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■ 正義の独り言 
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５月３日(火) 『福』でサッカー指導って？
だいぶ？？な題名をつけましたが順に説明させていただきます。実は、少しばかりサッカーを教える事になりました。御近所で親しくさせていただいているご家族のお子さんの指導を頼まれたのです。そのご家族のお子さん（中学生と小学生男の子２人）がサッカーをやっているとは前々から聞いていたのですが、先日、旦那さんにこんな話を聞きました。
『子供たちが、サッカーをやるのを見て、自分もやろうと思ったんです。それで、暇を見つけては、子供たちと小学校のグランドで走ったり、リフティングをしたりするんですよ。私もサッカーが上手くなりたいんです。』
旦那さんは４０歳を過ぎて、始めてサッカーと言うものをしようと思ったそうです。しかも、サッカーの話を始めると目が生き生きしてくるんですね。サッカーバカの私ですから、これには当然のごとく、引き込まれてしまいました。週末の早朝に、小学校の運動場でサッカーをしている事を聞き、私も一緒に混ぜていただく事になったのです。
さて、週末の朝が来ました、
予定通りに、学校のグランドへ行きました。準備運動をして、４人でボール回しを始めると、旦那さんが私にこんな話をしました。
『渡辺さん、息子たちに指導をしていただけませんか？もし、引き受けてくださったら、福で支払います。』
さて、『福で支払います。』とはどういうことでしょうか？
『福』、これ実は、数年前にこの八ヶ岳で始まった地域通貨『大福帳』の通貨単位です。
地域通貨と言うものを初めて聞いた方もあるかと思いますが、これはその地域でしか使えないお金のようなものです。
数年前、ＮＨＫ放送から≪エンデの遺言≫という番組が流されました。時間という概念に痛烈なメッセージを残した有名作≪モモ≫を書いた、あのミヒャエル・エンデの遺言です。エンデは、「世の中の人が一般的に使用している通貨は利子というものがあり、そのため流動性に問題があるとか」、「今の世界は一部の人間が裕福になるだけだ」などと現在の資本主義経済の問題点を挙げ、地域通貨のすすめを促しています。
エンデのメッセージを受けて、当時の日本各地で地域通貨が誕生しています。今はと言うと、一時に比べ随分と地域通貨の熱が冷めた感がありますが、八ヶ岳ではしっかりと地域通貨が残っており、今回のように私が教えた分だけ『福』というものを支払っていただけます。
また、私はこの『福』を利用して、パンを買ったり、誰かにパソコンの専門技術を教えていただいたりと出来るわけなんです。結構良い取り組みなのですが、私は使ってばっかりで『福・借金』見たいな状態でしたので、今回はそれが返せる良い機会でもあったのです。
題名の『福』でサッカー指導、とはこういう事だったんです。サッカーは上手ではありませんでしたが、私が長年関わってきたサッカーというものが、何らかのカタチで他の人に還元が出来る事で、少しだけ好循環を感じています。毎週１回の２時間ですが、私も少しずつ、またスポーツに関わってゆきます
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