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ImpGround−GeoStandardの概要

    「ImpGround-GeoStandard」は、告示第1113号、建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針―セメント系固化材を用いた深層・浅層混合処理工法、建築基礎のための地盤改良設計指針案 、2007年版建築物の構造関係技術基準解説書  及び建築基礎構造設計指針 に準拠する改良地盤の鉛直支持力、水平抵抗力及び沈下量の算定プログラムであり、標準貫入試験結果を用いて解析するところが特徴です。
   また、適用されている土の力学特性に関する理論式および実験式等については、参考文献に示されている諸式に依っています。
   本プログラムImpGround-GeoStandardは、以下の手法及び特徴を有しています。
【手法1】標準貫入試験結果を用いて、地盤の非排水せん断強さを計算し、その値を用いて地盤の圧密状態(正規圧密, 過圧密〜正規圧密, 圧密未了, 及び過圧密に区分されうる状態)を判定し、有効上載圧と非排水せん断強さとの理論関係式(正規圧密状態及び過圧密状態に対応する式)から圧密降伏応力を推定しうること、 を特徴とする地盤の圧密降伏応力解析法。
【手法2】手法1の非排水せん断強さと有効上載圧との関係を示す理論関係式は、一般的に過圧密比、有効上載圧、間隙圧係数、静止土圧係数、有効摩擦角、粘着力係数、膨張指数及び圧縮指数を用いて表現しうるが、正規圧密状態と過圧密状態について、それぞれ非排水せん断強さと有効上載圧との関係を示す式は1次関数形であること、それゆえ、その理論関係式の勾配は、それぞれ一定であること、 を特徴とする地盤の圧密降伏応力解析法。
【手法3】改良地盤の群杭効果を考慮した即時沈下解析において、Mindlin解を適用し、さらにPoulos&Davisの手法を適用し、多層地盤における相互作用係数を適切に組み入れた即時沈下量を算定し、砂質土と粘性土からなる多層地盤及び改良地盤の即時沈下量を算出しうること、 を特徴とする多層地盤中の改良地盤に関する即時沈下解析法。
【手法4】改良地盤の群杭効果を考慮した圧密沈下解析において、Mindlin解を適用し、さらにPoulos&Davisの手法を適用し、多層地盤における鉛直応力を算定し、手法1及び2において推定された圧密降伏応力を用いて圧密沈下量を算定しうること を特徴とする多層地盤中の改良地盤に関する圧密沈下解析法。
【手法5】使用・損傷・終局の3つの限界状態に関して改良地盤の鉛直支持力度を計算する際に用いられる多層地盤における応力分散幅は、等価弾性係数および等価換算厚により求められ、力の釣合い条件式から、各限界状態における改良地盤の鉛直支持力度の限界値が算定されること、 を特徴とする改良地盤の鉛直支持力度解析法。
【手法6】損傷限界状態における改良地盤の水平変形及び水平抵抗力の解析に関して、改良地盤の周辺地盤内の任意要素mにおける水平変位umと水平応力pmの計算においては、Mindlin解を適用し、水平方向地盤反力係数khmを算定する。また、Poulos&Davisによる杭―地盤相互作用法を用いることによって、群杭効果を組み入れた相互作用係数により表示された水平変形および回転が求まり、モーメント、せん断力が計算でき、群杭効果を考慮した多層地盤及び改良地盤の水平変形および水平抵抗力を算出できること、 を特徴とする多層地盤中の改良地盤に関する水平変形・水平抵抗力解析法。
 以上のように、本プログラムImpGround-GeoStandardは、多層地盤中の改良地盤の設計を行うために、標準貫入試験結果を用いて、地盤の圧密降伏応力解析、沈下解析及び水平変形解析を行い、使用・損傷・終局の3つの限界状態について応答値を算定すること、即ち限界状態設計法に基づく性能設計を行うことを目的としています。