武川米は天日に干され、また歴史を刻んでいく
MUKAWA KOME

正式名称を農林48号といいます。【農林8号と陸羽132号を交配】戦後まもない昭和24年に愛知県の農業試験機関で育成されたお米です。
開発当時は多収で食味がよいことから富山・栃木・山梨などで奨励品種に指定されていました。
しかし出穂期が遅くイモチ病に弱い事などから評判が落ち、その姿を消してしまいました。山梨でも昭和36年に奨励品種から除外されました。
しかし、武川村内では農家約120戸が協力して約50haの圃場(ほじょう=田)で栽培を続け毎年約300トンの収穫がありました。
技術進歩により栽培しやすくなったものの、乳白色の粒と未熟米,胴割れ米が多く検査評価は低く,また冷害に極端に弱い品種であることも
災いして、武川村内で縁故米として消費する程度で、一般に出回ることはほとんどありませんでした。
また,国の減反政策により,栽培面積も毎年減少していきました。
種もみ自体も少なく「幻の米」といわれていました。山梨県内でもこの農林48号を知っている米屋は,ほんんどありませんでした。
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しかし数年前から状況は一変して、縁故米として少量流通していた農林48号に
都内の高級寿司店が食味の良さと香ばしさに注目しました。
この高級寿司店がテレビ取材を受けて農林48号が都内でも知られるようになり徐々に市場評価が上がり始めました。
また,農家の方の弛まぬ努力,情熱により,品質も向上し,以前は,農林48号は検査を受けると二等米、三等米ばかりで,
一等米は無いとされていましたが、現在では一等米が70%を超えるようになりました。(当店契約栽培者の検査結果)
毎年、秋に武川村が主催する武川 米米まつりには、
都内から大勢の人々が農林48号を買い求めて、村内は大渋滞になります。
新潟魚沼産コシヒカリにも劣らない米、梅雨を過ぎても食味がほとんど落ちない米。おにぎりには,最高の米です。
まさに一級品の米です。現在この農林48号の栽培が確認されている場所は,武川村周辺のみです。真に幻のお米なのです。唯一無二の品種です。

当店の平成16年度産【農林48号】は、DIMEと横濱カレーミュージアムのコラボレーション『究極の満カレー』の食材に採用されました。
平成17年度産【農林48号】は,講談社発行の『日本一のおいしい米の秘密』に掲載され,様々な理化学分析,食味官能検査の結果,総合的に極めて高い評価を得ました。
平成19年度産【農林48号】は、第9回、全国米食味分析鑑定コンクールで、特別優秀賞を獲得しました。
平成20年3月 講談社発行『日本ブランド食材』に掲載されています。
平成20年8月 日東書院発行『男のカレー』に掲載されています。

                        




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