時の株価より
も安い銘柄がごろごろしています。だから1日に800円の上昇もありうると思います。
明日ハッピーチューズデイ(売り方のブラックチューズデイ)になりますように。
 毎週水曜日の日本経済新聞に前週末の信用取り引き残高が発表されます。最近の空売り
残高は微増傾向にあります。信用買い1兆円に対して7000億円もの空売りがあります。
安値圏での空売りは、通常1〜数日の短期で行われるので、全売り注文に対する空売りの
割合は2割にも上ると言われています。そして最近底値圏でも信用倍率が1倍を割りこむ
銘柄(空売りの方が買いより多い)が多数見うけられます。そのような銘柄には、品貸料
が発生します。空売りすると信用買い方に1日当たり50円〜100円支払わなければな
りません。そのような銘柄を信用買いすると金利を払う以上にもらえるのです。例えば東
レや日立キャピタルはかなり安値圏にあるのに空売りが多くてオススメです。古河電工も
急に空売りが増えてきました。まだ毎日追証とのにらめっこが続く状況にはありますが、
空売りが増えてきたのは、相場上昇の兆しと言えます。

 歴史は繰り返す
 2002年10月10日に日経平均株価は、8197円と言うバブル崩壊後の最安値を
更新しました。そして11月に入っても8000円台後半で低迷しています。少しづつで
はありますが上昇してきていますが、未だに予断を許さない状況にあります。そしてこの
株価が今後どの様に推移するかを予測する為に過去の歴史をひもといて検証したいと思い
ます。
 1950年から2002年までの52年間の月足チャートがチャートブックにでていま
す。それを眺めて見たところ今回の株価下落と全く同じパターンがありました。それは今
から28年前の1974年の10月9日に最安値をつけたパターンです。何と最安値をつ
けた日が1日違いなのです。そのときの最安値は3355円で2002年10月10日の
終値8439円はちょうど2.5倍になります。1974年5月に4800円(2002
年換算12000円)の高値をつけた株価が6月から5ヶ月連続の下げ(今回も同じ)を
つけました。そして10月末に3500円(8750円)に戻しました。ここまで全くそ
っくりのパターンです。そしてその後どうなるでしょうか?
 1974年11月末3950円(9900円)12月末3800円(9500円)まで
下げてしまいました。1975年1月には安値3600円(9000円)をつけた後上昇
に転じ3月末には4500円(11250円)まで上昇し7月から再び下落し9月末には
3800円(9500円)になりました。その後は1989年のバブル最高値まで大きな
下落をすることなく上昇して10倍になりました。
 次に1974年当時の状況を振り返って見ます。中東の石油に依存した高度経済成長が
オイルショックにより挫折した頃です。1972年に株価は急上昇し1973年の1月に
はじめて5000円超の高値をつけました。ちょうどその頃は光害がひどくて星空を守る
会が発足しました。そしてオイルショックによりネオンサインが消えました。
 その後省エネルギーと原子力発電の推進や公共事業により、ゼネコンや造船等の重工長
大産業が発展しました。
 そして2002年は原発の不祥事、公共事業の相次ぐ中止、そして今後は自然エネルギ
ーや環境関連の事業により経済が発展して株価上昇の原動力となるでしょう。
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