羽 衣 洋 蘭 園
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               3月8日(火) はじめての名古屋

はじめての名古屋と書きましたが、正確には、はじめての松原です。松原とは名古屋の花の卸街の地域名です。ものスゴイ数の花や資材の卸問屋が軒を連ねます。花の業界に入って数年を経過した私ですが、行って見たかった場所の一つです。ようやく行く事ができました。


ここ松原は、通常『市場』と呼ばれ、『セリ』を行う大きな卸が数社存在し、そして、そこで仕入れた花を小分けに売る中小規模の仲卸と、切りたての花や枝モノを売りにくる名古屋近郊の花農家がたくさん集まり相対を行う独特なスタイルを維持しています。

上の写真、おばさんの前には、シャキットしていて、鮮度がとても良い花が並んでいます。そして何を隠そうこのスーツ姿の青年は、私の友人横井君。大田市場の研修時代にいっしょに働いていたことのある、お花屋の二代目です。


コンクリートの上にゴザを敷き思い思いの花を並べます。松原の様子を見ると古き良きものとその反対のマイナス面と表裏一体でした。農家はこの場所の相対で売れる花、売れない花を実感します。そして、昼間は自分の農場へ戻り、その情報を花作りに行かします。切り前や品種の作付けなどがこの体験により変わってくると思われます。また、このような農家のおかげで、全国を見渡してもここでしか手に入らない花もあります。それらは、とてもすばらしい事です。

しかし、消費者というエンドユーザーの価値をコストという視点で捉えた時に疑問が残ります。この地域は物流という効率面では他の都市部よりはるかに遅れていました。名古屋を中心とした三河、尾張の経済圏は大規模小売店の激戦区です。ジャスコ、ユニーをはじめとした、超大型店が生活必需品の価格競争をバチバチと行う地域です。聞くところによると、やはり花もそう言った波の影響を受けている部分があるとの事。それならばなおさらの事、川上から川下までのコストをつめて行かなければならないはずが、松原の現状を見る限り、残念ながら少しコスト高です。


近くの喫茶店にて、尾張名物モーニングコーヒー。これはコーヒー単品です。朝だけトーストとゆで卵が付いてくるそうです。セットであれば格安でかなりの満足感が朝から得られます。日本のGDPをけん引するこの地域ですが、このモーニングが一役買ってそうな気がします。

変な話ですが、尾張の方たちはとにかく声が大きくて気持ちがいいです。元気をたくさんいただきました。



                     

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