3才児になると、「自立」への要求の現れが見られます。
積み木を思い通りに積み上げようとするのですが、なかなかうまく、積み上げることが出来ず、何度も積み直しを行ううちに、少し「イライラ」してきます。
そんな時。「ちょっとここ、持っててあげるね。」と、親が手を出すと、子供は怒りながら「ボクが、ワタシが、スルカラ、サワラナイデ!!」と言います。
そんな時、親としては。「そんな積み方をしても崩れちゃうから別のものを作りなさい」とか、「やってあげるから貸してごらん」あるいは、「おかしな事を一生懸命にやってへんな子!」
等と、子供の考えを切り捨てるような事を言うのは逆効果です。
子供は、自分でやり始めた事をなかなかあきらめようとはしません。
大人に頼らず、自分の力で、涙を浮かべながらでも、頑張ります。
子供の生活の中で、子供の試みが、どの様な「つもり」であるか、どのような「考え」からの行動であるのかを、良く理解し。
子供自身が、「つまずき」に対して克服しようと行動している時は、親自身が「待ってあげる」といった、根気のいる付き合い方が必要です。
子供は、「自分で出来た事」。「出来た自分」を何度も経験することで、自信を持ち、またやってみよう。という意欲がわいてくる。
それが「自立」の前提です。
「自分でする!」と、親の手を払いのける子供も、全く一人でやりたいのでは無く、自分の力でやり通す所を見守ってほしいのです。そして、出来た時には、その頑張りを認め、ほめてあげましょう。
ただし、子供が「自立」して来ると、目を離す事が最良と錯覚し、子供の勝手にさせておき、その結果、無関心となる親がいます。
それは、子供にとってとても寂しい事です。いつも目を向けていてほしい、声をかけてほしい、自分の自立ちを認めてほしいと思っているのです。
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