3才までは片足けんけんをする時に、片足が上がると前に進めず、前に進むと上げていた片足が下へ降りてしまいます。つまり一方へ注意が向くと他方がお留守になってしまうのです。
これが4才になると「片足を上げておきながら前へ進む」という片足けんけんのような行動が取れるようになります。どういうことかというと、「?しながら?する」といったように、2つのことに注意を向けながら、新しいひとつの活動にまとめ上げていく力が出てきます。
今まで自己中心的だったことに対して、仲間にも目が向き、助け合ったり、少し深く友達とかかわりをもち、共に育ちあうことが経験できるようになってきます。時には激しいけんかもします。手の出る時の方がまだまだ多いのですが、口げんかができるようになってくるのです。
はやしたてたり、非難したりもするようになります。また男だけで遊ぶと女を除外するといった行動にもでてきます。テレビの番組を見ている同士で遊ぶ共通点を求めるといった同調しやすい4才です。
まだまだ4才児の成長発達は未熟ですが、頭ごなしに叱らないで下さい。4才になったから言えるようになった事、出来るようになった事に対して成長を認めてあげて下さい。そして都度周りの大人が教えてあげることが必要です。
4才になるとほとんどの子が集団生活に入ります。無意欲、無感動、無責任に見えても集団生活に入ると変わっていきます。適当な環境の自由な雰囲気の中で適切な指導に恵まれれば、大人や小さな仲間たちとの間に、信頼関係を築いていき、子供さながらの遊びを創造します。丈夫なからだ、豊かな感情意欲、できるかどうかが分かる力を身につけていきます。
子供は仲間と遊びの中で育っていきます。
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